講 義 概 要 [国際政治の諸問題] 21世紀の国際社会は、グローバルな広がりで相互に浸透しあう現象に直面し、これまでは問題とされなかった分野にまでその関心を広げている。冷戦後の国際社会は、主権国家の相対的な後退と、国家以外のアクターの登場により新しいガバナンスへと変容を見せた一方で、イラク攻撃やウクライナ侵攻などの力による支配が未だ健在であることも示された。この授業では、国際政治の理論、アクターの性質を学んだ上で、国際政治の争点となっている問題を検討し、国際社会の問題を考える視座を各自が持つことを目的としている。トランプ政権の再来で、国際社会がどのような対応を行うのかもリアルタイムで確認していきたい。 到 達 目 標 ①知識・技能の観点 国際政治の理論やアクターの関係を基本的に理解する ②思考力・判断力・表現力等の能力の観点 講義内容を批判的に吟味し、自分の考えを客観的に形成・表明する ③主体的な態度の観点 授業で得た知見を国際社会の多様なイシューに応用し、自らの見解を持つ 授業手法 / Teaching Methods ・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック ・学生による学習のふりかえり 授 業 計 画 第1回 国際政治の歴史 | 第2回 リアリズム理論 | 第3回 リベラリズム理論 | 第4回 その他の理論 | 第5回 主権国家 | 第6回 国際機構 | 第7回 NGOと地球市民社会 | 第8回 貧困と開発 | 第9回 地球環境問題 | 第10回 大量破壊兵器 | 第11回 地域紛争 | 第12回 人口移動 | 第13回 国際人権 | 第14回 国際政治の課題 | 第15回 まとめと到達度確認 | 授業時間外学習 / Expected work outside of class | 各回の授業ポイント動画とアウトラインを用いて予習することが望ましい。また、授業後には振り返りを書き込むことで、他の受講生と意見交換をする機会を活用することが期待される。 |
評 価 方 法 定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。 小テスト(20%)、到達度確認(80%) 履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。 成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。 基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy ①知識・技能の観点 国際政治の理論やアクターの関係を基本的に理解できているか ②思考力・判断力・表現力等の能力の観点 講義内容を批判的に吟味しながら、自分の考えを客観的に形成・表明できているか ③主体的な態度の観点 授業で得た知見を国際社会の多様なイシューに応用し、自らの見解が持てているか 授業の方法 対面 オフィスアワー 関大LMSメッセージ機能を用いて、あるいはckotsuru(a)kansai-u.ac.jpへのメイルにて。 教 科 書 授業開始時に、学習ポイントを示したシラバスを配布する。 参 考 書 足立研幾ほか 『プライマリー国際関係学』 (ミネルヴァ書房、2021年)。 村田晃嗣、君塚直隆、石川卓、栗栖薫子、秋山信将 『国際政治学をつかむ(第3版)』 (有斐閣、2023年)。 備 考 フィードバックの方法 関大LMSおよびメイル経由によるコメント。 |