特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪 
The Consortium of Universities in Osaka

2025年度シラバス

募集終了

Web出願登録締切

3/24

出願票提出締切

3/26

科目番号

D25004

科目名

感性情報とHCI

科目開設大学名

大阪学院大学

英文科目名

Kansei Information and HCI

配当学年

2

単位数

2

募集定員(最少催行人数)

2名(5名)

年間日程

年間日程表PDF

連絡先

教務事務室教務課
TEL:06-6381-8434

担当教員

谷口 高士

履修条件等

週2コマ

時間割

変則 水曜1講時、金曜1講時

開講期間

後期 第4ターム

教室

キャンパス

講 義 内 容

キーワード

感性情報の概念や測定手法を学び、具体的な測定や尺度構成を体験するとともに、人とコンピュータの関わり(ヒューマンコンピュータインタラクション:HCI)についての理解を深める

講 義 概 要

ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)とは、人間とコンピュータの相互作用(関わり合い)のことであり、どのような設計や運用をすればコンピュータが使いやすくなるかを考え、設計や開発に生かすものである。そのためには、人間の感覚や感性、知覚や認知などの仕組みや特徴、どのようなエラーが起きやすいかなどについても、知っておく必要がある。この講義では、キーボードとディスプレイを中心とする対話型システムから現在のグラフィカルなインタフェースまでの進化、空間型インタフェース、共同作業のためのインタフェースなどについて学ぶ。また、人間の感覚や認知の特徴や感覚・感性情報の測定について、体験を交えながら理解を深める。これらを通して、使いやすさとは何か、人間の感覚や認知などの特性を考慮した設計とはどういうものか、どうすればより快適にコンピュータを使うことができるのか、などを考える力をつけていく。

到 達 目 標

1.ヒューマンコンピュータインタラクションのねらいを理解し、インタフェースを介した人間とコンピュータの関わりについて説明できるようになる
2.人間の感覚・知覚・感性・認知の仕組みや特徴を理解し、インタフェースのユーザ評価の視点や方法を説明できるようになる
3.対話型システムのデザイン思想や入出力インタフェースの進化を学び、コンピュータ操作のしくみを体系的に理解し、説明できるようになる
4.複数ユーザインタフェースの技術を学び、協同作業支援システムを設計するための課題が何かを文章でまとめることができるようになる
5.より便利で使いやすいインタフェースの設計のために、人間のどのような特性を考慮すべきかについて考察し、文章にまとめることができるようになる

授 業 計 画

使いやすい、分かりやすいインタフェースとは何か、そのためには人間のどのような特性を考慮する必要があるかを考えるために、以下の内容について学ぶ。なお、授業内で演習を行い、指名して発表をしてもらう。
第1回 感性情報およびヒューマンコンピュータインタラクションとは何か? ・演習と発表:感性情報の定義、HCIの定義を考えてみよう
第2回感性情報研究の概観 ・演習と発表:生産や価値観の変遷、人間の生理と感情を考えてみよう
第3回産業と感性情報 ・演習と発表:製品使用時の感覚、感性評価語を考えてみよう
第4回人間の感覚と知覚 ・演習と発表:人間工学、メディアの種類を考えてみよう
第5回人間の認知と理解 ・演習と発表:感覚閾、感覚測定の具体例を考えてみよう
第6回感性情報の測定方法 ・演習と発表:実際に数種類の主観評価をやってみよう
第7回対話型システムのデザイン ・演習と発表:様々なメニュー方式の特徴をあげてみよう
第8回入力インタフェース ・演習と発表:身近な入力デバイスの特徴、スマホの操作を考えてみよう
第9回ビジュアルインタフェース ・演習と発表:Windowsを実際にさわりながらGUIを考えてみよう
第10回非言語的なコミュニケーション ・演習と発表:動作や身振りでの入力方法を考えてみよう
第11回空間型インタフェースとバーチャルリアリティ ・演習と発表:ゲームでのVRインタフェースを考えてみよう
第12回コンピュータによる協同作業支援 ・演習と発表:学習支援システムのインタフェース改善案を考えてみよう
第13回ユニバーサルデザインとヒューマンエラー ・演習と発表:生活の中での不便さと使いやすさを考えてみよう
第14回定期試験(筆記試験)

評 価 方 法

定期試験: 60%
レポート: 0%
日常点: 40% 授業内での演習と発表、授業外の課題提出など
その他: 0%
※提出された課題は、Caddie上で評価をおこなう。優れたものは授業内で紹介することがある。授業内での演習は指名で発表してもらい、その場でコメントをする。

授業の方法

対面

対面授業

オフィスアワー

4月に学生ホームページに掲載する。

教 科 書

岡田謙一他『ヒューマンコンピュータインタラクション 改訂2版』(オーム社) ISBN 978-4274218637

参 考 書

授業中に指示する

備   考

【授業外学習の指示】
1.授業資料を毎回Caddieで配布するので、予め各自ダウンロードして目を通し、教科書と併せて用語の意味や概念を予習し、不明点を洗い出しておくこと(1時間程度)。
2. 毎回Caddieで課題を配付するので、各自授業資料やノート、参考書等を参照して、また、必要に応じて実験や調査などを行って回答し、期限内に提出すること(3時間程度)。
※なお、課題の実施に教科書が必要なので、授業開始までに必ず購入しておくこと。

【履修上の注意】
・人間の情報処理Ⅰ・Ⅱを修得していること。また、知覚情報処理を修得または履修していることが望ましい。
・人間の情報処理演習Ⅰ/Ⅱの履修を推奨する。その他、ハード的・ソフト的なインタフェースの設計や開発にかかわる科目全般の基礎となる。
・参考書や図書館等での自発的学習を推奨する。また、身のまわりのさまざまなIT・モバイル機器、電器・機械製品、ソフトウエアなどの、インタフェースやシステムの特徴・よい点・悪い点・改善点などに注意を向けて、できればメモを残すよう心掛けてほしい。
・授業中にデモンストレーションや実験、各種のワークをおこなう。
・実験への参加とレポート提出を求める。
・無遅刻無欠席を前提とする。出席が2/3を下回る場合は評価外とすることがある。

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