特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪 
The Consortium of Universities in Osaka

2025年度シラバス

募集終了

Web出願登録締切

3/24

出願票提出締切

3/26

科目番号

F25036

科目名

仏教学概論b

科目開設大学名

関西大学

英文科目名

Introduction to Buddhist Philosophy B

配当学年

1~4年次

単位数

2

募集定員

20名

年間日程

年間日程表PDF

連絡先

学事局 教務事務グループ
TEL:06-6368-0127

担当教員

吉田 慈順

履修条件等

時間割

金曜日 10:40〜12:10 

開講期間

秋学期 

教室

キャンパス

千里山キャンパス

講 義 内 容

講 義 概 要

インドで発生した仏教は、やがて中国へと伝わり、多くの仏典が漢語によって翻訳・撰述されるようになりました。そして、これら漢語仏典は次第に東アジア全域へと伝播し、各地域の文化と密接に結びつきながら広く浸透していくことになります。今日の我々が親しむ文化も例外ではなく、仏教思想をその礎とするものは極めて多岐にわたっています。
本講義では、東アジアにおける仏教思想の展開について、象徴的なトピックや思想を通して通史的に学びを進めます。同時に、中国・朝鮮半島・日本における仏教思想の関連性や歴史的連続性、そして各地域の文化的な側面にも焦点を当て、仏教が東アジア社会にどのように浸透していったのか、また、その過程でどのように変容していったのかを考えます。

到 達 目 標

①知識・技能の観点
・東アジア仏教の大まかな歴史について理解することができる。
・東アジア仏教の特徴的な思想について理解することができる。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・東アジア仏教における象徴的なトピックについて、その思想背景を踏まえた上で考察することができる。
③主体的な態度の観点
・講義をもとに、各トピックの経緯や思想背景について自ら関連文献等を調べようとする態度を身につけることができる。
授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり

授 業 計 画

第1回 イントロダクション(講義概要、到達目標、講義計画等の説明)
第2回 中国仏教①(中国への仏教伝来)
第3回 中国仏教②(仏典の翻訳と訳経僧)
第4回 中国仏教③(中国思想との遭遇)
第5回 中国仏教④(教相判釈と諸学派の興起)
第6回 中国仏教⑤(唐代の仏教)
第7回 中国仏教⑥(宋代・清代の仏教)
第8回 朝鮮仏教①(三国への伝来と新羅仏教)
第9回 朝鮮仏教②(高麗仏教とその大成者)
第10回 日本仏教①(仏教伝来と飛鳥・奈良仏教)
第11回 日本仏教②(平安仏教と八宗体制)
第12回 日本仏教③(鎌倉・室町仏教と対外交流の広がり)
第13回 日本仏教④(キリスト教との遭遇/近世仏教)
第14回 日本仏教⑤(神仏判然令と仏教の近代化)
第15回 総括
授業時間外学習 / Expected work outside of class
予習については適宜指示しますが、講義終了後には配付資料をもとに復習を行ってください。

評 価 方 法

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
レポート(50%)、小テスト(30%)、ミニッツペーパー(20%)。
基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点(ミニッツペーパー・小テストで評価:50%)
・東アジア仏教の大まかな歴史が理解できているか。
・東アジア仏教の特徴的な思想が理解できているか。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点(レポートで評価:25%)
・東アジア仏教における象徴的なトピックについて、その思想背景を踏まえた上で考えることができているか。
③主体的な態度の観点(レポートで評価:25%)
・講義をもとに、各トピックの経緯や思想背景について自ら関連文献等を調べようとする態度が身についているか。

授業の方法

対面

オフィスアワー

関大LMSのメッセージ機能でご連絡ください。

教 科 書

講義時に担当者が配布します。

参 考 書

石井公成   『東アジア仏教史/岩波新書』  (岩波書店)  9784004317586
鎌田茂雄   『中国仏教史/岩波全書』  (岩波書店)  9784000203548
鎌田茂雄   『朝鮮仏教史/講談社学術文庫』  (講談社)  9784065207789
末木文美士   『日本仏教史:思想史としてのアプローチ/新潮文庫』  (新潮社)  9784101489117
他の参考書については講義時に適宜紹介します。

備   考

受講の条件となるものではありませんが、「仏教学概論a」を履修済みであれば講義内容をより効率的に理解できます。

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