特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪 
The Consortium of Universities in Osaka

2025年度シラバス

Web出願登録締切

5/7

出願票提出締切

5/9

科目番号

A25015

科目名

現代の貨幣理論

科目開設大学名

阪南大学

英文科目名

Contemporary monetary theory: the future of money in the context of institutional evolution

配当学年

1234

単位数

2

募集定員(最少催行人数)

50名(5名)

年間日程

連絡先

教務課
TEL:072-332-1224

担当教員

中原 隆幸

履修条件等

時間割

金曜日 10:00〜11:30 

開講期間

後期 

教室

キャンパス

キャンパスポート大阪

講 義 内 容

キーワード

制度としての貨幣、公的貨幣、私的貨幣、貨幣的秩序

講 義 概 要

江戸時代、天下の台所であった大阪は貨幣経済が最も発達した地域であった。その当時の貨幣を体現するものは当然、金や銀などの金属であったが、その実質的な単位は米であったこともよく知られている。なぜ当時の人々はそのような二重標準を受け入れたのであろうか?こうした問題を考えるためには、われわれが通念として受け入れている「貨幣の捉え方」を根本的に見直す必要がある。本講義では、貨幣を実体論的に捉えることにとどまらず、社会全体に経済的・政治的・社会的秩序を与えるモノとして捉え、その貨幣が制度としてどのように進化してきたのか、またこれからどのように進化してゆくのかを、理論的に検討する。

到 達 目 標

貨幣の本質を捉え、貨幣経済のシステマティックな構成を理解し、その制度進化の有り様を理解する

授 業 計 画

第1回貨幣とは何か
第2回古典派の二分法を再考する
第3回内生的貨幣供給理論を考察する
第4回貨幣を統御するのは政府なのか
第5回貨幣を統御するのは民間金融機関なのか
第6回社会的諸関係の紐帯としての貨幣:「生の債務」仮説を問う
第7回貨幣の三状態:債務としての貨幣
第8回貨幣の三状態:主権としての貨幣
第9回貨幣の三状態:信頼としての貨幣
第10回公的貨幣と私的貨幣の相克とその調整
第11回世界は債務で形成されているのか
第12回現代貨幣理論(MMT)とは何か
第13回デジタル通貨の進化可能性
第14回21世紀の貨幣:通貨の多様性とその調整
第15回確認テスト
【授業期間】
2025年9月26日(金)~2026年1月16日(金)
12/26,1/2を除く

評 価 方 法

講義終了時に課される簡単な課題の提出30%、中間レポート30%、最終確認テスト40%で評価する

授業の方法

対面

対面講義

教 科 書

ブリューノ・テレ著『社会的事実としての貨幣』、晃洋書房、2022年

参 考 書

適宜指示する