講 義 概 要 この授業では、日本の宗教思想についての古典や名著を、受講生のみなさんと読んでみたいと思います。この授業を通じて受講生のみなさんに、日本の宗教思想についての幅広い知識と教養を身につけていただきたいと思っています。 日本人は普段の生活で、宗教についてそれほど深く意識しているわけではありません。しかし本当は、日本人の生活は日本的な宗教が深く浸透しており、日本の宗教について知れば知るほど、日本人の生活は深いところから理解が可能となってきます。 日本の宗教について知る旅は、日本の精神文化について知る旅でもあります。日本の精神文化の貴重な遺産である日本の宗教思想についての古典や名著に、ぜひともこの授業で触れていただきたいと思っています。 到 達 目 標 ①知識・技能の観点 日本の精神文化的遺産である、日本の宗教思想について、幅広い知識が身につく。 ②思考力・判断力・表現力等の能力の観点 日本の宗教や思想を見ることを通じて、世界中の宗教や思想を理解するための公平な知識が得られる。 ③主体的な態度の観点 古典を読むことの楽しさが理解できる。 授業手法 / Teaching Methods ・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック ・学生による学習のふりかえり ・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む) 授 業 計 画 第1回 概説 日本の精神文化と日本の宗教思想 | 第2回 河合隼雄『神話と日本人の心〈〈物語と日本人の心〉』を読む(その1) | 第3回 河合隼雄『神話と日本人の心〈〈物語と日本人の心〉』を読む(その2) | 第4回 小泉八雲が語る日本人の心の基層 | 第5回 潜伏キリシタンの信仰から学ぶ日本人の宗教観 | 第6回 鈴木大拙『日本的霊性』を読む(その1) | 第7回 鈴木大拙『日本的霊性』を読む(その2) | 第8回 親鸞の宗教思想と日本思想 | 第9回 内村鑑三『後世への最大遺物』を読む(その1) | 第10回 内村鑑三『後世への最大遺物』を読む(その2) | 第11回 能の世界観と日本思想 | 第12回 世阿弥の思想 | 第13回 雅楽と日本思想(1) | 第14回 雅楽と日本思想(2) | 第15回 総括 | 授業時間外学習 / Expected work outside of class | 授業資料、ノートを読み返し、授業内容の理解に努めるよう復習をすること。 |
評 価 方 法 定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。 レポートと平常成績との配分は、80%(レポート)と20%(平常成績:主体的な授業参加)とする。 基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy ①知識・技能の観点:宗教について固定観念や偏見に囚われず、正確な理解を持つこと ②思考力・判断力・表現力等の能力の観点:自分でテクストを熟読し、自分で考える力を培ってゆくこと。 ③主体的な態度の観点:授業時やそれ以外の時間でも質問や自身の考えを提示できるだけの積極性を持つこと。 授業の方法 対面 オフィスアワー 関大LMSの「メッセージ」機能を使って連絡して下さい。 教 科 書 本講義では多彩な資料を教材として扱う。それら資料は授業中に配布する。 参 考 書 河合隼雄 『神話と日本人の心〈〈物語と日本人の心〉コレクションIII〉』 岩波書店 978-4006003463 鈴木大拙 『日本的霊性 完全版 (角川ソフィア文庫) 』 角川学芸出版 978-4044076030 内村鑑三 『後世への最大遺物・デンマルク国の話 (岩波文庫) 』 岩波書店 978-4003311943 参考文献については適宜紹介する |