特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪 
The Consortium of Universities in Osaka

2025年度シラバス

募集終了

Web出願登録締切

3/24

出願票提出締切

3/26

科目番号

E25001

科目名

教育社会学

科目開設大学名

大阪公立大学

英文科目名

Sociology of Education

配当学年

1年

単位数

2

募集定員

3名

年間日程

年間日程表PDF

連絡先

杉本キャンパス 教育推進課 基幹教育担当
TEL:06-6605-2935

担当教員

西田 芳正

履修条件等

時間割

火曜日 9:00〜10:30 

開講期間

後期 

教室

B1-1

キャンパス

中百舌鳥キャンパス

講 義 内 容

講 義 概 要

人間形成にとって重要な役割を果たしてきた家族、仲間集団、地域社会について、過去との比較を通して今日的な特徴、問題について理解し、続いて今日の学校教育が抱えるさまざまな問題を把握することを目指す。また、今日深刻な社会問題として注目を集めている不平等問題を重要な切り口とし、特に貧困・生活不安定層の子ども・若者の現状と背景、支援策についても検討する。

到 達 目 標

教育を社会との関連で捉え、同時に教育に関する常識的な見方を批判的に捉え直す姿勢を身につける。特に教師を志望する学生には、変化する社会(家族、地域)のなかでの学校教育の位置と役割を認識し、教師として果たすべき責務と方策を考え実践する力量を形成する。具体的には、以下の能力を身につけることを達成目標とする。
1.教育が果たす機能と学校教育の性格について説明ができること。
2.社会の変化が人間の成長に対して及ぼす影響と諸問題について説明ができること。
3.貧困・排除問題と学校教育が担うべき課題について説明ができること。

授 業 計 画

第1回イントロダクション;自己紹介、自身の問題関心の紹介と、講義概要を説明する。
第2回1.社会化と学校;社会化について概説し社会化の専門機関としての学校について検討。
第3回2-1.伝統的村落社会の人間形成(1);伝統的村落社会における人間形成の仕組みを概説。
第4回2-2.伝統的村落社会の人間形成(2);子ども期・若者期を中心に紹介する。
第5回3-1.家族の変容と人間形成(1);家族における人間形成の特徴を検討。
第6回3-2.家族の変容と人間形成(2);今日の家族が直面する問題状況を整理、検討する。
第7回4.遊びと仲間集団;遊びと仲間集団の意義を検討した後、遊び空間復活の取り組みを紹介。
第8回5.学校・学級の組織と文化;学校組織、教師文化と生徒文化、教師生徒関係について検討。
第9回6-1.不平等と教育(1)選抜・配分、再生産の装置としての学校
第10回6-2.不平等と教育(2)再生産の理論
第11回6-3.不平等と教育(3)日本における貧困と教育
第12回6-4.不平等と教育(4)マイノリティと教育
第13回6-5.不平等と教育(5)学校における排除と「排除に抗する学校」
第14回7.教育問題の社会学;非行・いじめ・不登校と教育問題の構築過程
第15回10.地域と学校、全体のまとめ
第16回期末試験

評 価 方 法

到達目標の達成度で成績評価を行う。単位を取得するためには、
1.教育が果たす機能と学校教育の性格について説明ができること。
2.社会の変化が人間の成長に対して及ぼす影響と諸問題について説明ができること。
3.貧困・排除問題と学校教育が担うべき課題について説明ができること。
の3点を達成することが求められる。
成績は、期末試験(70%)、各授業で提出する小レポート(30%)で評価する。合格(単位修得)のための最低基準は、到達目標を60%の水準で達成することである。

授業の方法

対面

対面授業

教 科 書

授業中に資料を配布する。

参 考 書

西田芳正『排除する社会・排除に抗する学校』大阪大学出版会、2012年
中村高康・松岡亮二編著『現場で使える教育社会学』ミネルヴァ書房、2021年

備   考

【事前・事後学習】
関連する文献をその都度紹介する。あらかじめ指示した文献を読んでおく。
【履修上の注意】
適宜指示します。
本授業の内容は、授業担当者の実務経験を活用したものである。

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