講 義 概 要 ビデオ(全体の35%程度)その他資料を活用して、全体としては初級レベル、時として中級レ ベルの講義内容になるよう講義を進めます。もっとも、ここでいう「初級レベル」というのは簡 単という意味ではありません。当然、高校レベルの知識、大学生としての社会科学の思考や基本 的知識を習得していることを前提にしています。この講義により発展途上国を対象とする地域研 究において政治、経済、社会の諸側面から、いかに総合的な分析に取り組むかを実例を示しなが ら学生の理解に繋げることを目標としています。 到 達 目 標 政治学、社会学、経済学など社会科学の基礎をよく理解した学生を念頭に講義を行います。つま り、高校の世界史、日本史、地理、政治経済、現代社会などの関連科目をしっかり学習してきた ことを前提にしています。この講義では発展途上世界を比較分析に必要な基本的な発想、着眼点 、分析手法を会得するためはじめに初歩的な理論的考察を行い、その後いくつかの重要なケース スタディーに取り組みます。ただし、広大な発展途上世界を全てカバーすることは不可能ですか ら、多様な理論の適用可能性、時事的重要性を考慮して、民族紛争、宗教紛争、国際テロを取り 扱うこととします。 授 業 計 画 第1回:国際関係論と地域研究 | 第2回:システム論的アプローチ | 第3回:比較研究アプローチの危機・・・「理論の島々」 | 第4回:民族紛争(1)アイデンティティー、宗教、民族 | 第5回:民族紛争(2)ユーゴスラビア紛争 | 第6回:民族紛争(3)コソボ紛争 | 第7回:民族紛争(4)民族紛争(5)フランスにおける移民問題・・・アラブ系移民を中心に | 第8回:民族紛争まとめ | 第9回:国際テロ・アフガン問題(1)国際政治と宗教(イスラム教) | 第10回:国際テロ・アフガン問題(2)国際政治と宗教(ユダヤ教)・・・イスラエルを焦点に | 第11回:国際テロ・アフガン問題(3)中東戦争 | 第12回:国際テロ・アフガン問題(4)アフガン反テロ作戦 | 第13回:国際テロ・アフガン問題(5)イラク戦争 | 第14回:国際テロ・アフガン問題まとめ | 第15回:全体のまとめ・試験 |
評 価 方 法 レポート:100% 講師が設定した問題と手順で、受講生に講義で扱った内容を基に持ち帰りのレポート試験(2500字~3000字)の作成・提出を求めます。十分な時間(恐らく週末を含め7~10日以上の期間)を設定し、受講生が自分でとった講義ノートその他資料を見ながら、じっくり考えて作成できるようにします。 授業の方法 オンライン(オンデマンド) 『講義』 オフィスアワー M-Portクラスプロファイル内[授業Q&A]より質問してください。 参 考 書 松村昌廣『動揺する米国覇権』現代図書。 高木徹『ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争』講談社文庫。 山本賢蔵『右傾化に魅せられた人々―自虐史観からの解放』河出書房新社。 備 考 講義に合わせて、参考文献の該当部分を予習・復習で読解すること。 |