1) 国際経済論のススメ |
・内容:はじめに国際経済論を学ぶにあたっての基礎知識をつける。とりわけ、カリキュラム上の位置づけや他の周辺科目との整合性や違いについて説明することによって、当該科目の性格を学ぶ。 |
・自主学習:国際経済学だけでなく、国際社会論や国際関係論、国際経済特論、国際マクロ経済学などの分野がどのような学問であるかを学ぼう。その中で国際経済論や貿易理論がどのような役割を果たしているのかをまとめてみよう。(4時間) |
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2) 比較優位原理(1) |
・内容:比較優位と絶対優位について学ぶ。その上で、数値例を用いて様々なケースにおける比較優位を考える。その結果、いかなる状況でも貿易の利益が発生することを学ぶ。 |
・自主学習:様々なケースにおける比較優位を自分で数値例を作って試してみよう。また、リカードが示した例を使いながら、イギリスとポルトガルの貿易がどうして両国に利益をもたらすことができるのかをまとめてみましょう。(4時間) |
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3)比較優位原理(2) |
・内容:比較優位を理解したうえで、簡単な数値例を用いて交換の条件について学ぶ。最初は、2人の人がお互いに得をする交換の比率をどのように決まれば良いのかを学ぶ。 |
・自主学習:自分で様々な数値の例を用いて、2者間で取引する場合に、互いに得をする交換条件の範囲を考えてみよう。(4時間) |
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4) 比較優位原理(3) |
・内容:前回の交換条件を国際貿易に応用する。具体的には、相対価格の概念について学び、さらに交易条件の範囲について学ぶ。2国間で貿易を行う場合、どのような範囲に相対価格を決めれば、両国に貿易からの利益をもたらすことができるのか考える。 |
・自主学習:様々な数値例を用いながら、どのような数値例であっても正しく交易条件を定めることによって、必ず貿易からの利益を両国が享受できることを確かめてみよう。(4時間) |
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5) 比較優位原理(4) |
・内容:リカードの比較優位論における仮定について学ぶ。さらに、日本とアメリカにおける例を用いながら、閉鎖経済と比較した貿易からの利益を確かめてみる。 |
・自主学習:リカードモデルにおいて仮定の存在は重要です。他の参考書を参考にしながらまとめてみましょう。(4時間) |
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6) 比較優位原理(5) |
・内容: ”資源配分”という概念について学ぶ。その上で、両国の生産可能性集合を表す式の考え方について学ぶ。さらに生産可能性集合の式を図示できるようにする。 |
・自主学習:授業でとりあげた例以外の数値例を用いて、生産可能性集合を表す式を図示してみよう。(4時間) |
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7)比較優位原理(6) |
・内容:生産可能性 |
集合を表す図を用いて、貿易を行った場合に図がどのように変わるのかを学ぶ。それにより貿易からの利益を図の中で確認できるようにする。 |
・自主学習:自分で用いた数値例をもとに貿易からの利益を図の中で確認しながら、貿易利益を俯瞰できるようにしよう。(4時間) |
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8) 比較優位原理(7) |
・内容:比較優位論を文字式を使った一般化された表現で表すことを学ぶ。その上で、まず、様々な文字式に慣れるための学習を行う。 |
・自主学習:比較優位を表現するために、必要な文字式をもう一度整理してみよう。(4時間) |
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9)比較優位原理(8) |
・内容:前回に学んだ文字式をもとに生産可能性集合を表す式とぞの図示を文字式を用いて理解できるようにする。図示では、完全特化点と相対価格についてよく注意する。 |
・自主学習:講義で用いた事例を、自分でもう一度式をたて作図してみよう。(4時間) |
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10) 比較優位原理(9) |
・内容:学んだ式と図をもとに、開放経済、つまり貿易を行った場合に図がどのように変化するか学ぶ。 |
そして、交易条件が様々に変化した場合に、両国全体の2財の供給がどのように変化するのかを理解する。 |
・自主学習:講義で用いた事例を、自分でもう一度式をたて作図してみよう。(4時間) |
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11) 比較優位原理(10) |
・内容:前回までの内容をもとに、相対的需要曲線と相対的供給曲線について学ぶ。 |
そして、需給が一致するところで、両国の間で貿易する場合の相対価格がどのように決まるのかを学ぶ。 |
・自主学習:講義で用いた事例を、自分でもう一度式をたて作図してみよ。(4時間) |
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12) 国際収支表 |
・内容:国際収支表の概念について学ぶ。経常収支や金融収支の基本を学ぶ。その上でいくつかの |
事例を使いながら、国際収支表の作成を行う。最後に、日本の国際集表を見ながら、 |
わが国の貿易構造、資本貸借について理解する。 |
・自主学習:インターネットを用いて、様々な国の国際収支表を調べてみよう。(4時間) |
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13) 為替レートの基本 |
・内容:為替レートの基本的な概念を学ぶ。その上で、購買力平価説や為替市場における需給など為替レートを決定する基本的な方法を学ぶ。 |
また、為替市場における政府の役割についても学ぶ。 |
・自主学習:日経新聞の記事から為替レートに関する記事を探してみる。(4時間) |
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14)比較優位と為替レート |
・内容:最後に、比較優位と為替レートの関係について学ぶ。変動相場制を維持することが、比較優位の構造を維持する上で重要であることを学ぶ。 |
・自主学習:日経新聞を用いて、企業の為替変動への対策について調べてみよう。 |
特に為替の採算レートが企業によってなぜ違うのかを考えてみよう。(4時間) |
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15) 総復習と質問 |
・内容:これまでの総復習をしながら質問に答えます。 |
・自主学習:これまでの講義を振り返って、分からないことをまとめておきましょう。(4時間) |
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16)定期試験 |
・内容:定期試験になります。 |
・自主学習:定期試験の対策をしてください。(4時間) |
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