特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪 
The Consortium of Universities in Osaka

2025年度シラバス

募集終了

Web出願登録締切

3/24

出願票提出締切

3/26

科目番号

F25024

科目名

スポーツと人類学

科目開設大学名

大阪体育大学

英文科目名

Sports and Anthropology

配当学年

2

単位数

2

募集定員

10名

年間日程

年間日程表PDF

連絡先

教学部教務担当
TEL:072-453-7023

担当教員

中房 敏朗

履修条件等

時間割

木曜日 10:40〜12:10 

開講期間

前期 

教室

キャンパス

講 義 内 容

講 義 概 要

 スポーツは文化である。スポーツが文化であるとすれば、スポーツへの接近の仕方も、スポーツの文化性に焦点を当てることが重要になる。ところで文化研究に対して長い蓄積がある分野の1つが、文化人類学である。ここでは文化人類学の視点や方法を援用しながら、スポーツについて分析する。取り上げる対象は、とくにアジアの民俗・民族スポーツとする。

到 達 目 標

①民俗・民族スポーツについて人類学的な関心から説明することができる。
②学習した個別の知識を統合し関連付けながら体系的に説明することができる。
③授業に関連した用語や疑問点などについて自分で調べてまとめることができる。

授 業 計 画

1)  オリエンテーション:文化人類学の対象と方法
2)  文化とはなにか
 ⑴文化の語源と文化人類学者による定義
 ⑵文化相対主義
 ⑶スポーツ文化複合
3)  民族スポーツとアイデンティティ
 ⑴文化的アイデンティティ
 ⑵双分制度
 ⑶民族スポーツの社会的機能
4)  世界のレスリング
 ⑴ヨーロッパのレスリング
 ⑵アフリカのレスリング
 ⑶アジアのレスリング
5)  日本の民俗相撲①(東日本)
 ⑴東日本の実修地
 ⑵修験道と相撲
6)  日本の民俗相撲②(西日本)
 ⑴西日本の実修地
 ⑵練りと占手
 ⑶女人禁制
7)  日本の綱引
 ⑴日本の実修地
 ⑵龍神
8)  アジアの綱引
 ⑴韓国と東南アジアの綱引
 ⑵綱引の起源と天父地母観念
9)  ヨーロッパの民族スポーツ
 ⑴イギリスの民族スポーツ
 ⑵スペインの民族スポーツ
 ⑶イタリアの民族スポーツ
10)  蹴鞠の人類学
 ⑴日本のの実修地
 ⑵アジアの毬を蹴る遊び
11)  打毬の人類学
 ⑴日本の打毬
 ⑵アジアの打球戯
 ⑶約婚球戯
12)  ぶらんこの人類学
 ⑴鞦韆とは
 ⑵アジアの鞦韆とその機能
13)  竹馬の人類学
 ⑴世界の竹馬の分布
 ⑵操作技法から見た文化史
14)  身体技法
 ⑴身体技法とは
 ⑵ナンバ
 ⑶蹲踞
 ⑷コツと古武術
15)  全体の統合

評 価 方 法

配布プリント(50%)
試験(50%)
※欠席は、欠格条件

授業の方法

対面

対面授業

参 考 書

 寒川恒夫編『よくわかるスポーツ人類学』ミネルヴァ書房、2017年
 宇佐美隆憲編『スポーツ人類学』明和出版、2004年
 寒川恒夫編『教養としてのスポーツ人類学』大修館書店、2004年

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