講 義 概 要 「法と経済学1」に引き続き、経済学と法学の学際的研究として発展してきた「法と経済学」と呼ばれる分野について学習します。
「法と経済学2」では、ゲーム理論の考え方を応用して、不法行為、契約法、訴訟について考察していきます。 講義では、数値例を用いて分析します。「中級ミクロ経済学」や「ゲーム理論」等の講義を受講していた方がより理解しやすいと思いますが、未受講の学生を念頭に置き講義を進めていく予定です。 到 達 目 標 この講義で求められる「基礎的な知識・技能」は、経済学の知識・考え方(限界的な意思決定、余剰分析、補償原理、ナッシュ均衡等)です。 「思考力・判断力・表現力等の能力」を確認するため、演習問題や学期末の到達度の確認において、基本問題や応用問題を解きます。日々の学習において「主体的に」また「協働的に」学ぶことが求められます。
ゲーム理論の基本的な考え方を応用し、法制度の分析を行うことができることを目標とします。 授業手法 / Teaching Methods ・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック ・学生による学習のふりかえり 授 業 計 画 授業内容の基本的な予定は以下の通りです。小テストを3回程度行う予定なので、授業計画が少しずれることもあります。 | ① 講義ガイダンス(第1週) | ② パレート改善、補償原理(第2週) | ③ ゲーム理論の基本的考え方:ナッシュ均衡(第3〜4週) | ④ 不法行為の経済学:ルールの比較(第5〜7週) | ⑤ 小テストとその解説(第8週) | ⑥ 契約法の経済分析(第9〜12週) | ⑦ 裁判と和解の経済学(第13〜14週) | ⑧ 到達度の確認とその解説(第15週) | 授業時間外学習 / Expected work outside of class | 講義後、必ずレジュメや関連するテキストを用いて復習すること(大学では、講義だけで完全に理解できることはありません!)。 | 分からない箇所については、何度か見直すことが大切です。 | |
評 価 方 法 定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。 成績評価割合:到達度の確認(60%)と小テスト(40%)
履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。 成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。 基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy 法制度に経済学的な思考方法(特にゲーム理論の基本的な考え方)を応用できているかで判断します。 授業の方法 対面 オフィスアワー 講義後または、担当者のメール(zasu@kansai-u.ac.jp)に問い合わせることも可能です。 教 科 書 常木淳 法律家をめざす人のための経済学 岩波書店 978ー4−00−028916−0 参 考 書 スティーブン・シャベル 法と経済学 日本経済新聞出版社 トーマス・ミセリ 「法の経済学」 九州大学出版会 下記本の訳本ではない。原著:Thomas J. Micheli, Economics of the Law, Oxford University Press. Thomas J. Micheli The Economic Approach to Law Stanford University Press 上記本の原本ではない。 柳川 隆, 高橋 裕, 大内 伸哉編 エコノリーガル・スタディーズのすすめ 有斐閣 「法と経済学1」の参考文献も参照のこと。 備 考 複数回の問題演習・小テストを通して、履修者の理解の合わせ、解説等を行う。質問の時間も設ける。 なお、「法と経済学1」を受講していない場合も、「法と経済学2」の受講は可能です。 |