講 義 概 要 ビデオその他資料を活用して、全体としては初級レベル、時として中級レベルの講義内容になる よう講義を進めます。もっとも、ここでいう「初級レベル」というのは簡単という意味ではあり ません。高校レベルの知識、大学生としての社会科学の思考や基本的知識を習得していることを 前提にしています。この講義により発展途上国を対象とする地域研究において政治、経済、社会 の諸側面から、いかに総合的な分析に取り組むかを実例を示しながら学生の理解につなげること を目標としていまする。 到 達 目 標 政治学、社会学、経済学など社会科学の基礎をよく理解した学生を念頭に講義を行います。つま り、高校の世界史、日本史、地理、政治経済、現代社会などの関連科目をしっかり学習してきた ことを前提にしています。この講義では発展途上世界を比較分析に必要な基本的な発想、着眼点 、分析手法を会得するためはじめに初歩的な理論的考察を行い、その後いくつかの重要なケース スタディーに取り組むます。しかし、広大な発展途上世界を全てカバーすることは不可能ですか ら、多様な理論の適用可能性、時事的重要性を考慮して、北朝鮮問題と中国問題を取り扱うこと とします。 授 業 計 画 第1回:国際関係論と地域研究 | 第2回:システム論的アプローチ/ 比較研究アプローチの危機・・・「理論の島々」 | 第3回:北朝鮮(1)朝鮮半島の戦略的位置付けと地理的要因 | 第4回:北朝鮮(2)朝鮮半島の歴史・・・戦争と平和の観点から | 第5回:北朝鮮(3)北朝鮮の政治と社会 | 第6回:北朝鮮(4)北朝鮮の国際行動・・・不法活動を中心に | 第7回:北朝鮮(5)北朝鮮と日本の関係・・・経済・金融関係を中心に | 第8回:北朝鮮(6)日本の安全保障に与える影響 | 第9回:中国(1)中国大陸の地理と戦略環境 | 第10回:中国(2)中国の歴史・・・戦争と平和の観点から | 第11回:中国(3)中国の近現代史・・・国内的混乱と国際関係 | 第12回:中国(4)中国の現状・・・社会的不均衡拡大と政治的安定性の問題 | 第13回:中国(5)日本の安全保障に与える影響 | 第14回:中国(6)まとめ | 第15回:全体のまとめ・試験 |
評 価 方 法 レポート:100% 講師が設定した問題と手順で、受講生に講義で扱った内容を基に持ち帰りのレポート試験(2500字~3000字)の作成・提出を求めます。十分な時間(恐らく週末を含め7~10日以上の期間)を設定し、受講生が自分でとった講義ノートその他資料を見ながら、じっくり考えて作成できるよ うにします。 授業の方法 オンライン(オンデマンド) 『講義』 オフィスアワー M-Portクラスプロファイル内[授業Q&A]より質問してください。 参 考 書 随時、資料を提示する。 備 考 松村昌廣『日米同盟と朝鮮半島』芦書房 松村昌廣『米国覇権の凋落と日本の国防』芦書房 松村昌廣『東アジア秩序と日本の安全保障戦略』芦書房 |