キーワード 国際協力の実情と援助の必要性 講 義 概 要 国際社会の交流が発展する一方、国家・地域間の経済格差は依然として存在し、地域紛争や民族対立による社会不安もなくなりません。こうした現代ゆえに、国際社会の相互協力や先進国から途上国への援助がますます必要とされています。そこで本講では、国際協力援助の理念と実情を追究し、協力援助事業への理解を深めていきます。 本講は、本学部に開設されている国際協力関連科目の総論かつ入門的な役割を果たす講座になっています。 到 達 目 標 国際協力援助の理念と実情を理解することを目標にします。 (1)国際協力援助とは何か、その意味を確実に把握する (2)国際協力や援助の名の下に実施されている事業内容の概略を知る (3)政府と民間、それぞれの国際協力、さらに個人レベルのボランティア等の区別を明確化する 授 業 計 画 第1回 | 1.国際協力・援助はなぜ必要なのか? ①国際的協調と協力が平和な社会をつくる | 第2回 | 1.国際協力・援助はなぜ必要なのか? ②国際社会における国際協力の仕組みとは | 第3回 | 1.国際協力・援助はなぜ必要なのか? ③国際組織の援助、国ごとの援助、NGOの援助 | 第4回 | 2.援助が必要な途上国の現状と課題とは? ④豊かな国々と貧しい国々がある | 第5回 | 2.援助が必要な途上国の現状と課題とは? ⑤相対的貧困と絶対的貧困がある | 第6回 | 2.援助が必要な途上国の現状と課題とは? ⑥貧困は平和への脅威となる | 第7回 | 2.援助が必要な途上国の現状と課題とは? ⑦食糧生産不足と飢餓問題との相関 | 第8回 | 2.援助が必要な途上国の現状と課題とは? ⑧国内開発とガバナンス | 第9回 | 2.援助が必要な途上国の現状と課題とは? ⑨植民地の歴史・民族紛争から難民問題まで | 第10回 | 3.援助する側にも問題と課題がある ⑩援助国にも国益と外交がある | 第11回 | 3.援助する側にも問題と課題がある ⑪援助側と被援助国では価値観が同じとは限らない | 第12回 | 3.援助する側にも問題と課題がある ⑫援助国の国内事情が途上国へも影響する | 第13回 | 3.援助する側にも問題と課題がある ⑬援助政策は国際政治の影響を受けやすい |
評 価 方 法 定期試験:100% 筆記試験では論述式の解答を求めます。講義内容のある部分や字句の単純暗記を求めることはなく、事項の因果関係を理解することに学びの重点を置きます。 レポート:% 日常点:% その他:%
授業の方法 対面 対面授業 オフィスアワー 4月に学生ホームページに掲載する。 教 科 書 小林浩史郎著『国際学を学ぶ』JIPAS ISBN 978-4-902962 参 考 書 授業中に紹介する。 備 考 【授業外学習の指示】 ○講義を聴いているだけで十分な理解に達するのは容易ではありません。教科書はもちろん、次回講義内容に関連する書籍などを読んで受講に備えて下さい。 ○講義項目ごとの内容レジュメや資料をプリントにして配布します。プリントは、次回授業時に必ず持参して下さい。 ○受講後は、もう一度プリントと教科書を見ながら、自分なりの理解度を確認する復習作業を行って下さい。そこで不明や理解不十分な箇所が出れば、次回受講時に解決するための質問項目を作成し、質問してください。 ○講義内容に関する質問は、原則として個別には受け付けませんので、講義中に挙手をし、許可を待ってから行って下さい。ほとんどの質問は、クラス全員に回答することが有意義な場合が多いからです。個人的な回答が必要と認められたときは、講義終了後かオフィスアワーを利用して回答いたします。
【履修上の注意】 ○授業は、前回講義の積み上げで行われていきますので、その都度の理解が不十分だと、次回講義の理解も難しくなります。よって、やむを得ない事情が生じた場合を除き、すべての講義に出席するように心がけて下さい。 ○「知らないこと」に関して興味が沸いたり面白みを感じたりすることはありません。「興味」とは、自ら求めるときにのみ生じるものですから、まずは進んで知識獲得に努めて下さい。その先に、興味や関心が湧き出る泉を発見できるはずです。 |