講 義 概 要 近世東アジア世界の政治・社会・地域交流概説 本講義では中国を中心とする東アジア(東部ユーラシア)諸地域の、主として近世(10世紀~19世紀)の歴史展開について概観する。講義では複数の異なるトピックを扱い、政治史の流れを中心に、社会・文化・民族・外交など、様々な要素を交えつつ近世東アジア世界の歴史を読み解いていく。本講義を受講することで、近世東アジアの歴史に対する理解を深めるとともに、それが近現代にどのようにつながり、いかなる影響を及ぼしたのかについて考えていきたい。 到 達 目 標 ①知識・技能の観点 近世東アジア(東部ユーラシア)の歴史展開や社会の特徴、中国とその周辺世界との関係、相互に与えた影響について理解することができる。 ②思考力・判断力・表現力等の能力の観点 これまでの学習したことや研究を批判的に見直すことができる。 ③主体的な態度の観点 研究に必要な先行研究や資料を調査・理解し、そこから自身の課題を見出す能力を養うことができる 授業手法 / Teaching Methods ・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック ・学生による学習のふりかえり 授 業 計 画 第1回 イントロダクション:授業の進め方など | 第2回 皇帝政治と中国(1)皇帝政治の成立と展開 | 第3回 皇帝政治と中国(2)科挙と君主独裁制 | 第4回 皇帝政治と中国(3)近世中国の政治空間 | 第5回 皇帝政治と中国(4)皇帝の多元的統治 | 第6回 皇帝政治と中国(5)君主と側近集団 | 第7回 皇帝政治と中国(6)明清時代の地方政治 | 第8回 近世東アジアの後宮と皇后 | 第9回 近世東アジアの法と社会 | 第10回 近世東アジアの地域交流(1)朝貢と対外交流 | 第11回 近世東アジアの地域交流(2)近世初期の日中交流と石塔 | 第12回 近世東アジアの地域交流(3)元寇と倭寇 | 第13回 近世東アジアの地域交流(4)東アジアの中の明清交替 | 第14回 近世東アジアの地域交流(5)琉球とアイヌ | 第15回 近世日本における中国史の需要と東洋史学:まとめにかえて | 授業時間外学習 / Expected work outside of class | 授業で配布する資料を復習し、次回授業に至るまでの歴史の流れを把握しておくこと。また授業内で紹介した参考文献などを、各自通読してさらに理解を深めること。 |
評 価 方 法 定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。 レポート(70%)、毎回の授業内容に関するコメント(30%) 基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy ①知識・技能の観点 基礎的な知識を問う(30%)。 ②思考力・判断力・表現力等の能力の観点 論理的な文章を書くことができるかを問う(40%)。 ③主体的な態度の観点 毎回授業内容に対する感想・質問・意見を提出する(30%)。 授業の方法 対面 オフィスアワー オフィスアワー 授業の前後で対応します。 その他 関大LMSの「メッセージ」機能で連絡してください。 教 科 書 特に使用しない。 担当者が作成したレジュメ・資料を毎回配布する。 参 考 書 各回のテーマに関する参考文献は授業中に適宜紹介する。 備 考 提出されたコメントに対しては、必要に応じて次回の授業冒頭で取り上げ、回答や補足説明を行う。 |