特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪 
The Consortium of Universities in Osaka

2025年度シラバス

募集終了

Web出願登録締切

3/24

出願票提出締切

3/26

科目番号

C25016

科目名

アジア経済史2

科目開設大学名

関西大学

英文科目名

Economic History of Asia II

配当学年

2~4年次

単位数

2

募集定員

20名

年間日程

年間日程表PDF

連絡先

学事局 教務事務グループ
TEL:06-6368-0127

担当教員

西村 雄志

履修条件等

時間割

火曜日 13:00〜14:30 

開講期間

秋学期 

教室

キャンパス

千里山キャンパス

講 義 内 容

講 義 概 要

後期は、近代以降のアジア経済に焦点を当て、植民地化が進んだアジアがどのように国際経済に組み込まれていったのか、最近の研究成果を取り込みつつ講義を進めます。そして後半では戦後のアジア経済にも言及し、経済史の視点から「東アジアの奇跡」までの道程と昨今の世界経済の「エンジン」として拡大するアジア経済の背景について考えてみたいと思います。
 下記の授業計画からも明らかな様に、取り上げるテーマが現代のアジア経済の発展とどのように関係しているのか、容易に理解できるところが多くなってきます。それゆえ受講生各位には、その歴史的要因に問題関心を向けて頂きたいと思います。現状分析については、様々な場で勉強されていると思いますが、アジア経済史では各々の歴史的視座から考えて頂きたいと思います。

到 達 目 標

講義の達成目標は、近代以降のアジア経済の様々な歴史的事象を捉えていくなかで、現在アジア経済が発展し続けている歴史的要因を各自で考えてもらい、各々の受講生に自らの結論を導き出してもらうところにあります。アジア経済の昨今の問題について関心を寄せて頂き、その歴史的要因を探ることに精一杯取り組んで頂きたいと思います。そのため、日々の経済情報に関心を寄せ、その要因を自らが持っている知識全部を使って歴史的視点から論理構成してみる。その知的作業を受講生がアジア経済に関して無意識に行えるようになれば望外の喜びです。
授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック

授 業 計 画

第01回:アジア間貿易論:「最終需要連関効果」による「纏まり」
第02回:アジア間貿易論:「綿業基軸体制」の成立
第03回:アジア間貿易論:日本の工業化と情報インフラ
第04回:東南アジアにおける第一次産品輸出型経済の成立
第05回:金為替本位制の成立と経済発展:J.M.ケインズの指摘
第06回:国際銀行業とアジア:香港上海銀行(英系銀行)の事例
第07回:国際銀行業とアジア:横浜正金銀行の事例
第08回:両大戦間期インドの工業化
第09回:両大戦間期の中国大陸の工業化
第10回:台湾・朝鮮半島の工業化:植民地工業化論の視点
第11回:東アジアにおける工業化型通貨秩序の成立
第12回:「東アジアの奇跡」と開発独裁による工業化
第13回:アジア太平洋経済圏の興隆
第14回:経済史と環境史:グローバル・ヒストリーのフロンティア
第15回:まとめ
※客員教授講演会やゲストスピーカーの招聘により講義計画を変更する場合があります。
授業時間外学習 / Expected work outside of class
リーディングリストの文献を読むことや講義で取り上げた研究について自ら図書館等で調べることを求める。講義内容が理解できない場合は放置せずに自分自身で解決する努力をすること。

評 価 方 法

定期試験(筆記試験)の成績で評価する。
定期試験(100%)
基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
定期試験とレポートのいずれについても説得的・論理的な論考であることを求める。誤字脱字が少ない事や字がきれいである事に越した事はないが、可能な限り読み手に対する配慮があった方が評価は高まる。

授業の方法

対面

オフィスアワー

オフィスアワーは月曜に予定している。具体的な時間は追って知らせる。その際、以下のアドレスまで事前にアポイントを入れる事< tnishimu@kansai-u.ac.jp >。

教 科 書

教科書は指定しない。

参 考 書

杉原薫   アジア間貿易の形成と構造  ミネルヴァ書房 
杉原薫   世界史のなかの東アジアの奇跡   名古屋大学出版会 
西村閑也・赤川元章・鈴木俊夫(編)   国際銀行とアジア  慶應義塾大学出版会 

備   考

リーディングリストの文献も参考にしながら、取り上げた歴史的事象について多面的に考察する様に心掛ける。その上で疑問が残る場合は、オフィスアワー等で講義担当者に質問する。あらゆる疑問を放置せず、自分なりの答えを見出せるように努める。
成績評価は定期試験のみで行う。そのため出席点は加算しないが、ゲストスピーカーや客員教授講演会が入った場合はミニッツの提出を求め評価に加点する。

講義後にさらに理解を深めるためのリーディングリストは個々に活用して頂きたい。尚、講義のレジュメは事前に一定期間ダウンロード出来るようにする予定にしている。

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