特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪 
The Consortium of Universities in Osaka

2025年度シラバス

募集終了

Web出願登録締切

3/24

出願票提出締切

3/26

科目番号

C25025

科目名

ドイツの文化A

科目開設大学名

桃山学院大学

英文科目名

Studies on German Culture A

配当学年

全学年

単位数

募集定員

若干名

年間日程

年間日程表PDF

連絡先

教務課(単位互換係)
TEL:0725-92-7596

担当教員

高田 里惠子

履修条件等

時間割

木曜日 9:20〜10:50 

開講期間

春学期 

教室

未定

キャンパス

桃山学院大学(和泉キャンパス)

講 義 内 容

キーワード

ドイツ近代史 近代ドイツと日本の関係 学校教育とホモソーシャリティ ドイツ学校小説

講 義 概 要

この講義のキャッチコピーは「ドイツを知ると日本が見えてくる!」というものです。近代ドイツの歴史や文化を辿りながら、その影響を受けた近代日本の歩を振りかえってみましょう。
 講義は第1部と第2部に分かれています。第1部は1900年前後のエリート教育について、ドイツの近代史を踏まえながら考察します。日本とアメリカ合衆国、ドイツとを比較しながら、各国の歴史的背景を見ていきます。
 第2部では、1900年前後のドイツ社会の構造的な変化を、当時流行した学校小説を取りあげながら分析します。ブルジョア階級の特徴を「ホモソーシャル」という切り口で見つめながら、現代社会の分析にも踏み込んでいく予定です。同性社会であった当時の学校世界を、男性ホモソーシャルという視点からだけでなく、女性ホモソーシャルという観点を導入して分析していきます。

到 達 目 標

文学作品や映像作品など具体的な事例に触れながら近代ドイツに特徴的な歴史状況を見ていくことによって、考察力と分析力を身につけることを目標とします。ドイツとアメリカの相違点、ドイツと他のヨーロッパの国との相違点、近現代日本と欧米諸国の相違点に注目しながら、ドイツおよび日本の近代史を知ることを目指します。
 この講義では、授業内容を自分でうまくノートにまとめる練習、人の話の要点を的確につかむ訓練をしていただきたいと思います。講義前に「予習用スライド」を、講義後に「授業スライド」をアップロードします。詳細は学期の開始時に授業資料としてアップロードする「パワーポイント・スライドの配布について」をよく読んでください。
 また、小テストやコメントシートなどを通して、わかりやすく簡潔な文章を書く練習をします。この講義の目標は、何かを暗記することや歴史事項を確認することではありません。さらなる勉学や就職活動のために、聞く力・書く力・話す力を身につけることが目標となります。

授 業 計 画

第1回:講義の進め方や内容、試験、成績評価について説明する。
また、講義のテーマを概観する。
第2回:第1部ドイツ・日本・アメリカ、彼らはどのようにエリートを作ったか?
19世紀から20世紀初頭にかけてのドイツ史、その「特殊性」について概観する。
第3回:ドイツの中等教育制度について
ギムナジウム体制の成立
第4回:近代日本の中等教育制度と高等教育制度について
日本はどのようにドイツを手本としたか
第5回:アメリカのハイスクール制度とその特殊性
第6回:ドイツの敗戦とエリート教育の変化
第7回:日本の教育制度がドイツ型からアメリカ型へ変化していくときに生じたこと
第8回:第2部ドイツ学校小説をとおして「ジェンダー」を考える!
ドイツ教養市民層の構造
第9回:教養市民層の男らしさとその衰退
第10回:学校小説の構造と社会の動き
第11回:学校小説と同性間の関係
第12回:ドイツ学校小説の特徴について
第13回:日本におけるドイツ学校小説の受容について
第14回:学校小説とホモソーシャリティを考える応用問題
女性ホモソーシャリティの特徴について
第15回:全体のまとめ

評 価 方 法

試験評価:20% レポート:30% その他:50%
「試験」は、対面の小テスト(1回10点)を2回行ないます。問題はその日の講義の内容に基づ
いてます。記述式で一問のみ。200字以上300字以内の解答となります。
「レポート」は、期末レポートとして最後の授業の終了後に課題を出します。ウェブ提出に
なります。だいたい1000字から1200字程度のレポートにする予定です。
「その他」については、ほぼ毎回提出していただくコメントシートや(小テスト実施日には
コメントシート提出はありません)、挙手での発言などを総合的に判断します。コメントシート
に書いてもらう内容は、講義の最後に出す課題の解答です。コメントシートに感想や授業のまと
めを書いていただくことはありませんので、ご注意ください。この言わば平常点が評価の中心と
なります。つまり、一番重要なのはこのコメントシート提出です。
詳細は学期の開始時に授業資料としてアップロードする「コメントシート、レポート、テス
トの採点基準について、及びコピペに対する処置ついて」をよく読んでください。

授業の方法

対面

『講義』『アクティブラーニング』『グループワーク』

オフィスアワー

M-Portクラスプロファイル内[授業Q&A]より質問してください。

参 考 書

野田宣雄『ドイツ教養市民層の歴史』(講談社学術文庫)
M.クラウル『ドイツ・ギムナジウム200年史――エリート養成の社会史』(ミネルヴァ書房)
トマス・キューネ『男の歴史――市民社会と「男らしさ」の神話』(柏書房)

備   考

予習として、授業で扱う文学作品や参考文献のうち、文庫などで入手しやすいものを自分で読
んでみることをすすめます。直接には試験にはつながらなくとも、学生時代にさまざまな読書に
挑戦することは重要です。
また、復習として講義のノートをよく整理しておくこと。

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