講 義 概 要 ※本科目は、外国人留学生のみ履修可能です。 日本語能力JLPTN2以上相当が必要となります。
就職活動に成功し、日本語伸長、および人間的成長を図るための基礎づくりを目指す。ビジネス日本語というと一般に、敬語やマナーのイメージが強いが、それだけではない。就職・就業のために必要なスキルは、将来、どこでどのような形で働くのかによって違ってくるが、このビジネス日本語は、将来のキャリア形成の基礎となるものと言える。ここでの学びを通じて、それぞれ自らのキャリア計画が明確になり、同時に、自分にとって必要なスキルを自ら発見していくことが、この授業の狙いである。どのようなスキル(知識・技能・態度)がどの程度必要となるのか、そのためにいつまでに何をしておけばよいのか、という全体像と関連づけながら、ビジネス日本語の基礎を学んでいく。同時に、これから伸ばすべきスキルの学び方をも学び、自ら自律的に学んでいける学習能力を身につける。具体的には、接遇・電話・メールなどのビジネス・スキル、相談・依頼などのビジネス・リテラシー、意思疎通スキル・現場学習力などのジェネリック・スキル(汎用的スキル)、および、多様な背景や前提を持った人々と共に働くための文化対応力を取り上げる。また、この授業を通じて、一般日本語とアカデミック・ジャパニーズが、ビジネス日本語とどのように関連し、それを下支えしているかを理解し、大学内外での生活の中で、自らが必要とするビジネス日本語の力を、日々磨いていくためのストラテジー・方法を身につける。 到 達 目 標 1.今後のキャリア形成の入り口として、自分のキャリア計画を明確にする。 2.自分にとって必要となるビジネス日本語の領域と目標を明確にする。 3.必要とするスキルを自ら学んでいける学習の方法・ストラテジーを身につける。 4.接遇・電話・メールなど、基礎的なビジネス・スキルを身につける。 5.ビジネス・リテラシーの一部に触れ、その意義を理解する。 6.意思疎通スキル・現場学習力などのジェネリック・スキル(汎用的スキル)の一部を身につける。 7.行動の背景となる考え方や前提・文化を意識し、対応するための素地をつくる。 授業手法 / Teaching Methods ・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック ・学生による学習のふりかえり ・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む) ・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む) ・フィールドワーク 授 業 計 画 第1回 オリエンテーション(自分が伸ばすべき能力は何か) | 第2回 説明タスク:自分に必要なスキルと学習計画を説明する | 第3回 文化対応力タスク:行動の背景を意識したコミュニケーション | 第4回 意思疎通スキル1:確認、再構成 | 第5回 意思疎通スキル2:低文脈化 | 第6回 待遇表現のシステム解説と練習 | 第7回 ビジネスマナー | 第8回 ビジネススキル1(電話スキル1) | 第9回 ビジネススキル1(電話スキル2) | 第10回 ビジネススキル2(メールスキル1) | 第11回 ビジネススキル2(メールスキル2) | 第12回 説明スキル1 | 第13回 説明スキル2 | 第14回 現場学習力1(コミュニケーション能力・異文化対応能力等) | 第15回 現場学習力2(コミュニケーション能力・異文化対応能力等) | | 学生のニーズに鑑み、内容を変更することもあります。 | 授業時間外学習 / Expected work outside of class | グループワーク、調べ学習等が本クラスの授業内課題として行われる。 |
評 価 方 法 定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。 授業内タスク30%、レポート30%、自己評価10%、参加度30% 基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy ・授業内タスクは、課題の意味を理解し、どの程度、到達目標を達成しているかを評価する。 ・レポートは、自分の学習の過程と成果をどの程度、メタ的にふりかえり、評価しているかという、内省の深さを評価する。 ・自己評価は、学習項目ごとの自分の取り組みと達成度を各自が点数化する。 ・参加度は、授業への出席だけでなく、そこでの学習にどの程度主体的にコミットしたかを評価する。 授業の方法 対面 日本語(Japanese) オフィスアワー オフィスアワー オンラインにて対応
その他 KU-LMSを通じて連絡をすること 教 科 書 冊子『留学生のための就職Handbook』『留学生のためのビジネス日本語Handbook』、および、プリント教材 参 考 書 授業内で提示する。 備 考 [重要] 本科目は、担当者が千里山キャンパスにて講義を行い、その他キャンパスへ同時配信を行います。 全学部の学生が自身の所属するキャンパスの教室で受講し、キャンパスの垣根を越えてともに学ぶことができます。
千里山キャンパスの受講教室は図書館3階 Global Smart Classroomです。
その他のキャンパスでの受講教室・および受信側クラスのオンライン授業へのアクセス方法は、授業開始前までにLMSにてお知らせします。 ※受信側のクラスについては、遠隔授業単位として算入されますので、ご留意ください。 ※受信側キャンパスの学生は自身のPC・マイク・カメラを持参し各キャンパスの受講教室にて受講してください。
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