キーワード 遊戯の本質と歴史、文化との関わりを学ぶ
講 義 概 要 【科目の概要】 将棋や囲碁のようなプロの競技者が存在するメジャーな伝統遊戯はもちろん、世界各国で長い歴史と文化的価値を持つさまざまな遊戯の存在を知り理解を深めることで、単なる教養としてだけではなく社会生活を営む上で有用な知識を得る。 現生人類は生物学的にホモ・サピエンス(知恵のあるヒト)と分類されるが、ホモ・ルーデンス(遊ぶヒト)という別の呼ばれ方もする。人間が生きるために労働するのと同じように、なぜ遊戯をするのかということを人間の本能や歴史的背景をあわせて理解し習得する。
【授業の進め方】 人がなぜ遊戯をするのかを、歴史とともに学んでいく。世界で10億人を超える愛好者を持つチェス・将棋や、囲碁、、競争系ゲームなどの特徴を解説し、それらの遊戯がなぜ伝承されてきたかを解説する。またゲームとビジネス、心理、基本的なゲーム理論など周辺知識についても紹介する。 到 達 目 標 人類の文化史において遊戯がどのように変化し発展していったか、過程とその意味を習得する。 遊戯の進化の背景となった社会の変化や思想に関連した知識を習得する。 世界各国で遊ばれている各種ゲームに関する基礎知識と歴史、社会的役割を理解し、経済活動や教育に関連した知識を身につける。 授 業 計 画 【後 期】 | 1 遊戯史の全体像 | 2 競争系ゲームの歴史(さいころ、双六、バックギャモンなど) | 3 交点系ゲーム(囲碁など)の歴史 | 4 チェス・将棋系ゲームの歴史(発生と伝播、インドから中東、西洋へ) | 5 チェス・将棋系ゲームの歴史(中国、東南アジア、日本の将棋) | 6 各種伝統盤上遊戯の歴史とその背景 | 7 カード系ゲームの歴史 | 8 パズル・クイズと麻雀の歴史 | 9 各種遊戯と思想、哲学、コンピュータの関係 | 10 デジタルゲームの流行と現代の遊戯文化 | 11 各種デジタルゲームにおけるコンピュータの進化と人間 | 12 遊戯と社会に関連するビジネスの歴史 | 13 ギャンブルとゲーム(法と遊戯文化、ゲーム理論) | 14 頭脳スポーツ、社会における遊戯の役割、依存の問題に対する基本的な解決策 | 15 遊戯と人間(総まとめ) |
評 価 方 法 【成績評価方法】 学年末定期試験(70%) レポート(30%) 講義の内容の理解度調査を兼ねてレポート作成の機会を設けます。(3回程度) 【定期試験】 学年末定期試験:あり 【成績評価基準】 人類の文化史において遊戯がどのように変化、発展してきたかを理解しているか。 各種遊戯の基本的知識を身につけ、歴史、文化的な意味について説明できるか。 ゲームを社会や教育、ビジネスに活かしていく上での具体的な方法を自分なりに構築し説明できるか。
授業の方法 対面 対面授業(状況に応じてオンラインの可能性あり) 教 科 書 毎回マナバコースに講義資料をアップします。 備 考 【準備学習(予習・復習)等】 各種メディアを利用し、大まかで構わないので伝統遊戯に関する基礎知識を得ておくこと。 【受講における注意点】 多くの人に遊ばれている主要な遊戯(ゲーム)に関して大まかなルールや遊び方など、ある程度事前に知識を得ておくと講義を効率よく理解できるでしょう。
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