講 義 概 要 本講義は対面形式でおこないます。 現在、私達の働き方をめぐる問題は、大きな変化の中にある。この変化は、これまで日本企業社会の特徴といわれていた、「終身雇用」「年功賃金」などが、有期雇用の拡大、成果主義の導入に代わっていることに特徴付けられている。本講義の目的は、これまでの社会政策の基礎理論および代表的な議論と現在の変化の方向性を明らかにすることである。なお、大学生の就職活動めぐる変化についてもふれていきたい。 テキストとして、よく分かる社会政策第3版を使用する。このテキストは現在印刷中で、でき次第、授業内で紹介する。必要に応じて、適宜レジュメをKVCで配布する。このテキスト及びレジュメに沿って授業を行う。
【準備学習について】 毎日「新聞」等に目を通すことが望ましい。 到 達 目 標 【到達目標について】 社会政策の基本的な考え方、理論を理解し、論理的な文章で他者に説明できるようになる。日本的雇用システムの構成要素、具体的には年功賃金、長期雇用慣行、企業別組合について説明できる。全学DP1「新しい時代を生きる職業人として必要な思考力と課題解決能力」と経済学部DP「幅広い教養や経済学・地域政策学に関する科学的な知識とその実践的な応用力を身に付け、社会生活に役立てることができる」の獲得が目標。 【受講に際して】 特になし。 授 業 計 画 1)社会政策とはにか?① | ・内容: 社会政策の対象と理論-マルクス学派、大河内学派 | ・自主学習:指定テキストを使用した授業の予習・復習(4時間) | | 2)社会政策とは何か?② | ・内容:社会政策の対象と理論-マーシャル・ティトマス理論 | ・自主学習:指定テキストを使用した授業の予習・復習(4時間) | | 3) 現代日本の労働市場概観 | ・内容:誰が、どのように失業しているのか?産業構造の変化 | ・自主学習:指定テキストを使用した授業の予習・復習(4時間) | | 4) 日本的雇用システムとはなにか① | ・内容:終身雇用(長期雇用慣行) | ・自主学習:指定テキストを使用した授業の予習・復習(4時間) | | 5)日本的雇用システムとはなにか② | ・内容:年功賃金と職務給。賃金制度の種類について | ・自主学習:指定テキストを使用した授業の予習・復習(4時間) | | 6) 日本的雇用システムとはなにか③ | ・内容:企業別労働組合と産業別労働組合 | ・自主学習:指定テキストを使用した授業の予習・復習(4時間) | | 7)女性労働の変化 | ・内容:M字型就労曲線とその変化 | ・自主学習:指定テキストを使用した授業の予習・復習(4時間) | | 8) 日本的雇用システム変化の諸相① | ・内容:成果主義賃金制度とは何か? | ・自主学習: 指定テキストを使用した授業の予習・復習(4時間) | | 9)日本的雇用システム変化の諸相② | ・内容:長時間労働 | ・自主学習:指定テキストを使用した授業の予習・復習(4時間) | | 10) 日本的雇用システム変化の諸相③ | ・内容:労働者派遣事業 | ・自主学習指定テキストを使用した授業の予習・復習(4時間) | | 11)日本的雇用システム変化の諸相④ | ・内容:新たな労働災害-メンタルヘルス | ・自主学習:指定テキストを使用した授業の予習・復習(4時間) | | 12)日本的雇用システム変化の諸相⑤ | ・内容:若年失業の発生-フリーター問題と大学生の就職活動 | ・自主学習:指定テキストを使用した授業の予習・復習(4時間) | | 13)日本的雇用システム変化の諸相⑥ | ・内容:ワーキング問題と貧困 | ・自主学習:指定テキストを使用した授業の予習・復習(4時間) | | 14)日本的雇用システム変化の諸相⑦ | ・内容:ブラック企業問題の発生 | ・自主学習:指定テキストを使用した授業の予習・復習(4時間) | | 15)講義のまとめ | ・内容:社会政策の現代的課題 | ・自主学習:指定テキストを使用した授業の予習・復習(4時間) | | |
評 価 方 法 定期テスト:100%(社会政策の基本理論や基本概念を問う。) KVCにて、定期試験の講評をおこない、フィードバックとする。 授業の方法 対面 ・テキストとして、よく分かる社会政策第3版を使用する。このテキストは現在印刷中で、でき次第、授業内で紹介する。必要に応じて、 適宜ュメをKVCで配布する。このテキスト及びレジュメに沿って授業を行う。
オフィスアワー 木曜日3限にオフィスアワーとします。 場所は研究室です。来るまえに必ずメールでアポを取ってきてください。 教 科 書 よくわかる社会政策【第3版】 参 考 書 資本主義の現在 太田・橘木編[2004]『労働経済学入門』有斐閣 豊福裕二編著[2015]『資本主義の現在』文理閣 備 考 新聞などに目を通すことが望ましい。 |