特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪 
The Consortium of Universities in Osaka

2025年度シラバス

募集終了

Web出願登録締切

3/24

出願票提出締切

3/26

科目番号

B25003

科目名

外国人の子どもの理解と支援

科目開設大学名

大阪教育大学

英文科目名

配当学年

1

単位数

1

募集定員

10名

年間日程

年間日程表PDF

連絡先

学務部教務課
TEL:072-978-3545

担当教員

臼井 智美

履修条件等

時間割

変則 時間割外

開講期間

後期 ターム3

教室

キャンパス

講 義 内 容

キーワード

言語的・文化的多様性の理解、外国にルーツのある子ども、個別の教育的ニーズ

講 義 概 要

国籍や日本語力の程度を問わず、外国人児童生徒等(外国にルーツのある子ども)やその保護者を取り巻く教育課題を取り上げ、指導や支援の政策動向や事例、指導関係者の役割や専門性、学校の役割を概説する。

到 達 目 標

居住外国人の多様性を理解し、異文化・多文化への寛容性を身に付けたり、子ども理解に基づく実践的な指導や支援を行ったりするための基礎的な知識の獲得を目指す。具体的には次の通りである。
 ・日本語や日本文化以外の言語的・文化的背景をもつ子どもの学習上や生活上の困難や教育諸課題を理解する。
 ・個別の教育的ニーズに対し、教職員や関係機関、保護者や地域と連携して組織的に対応していくための支援方法と課題を理解する。
 ・子どもや保護者への支援事例に関心を持ち、多文化共生や社会正義の実現に向けた問題意識や関心の幅を広げる。

授 業 計 画

第1回"(10/6~10/12):外国人児童生徒等の多様性と在籍状況(講義動画)
・在留外国人の数の推移と、日本の外国人政策の概要を理解する。
・「外国人児童生徒等」とは誰のことを意味するのかを理解する。
・外国人児童生徒等教育と在日外国人教育の違いを理解する。
・「日本語指導が必要な児童生徒」の在籍状況とそこからわかる教育課題を理解する。"
第2回"(10/13~10/19):外国人児童生徒等の言語的・文化的多様性と指導上の留意点(講義動画)
・児童生徒の国籍や母語の多様性、出身国と日本の教育制度の違いを理解する。
・日本語習得と進路指導やキャリア教育の関連を理解する。"
第3回"(10/20~10/26):外国人児童生徒等の教育課題と実態把握の方法①(講義動画)
・幼児期や学齢期の教育課題の多様性を理解する(顕在的課題の理解)。
・子どもの実態把握の観点と方法を理解する(家庭内言語と成育環境の把握)。"
第4回"(10/27~11/2):外国人児童生徒等の教育課題と実態把握の方法②(講義動画)
・幼児期や学齢期の教育課題の多様性を理解する(潜在的課題の理解)。
・子どもの実態把握の観点と方法を理解する(子どもの抱えるストレスや不安への対処)。"
第5回"(11/3~11/9):外国人児童生徒等に関する国・地方公共団体の教育政策・施策の現状(講義動画)
・「外国籍者」の教育に関する日本の法制度の概要と課題を理解する。
・国と地方公共団体の多文化共生施策の違いを理解する。"
第6回"(11/10~11/16):外国人児童生徒等教育の種類と目的(講義動画、事例紹介)
・日本語・日本文化への適応を目的とした指導の事例を知る(初期適応指導と初期型日本語指導の事例紹介)。
・児童生徒の自己実現の支援を目的とした指導の事例を知る(教科型日本語指導と母語・母文化指導の事例紹介)。"
第7回"(11/17~11/23):外国人児童生徒等教育における指導関係者の役割と専門性(講義動画)
・学級担任や教科担任の役割と専門性を理解する。
・日本語指導担当教員の役割と専門性を理解する。
・日本語指導補助者、母語支援員の役割と専門性を理解する。
・その他の学外関係機関の役割と専門性を理解する。
・学校教育と社会教育の連携の重要性を理解する。"
第8回"(11/24~11/30):外国人保護者との信頼関係の構築(講義動画)
・外国人保護者が抱える、異文化摩擦に起因する不安の内容を理解する。
・外国人保護者に説明が必要な日本と外国の学校生活・行事等の相違点を理解する。
・外国人保護者の不安軽減に向けて、教師に求められる資質・能力を理解する。"

評 価 方 法

・毎回の授業終了後に、出席票(=講義動画等を視聴したか、内容を理解できているかの確認用)の提出を求める。
 出席票については、
  ①毎回、規定分量(各回で指定)の半分以上記載している者で、かつ、
  ②全授業回の8割以上(=6回以上)提出した者を、
 成績評価の対象とする。
・出席票を提出していない(=講義動画等を視聴したかどうかが確認できない)回のミニレポートは、評価対象としない。
・各回の出席票の提出期間は、当該授業週の月曜から日曜(23:59まで)である(※月曜~日曜を1週間の区切りとみなす)。
・各回のミニレポートの提出期間は、当該授業週の月曜から翌週の日曜(23:59まで)である(※つまり、月曜から2週間)。
・本科目は第3ターム開講のため、未提出の出席票やミニレポートがあっても、12月8日(23:59まで)を過ぎて提出されたものは、成績評価の対象としない。
・成績評価の割合は、次の通りである。
  ●毎回の授業で課すミニレポート(10%×8回)
  ●最終レポート(20%)※期末試験の代わりのため、未提出の場合は、成績評価上は「試験欠席」相当とみなす。

授業の方法

オンライン(オンデマンド)

参 考 書

臼井智美『学級担任のための外国人児童生徒サポートマニュアル』明治図書出版、2014年、ISBN:978-4-18-096026-2
文部科学省『外国人児童生徒受入れの手引き』(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/002/1304668.htm)

備   考

・本科目は、全回をオンデマンド型にて実施する。
・10月6日以降に、月曜日を基準日として講義動画等を公開していくので、第1回から順に視聴を進めること。すべての講義動画等の視聴期限は、第3ターム終了の1週間後(~12/8)である。
・Moodle上に、講義資料(動画を含む)や参考資料を掲載する。
・オリエンテーション(授業の進め方や成績評価の説明等)は、Moodle上で行う。

募集終了