講 義 概 要 人生100年時代を迎え、ライフスタイルが多様化している中、長期的な視点で安定した生活を実現するためには、実践的なファイナンシャル・プランニングの習得が重要になっています。また、金融・経済に関する正しい知識に基づいて、将来の資産形成やライフプランに必要な取引を適切に判断し、実行する力が求められています。 本授業では、ファイナンシャル・プランニングの基本概念と実務知識を習得していくことを目的とします。それにより、自身のファイナンシャル・プランニングを行えることができ、また社会に出て経験する金融取引に関する基礎的な知識を身に付けることを目指します。 実際に自身のライフプランニングに取り組み、それに対するファイナンシャル・プランニングが行えるように説明します。また、ファイナンシャル・プランニングに関する6つの主要分野(ライフプランニング、リスク管理、金融資産運用、税制、不動産、相続)を概説します。 本授業では、実践的な内容を多く取り入れていくことで、理解しやすいように説明します。 担当教員が金融業界において資産運用業務に従事した経験をもとに、実務家教員として、理論とともに実践に役立つ授業を展開します。 この授業は、経済学科の卒業認定・学位授与の方針の総合的な学修経験と創造的思考力と関連しており、ファイナンシャル・プランニングに関する諸問題を「その背景も含めて論理的に説明でき、自らの属する組織や社会に貢献」できるようになるための科目です。 到 達 目 標 1.ファイナンシャル・プランニングと金融リテラシーの必要性を理解し説明できる。 2.ファイナンシャル・プランニングにおける主要分野(資産運用等)の基礎的な内容を説明できる。 3.キャッシュフロー表を作成し、ライフイベントに応じた資金計画を立てることができる。 4.ファイナンシャル・プランニングに関する研究を通じて、総合的な学修を経験し、社会の一員として創造的思考力と実践的な力を養うことができる。 授 業 計 画 第1回目: ファイナンシャル・プランニングの概要 | 第2回目: 金融市場の仕組み、金融商品の基本 | 第3回目: 各金融商品の概要、リスクとリターン | 第4回目: ポートフォリオ理論の基礎、リスクとリターン、分散投資と長期投資の重要性 | 第5回目; ライフプランニングと資金計画、ライフプランの作成、ライフイベントと必要資金の算出 | 第6回目: ライフイベントとキャッシュフロー表 | 第7回目: キャッシュフロー表とバランスシート | 第8回目: 社会保障制度の概要、医療保険制度、介護保険制度 | 第9回目: 日本の年金制度の概要、公的年金、私的年金 | 第10回目: 保険の基礎知識、生命保険、 損害保険の基礎、第三分野の保険 | 第11回目: 税制の基礎、日本の税制の概要、所得税の基礎、所得の種類と内容 | 第12回目: 税制の基礎、個人住民税、ふるさと納税、NISA・iDeCoの活用 | 第13回目: 不動産取引と住宅ローン | 第14回目: 相続・贈与の基礎、相続税と贈与税 | 第15回目: ファイナンシャル・プランニングの例、ケーススタディ |
評 価 方 法 ●全ての授業に出席し、所定の学修をすることが単位修得の前提条件となる。 ●必要最低限の授業学修が確保できていないとみなした場合は、「K」評価とする。 ---------- 以下に示す方法により総合的に判定のうえ、60点以上を合格とし、所定の単位を認定する。
授業内での評価:40%(課題の提出状況および内容) 定期試験:60%(期末試験による評価)
授業の方法 対面 教 科 書 毎回の授業にて資料および参考プリントを配布します。 参 考 書 日本FP協会 「ファイナンシャル・プランニング入門」 2023年 備 考 課題については、1回実施し、授業内で、フィードバックします。また、質問や意見をGoogle Formで提出してもらい、次回の授業でフィードバックします。 |