キーワード 中国法の歴史と現代中国法 講 義 概 要 中国法入門
1978年から改革開放政策が実行された後、中国における法制度は、政治・経済・社会の改革の進展に伴い大きく発展してきた。現在では、中国法の各分野の法体系がすでに基本的に形成されている。1999年に修正された「中華人民共和国憲法」では、「法に基づいて国を治め、社会主義法治国家を建設する」という目標が設けられた。本講義は、中国の司法制度、制定法および司法実務を中心とし、中国法制度の入門的、基礎的知識を概説する。 到 達 目 標 現在では、全国人民代表大会とその常務委員会が制定した法律と関連法律問題の決定は400件以上、国務院が制定した行政法規は1000件以上、地方人民代表大会が制定した地方的法規は10000件以上にも達している。本講義では、法制度に関する日本法と中国法の比較を通して、中国法の全体像を理解するとともに、比較法的素養、豊かな国際感覚と広い視野を身につけることに目標とする。 授 業 計 画 | 中国法の沿革、中国の憲法制度、司法制度、刑事法、民事法および行政法について簡単に考察する。 | | | 第1回 | 1.中国法の沿革1 中国法の歴史、近代中国法、中国法の特徴 | | 第2回 | 2.中国法の沿革2 全国人民代表大会と常務委員会による立法、国務院と関連部門による立法 、地方の立法、民族自治地方の立法、経済特区の立法および特別行政区の立法 | | 第3回 | 3.中国の憲法制度1 中国憲法の沿革およびその発展、中国の政治制度 | | 第4回 | 4.中国の憲法制度2 共産党と人民民主主義独裁、人権、民族区域自治制度、選挙制度 | | 第5回 | 5.中国の司法制度1 公安機関の組織、公安機関の性質およびその権限 | | 第6回 | 6.中国の司法制度2 検察機関の組織、検察機関の性質 | | 第7回 | 7.中国の司法制度3 人民法院の組織と職権、裁判独立の原則、二審終審制、中国の弁護士制度 | | 第8回 | 8.中国の刑法 1979年刑法典、刑事立法の発展、1997年刑法典、罪刑法定主義、刑罰制度 | | 第9回 | 9.民事法の基礎1 民法典、家族法 | | 第10回 | 10.民事法の基礎2 所有権、個人財産の保護 | | 第11回 | 11.行政法 行政訴訟、行政不服審査 | | 第12回 | 12.土地管理法1 土地の二次元的所有権 | | 第13回 | 13.土地管理法2 農村と都市の土地収用 |
評 価 方 法 定期試験: 0% レポート: 100% 学期末にレポートを課す。OGU-Caddie で講評を行う。 日常点: 0% その他: 0% 授業の方法 対面 対面授業 オフィスアワー 4月に学生ホームページに掲載する。 教 科 書 使用しない 参 考 書 授業中に指示する 備 考 【授業外学習の指示】 一回の講義において、2時間以上の予習と2時間以上の復習を必要とする。 講義終了後、教室にて質問を受け付ける。
【関連URL】 講義中に随時指示する。
【履修上の注意】 ノートなど筆記用具を用意する必要がある。 現代中国の歴史、社会、経済、政治、法律に関心がある学生の受講が望ましい。また、受講生の中国語の履修も希望する。
【担当者からの一言】 温故知新 |