特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪 
The Consortium of Universities in Osaka

2025年度シラバス

募集終了

Web出願登録締切

3/24

出願票提出締切

3/26

科目番号

C25037

科目名

世界の市民-戦争と正義-日本を巡る国際法上の諸問題

科目開設大学名

桃山学院大学

英文科目名

World Citizen-War and Justice: International Law Issues on Japan

配当学年

全学年

単位数

募集定員

若干名

年間日程

年間日程表PDF

連絡先

教務課(単位互換係)
TEL:0725-92-7596

担当教員

松村 昌廣

履修条件等

時間割

月曜日 9:20〜10:50 

開講期間

秋学期 

教室

なし

キャンパス

講 義 内 容

講 義 概 要

世界市民になるには、世界情勢に対する深い理解とともに、道徳的な判断力も必要です。とりわ
け、多大な人命が犠牲になり、甚大な物理的破壊をともなう戦争と正義の問題は重要です。実際
、第二次世界大戦・大東亜戦争・太平洋戦争(立場により、呼称が異なる)の敗戦国であった日
本はドイツやイタリアとともに「侵略国」と位置付けられ、国際的な非難にさらされてきた一方
、そうした位置付けを巡って、わが国の国内外でも賛否が激しく議論されてきました。そこで、
本講義では、こうした議論を行う際の「始まり」であり、往々にして「終わり」である国際法上
確定した事実などを詳しく解説します。

到 達 目 標

戦争は始まりから終わりまで国際法に従って行われます。そうしなければ、国際法に違反するこ
ととなり、国家やその軍隊、場合によっては、個人の政治指導者や軍人は責任を負わねばなりま
せん。国際法上、戦争はいつ、どのように始まり、終わるのでしょうか。また、戦争中は何が許
され、何が許されないのでしょうか。本講義では、日本のケースに焦点を絞って、こうした論点
を具体的に考えていきます。学生諸君の中には高校の世界史や日本史の授業で近現代史に関する
知識を十分身につけていない者も散見されますが、こうした学生は本講義をとることによって、
基本的な知識を習得するきっかけとなるでしょう。また、本講義の内容を十分習得すれば、わが
国の戦争と正義の問題に関する論争をより深く理解し、自分なりの意見を持つことが可能になる
でしょう。

授 業 計 画

第1回:正義と戦争- 国際法の観点
第2回:日米開戦
第3回:原爆投下・空襲
第4回:「無条件降伏」と占領(1)
第5回:「無条件降伏」と占領(2)
第6回:東京裁判
第7回:サンフランシスコ講和条約
第8回:台湾(1)
第9回:台湾(2)
第10回:千島列島・北方領土(1)
第11回:千島列島・北方領土(2)
第12回:南樺太(南サハリン)
第13回:竹島
第14回:尖閣列島
第15回:まとめ

評 価 方 法

試験評価:100%
講師が設定した問題と手順で、受講生に講義で扱った内容を基に持ち帰りのレポート試験(250
0字~3000字)の作成・提出を求めます。十分な時間(恐らく週末を含め7~10日以上の期間)を
設定し、受講生が自分でとった講義ノートその他資料を見ながら、じっくり考えて作成できるよ
うにします。

授業の方法

オンライン(リアルタイム)

『講義』

参 考 書

・色摩力男『日本人はなぜ終戦の日付をまちがえたのか』黙出版、2000年。
・芹田健太郎『日本の領土』中公文庫、2010年。
・各自必ず、インターネットから関連の条約等をダウンロードして、ファイルの形で自分の「条約集」を作ってください。

備   考

講義の進度に合わせて、参考文献に挙げた書籍を読んでください。

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