特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪 
The Consortium of Universities in Osaka

2025年度シラバス

募集終了

Web出願登録締切

3/24

出願票提出締切

3/26

科目番号

F25018

科目名

地域連携史Ⅰ

科目開設大学名

大阪商業大学

英文科目名

History of Regional CooperationⅠ

配当学年

1

単位数

2

募集定員

10名

年間日程

年間日程表PDF

連絡先

教務課
TEL:06-6781-8816

担当教員

明尾 圭造

履修条件等

時間割

水曜日 13:00〜14:30 

開講期間

前期 

教室

531

キャンパス

講 義 内 容

キーワード

北前船(西廻り航路)と大阪文化の関係性を考える

講 義 概 要

【科目の概要】
歴史は、単なる暗記の学問ではありません。生活常識が備わっていれば、あとは残された史料や現場に残る様々な痕跡をもとに科学的に研究していくものです。本講では、日本海・瀬戸内海を舞台とした北前船を中心に、地域特産品の流通とその影響を探究します。具体的には、北海道の昆布が上方文化の出汁を形成し、山形の紅花が大坂・京都・江戸の女性の化粧文化に影響を与えたこと。そして、大坂画壇の絵画作品が下り船によって山陽・山陰・北陸・東北へと伝播して行く過程を紹介します。
【授業の進め方】
地域にかかわる人々は、当該地の居住者に限定されず、地理的に離れた他地域の人々であるケースも少なくありません。様々な地域の実情と人間関係を適切に把握するには、歴史・地理的にも広い視野を持った地域探究の方法論が必要となってきます。本授業では、近世以降の北前船(西廻り航路)を題材に、その往来による物資の流通が大坂(大阪)経済に及ぼした影響や寄港地を窓口とする地域交流の歴史などを考察します。

到 達 目 標

北前船(西廻り航路)を通して大阪の経済文化を再考することにより、経済と文化の密接なつながりを認識し、大阪の発展に北前船が果たした役割を理解する。

授 業 計 画

【前 期】
1 流通から歴史を考える
2 大阪の文化を考えよう(たこ焼き、うどん、昆布・・)
3 商業史博物館紹介(北前船の構造について)
4 北前船を考える意義
5 西回り航路と東回り航路
6 昆布の歴史と流通
7 上方文化の特質とは?
8 大阪と各地の昆布商
9 北前船の寄港地について
10 登り船と下り船の積荷(大坂で何を積むか)
11 様々な文化伝播①日本海地域の廻船問屋(福井・山形・新潟の豪商紹介)
12 様々な文化伝播②大阪の廻船問屋(蝦夷地との交易)
13 様々な文化伝播③上方文化の伝播とその影響(大坂画壇の交流)
14 蔵屋敷とその実態(領国米と特産物の収納、そして文化サロンとしての藩邸)
15 北前船と大阪文化についての総括

評 価 方 法

【成績評価方法】
①授業内容を踏まえたレポート(約3回をマナバ対応で予定)
 各課題の提出数、内容をもとに厳格に採点する(60%=全て未提出の場合は評価外(E)となる)
②前期定期試験(授業内容を正しく理解できているかを確認する)
 オンライン試験=マナバ対応(40%)
以上をもとに総合的に評価します。

【定期試験】
前期定期試験:あり

【成績評価基準】
授業の内容(流通と歴史発展の密接な関係)を理解できたか。
経済と文化の密接なつながり(北前船を中心とした物流の流れ)が認識できたか。
大阪の発展に北前船が果たした役割(北前船の寄港地を把握し、上りと下りの物資の違い)を十分に理解できたか。

授業の方法

対面

対面授業(状況に応じてオンラインの可能性あり)

参 考 書

奥井隆『昆布と日本人』 日経プレミアムシリーズ
牧野隆信『北前船の時代』 教育社新書
司馬遼太郎『菜の花の沖』 文春文庫

備   考

講義ではレジュメ(マナバにより配信)を準備します。参考文献については、図書館で読めるものを中心(ネット上での参考資料も含めて)に講義中にあわせて紹介します。

【準備学習(予習・復習)等】
適宜、教材図書を示しますので各自、必ず通読の上、授業に臨んでください。また、参考書やレジュメ資料は必ず予復習し、前期定期試験に向けて、その都度(プリントアウト)保存しておいてください。出来れば、それらを基に講義ノートを作成することが望ましい。

【受講における注意点】
文章や画像を基としたレジュメ(ワードやパワーポイント)、時には動画などの教材配信も予定しています。
レジュメは受講生に対してマナバにより配信されます。各自が確認しプリントアウトして手元に用意をして授業に臨んでください。
また、レポート課題(マナバ各自入力)については期限厳守(但し個別指導を通じて質問を受け付けます)とします。従って、如何なる理由があろうとも後日対応はしませんので注意してください。
なお、状況に応じて授業形態が変化することを予めご了承ください。

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