講 義 概 要 社会病理学は社会のさまざまな問題だとされる現象を解明する学問です。 この授業では社会病理現象への理論的なアプローチを構造論的アプローチと相互作用論的アプローチというふたつの主要な考え方にまとめて学説史的に講義をします。またそれらふたつの視点に入りきらない多様な議論も紹介します。 個々の現象に関する知識ではなく社会学がそうした現象を考察する際のさまざまな視座を理解することが講義の目的となります 到 達 目 標 ①知識・技能の観点 ・社会病理学の学説を理解する。 ②思考力・判断力・表現力等の能力の観点 ・社会病理学を通して社会学的な考え方を理解する。 授業手法 / Teaching Methods ・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック 授 業 計 画 第1回 社会病理学とは何か? 社会病理学の考え方 | 第2回 構造論的アプローチ 自殺論とアノミー (デュルケーム) | 第3回 構造論的アプローチ 自殺論とアノミー (デュルケーム) | 第4回 構造論的アプローチ 社会構造とアノミー (マートン) | 第5回 構造論的アプローチ 社会構造とアノミー (マートン) | 第6回 構造論的アプローチ 生活世界とシステム (ハーバーマス) | 第7回 構造論的アプローチ 生活世界とシステム (ハーバーマス) | 第8回 相互作用論的アプローチ スティグマ論 (ゴフマン) | 第9回 相互作用論的アプローチ スティグマ論 (ゴフマン) | 第10回 相互作用論的アプローチ ラベリング論 (ベッカー) | 第11回 相互作用論的アプローチ ラベリング論 (ベッカー) | 第12回 相互作用論的アプローチ 社会問題の構築主義 (スペクター&キツセ) | 第13回 相互作用論的アプローチ 社会問題の構築主義 (スペクター&キツセ) | 第14回 社会病理へのアプローチ 多様な視点 | 第15回 授業のまとめ | 授業時間外学習 / Expected work outside of class | ・配布プリントを事前に読み込んで授業にのぞむ。 | ・授業内容の理解度の確認のための小レポートを課す。 |
評 価 方 法 定期試験(筆記試験)の成績で評価する。 定期試験(100%) 基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy ①知識・技能の観点 ・基本的な概念や用語の定義について問う問題(30%) ・学説の内容に関する論述問題(50%) ②思考力・判断力・表現力等の能力の観点 ・社会病理学の内容をふまえて社会学的な視点について問う応用問題(20%) 授業の方法 対面 オフィスアワー オフィスアワー ・授業の前後に対応する
関大LMS ・関大LMSのメッセージ機能を使用する 教 科 書 教科書は使用しません。 参 考 書 講義時に指示します。 備 考 ・小レポート等についての講評を授業時に行う。 |