特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪 
The Consortium of Universities in Osaka

2025年度シラバス

募集終了

Web出願登録締切

3/24

出願票提出締切

3/26

科目番号

F25041

科目名

東洋史概説b

科目開設大学名

関西大学

英文科目名

Outline of Oriental History B

配当学年

1~4年次

単位数

2

募集定員

20名

年間日程

年間日程表PDF

連絡先

学事局 教務事務グループ
TEL:06-6368-0127

担当教員

鵜飼 昌男

履修条件等

時間割

水曜日 13:00〜14:30 

開講期間

秋学期 

教室

キャンパス

千里山キャンパス

講 義 内 容

講 義 概 要

関大文学部には日中交渉史の伝統があり、中国史の史料を中心に外からみた日本史を通史的に概説します。大学で学ぶ歴史によって、多角的な視野や批判的な思考力を身につけてもらいたいと考えます。
また、高校の新科目「歴史総合」に対して、世界史と日本史の接点を教員志望学生が理解できるような内容を予定しています。高校時代に日本史Bまたは世界史Bのどちらか1科目しか学んでいない教員志望の人には、知識理解の幅をつける意味から有効かと思います。
※先輩からのコメント
この授業を受けてから歴史に対する学び方が変わりました。年号と起きた事件の名前を覚えるだけでしたが、この授業で事件の経緯や過程を知り、内容がストーリー性を持って自然と頭に入った。(文2)
日本史と世界史をセットで学ぶと理解がさらに深まり、歴史は未来に密接に関係していることを知ることができた。(文4)
受験の時日本史を勉強していて、世界史に詳しくなかったので、この授業で日本史とリンクさせると面白くなった。選択科目が日本史だった人にオススメ。(経済1)

到 達 目 標

①知識・技能の観点
高校までの科目枠にとらわれない、社会人としての歴史の基礎教養を身につける。物事を多角的な視点で見ようとする意識と力を養う。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
中国・朝鮮半島と日本の関係を歴史的に理解し、日本のグローバル化に対しての独立した自己意見を持つ。
③主体的な態度の観点
講義を自己流にノートする技術、講義内容を客観的に確認し文章として表現する力、知的な刺激を探究する行動力、学部での専門的な学びに対する意欲を高める。
※ 先輩からのコメント
私は単位の為にこの科目を取ったが、その気持ちでこの講義を受けていると意識の差を感じた。将来のために向上心を持って取り組むことのできる人であれば、この講義から学ぶことは沢山ある。日本を客観的にみる、海外目線で見る、プレゼン作成で表現力を養うなど。(文2)
授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学期に1回、パワーポイントを使ったプレゼン用スライド6枚の作成を課題として出しています(実際にプレゼンはしてもらいません)。

授 業 計 画

第1回 ガイダンス、ミニ講義 …「外国の旅行ガイドブック」には、どういう風に日本を紹介しているのか?
第2回 邪馬台国と中国情勢…卑弥呼は優れた政治家でした。古代をナメてはいけません。
第3回 渡来人と朝鮮半島情勢…渡来人はいつ頃、何人ぐらいで来て、ヤマト政権は彼らをどう処遇したのでしょうか?
第4回 外交官としての遣唐使…7世紀の遣唐使を知っていますか?
第5回 「国風文化」を疑う…平安貴族は唐物が大好きでした。
第6回 朝鮮史から見た元寇…元寇に三度目はあった?、元に服属した高麗はどうなったのか?外から見ないと浮かばない疑問です。
第7回 2つのなじみの無い日本関係史料…戦国大名が抱えていた臨済宗僧侶の記録、南蛮貿易船に同乗してきたイエズス会宣教師の報告書
第8回 蘭東インド会社の対日貿易戦略…なぜ幕府は西欧で蘭のみを選んだのか?新教国なら英も出入りしていたのですが。
第9回 朝鮮通信使の意味…李氏朝鮮王国は豊臣から徳川に政権が変わったことをどうみたのか?
第10回 長崎貿易と中国情勢…徳川吉宗は誠に名君だと思いますが、皆さんは?
第11回 鎖国と2種類の海外情報…暗記ものではない文化史の例です。
第12回 お雇い外国人への質問…明治政府は台湾領有に当惑しました。
第13回 捕虜と亡命者がもたらした文化…大正時代は外国人労働者受け入れの先駆けでした。
第14回 在外米軍にとっての沖縄…世界中に625もある在外米軍基地の中で、沖縄はどういう位置付けなのでしょう?
第15回 プレゼン課題の優秀作品講評
授業時間外学習 / Expected work outside of class
次回の講義テーマに関する基礎知識を事前配信資料で予習確認してくることで、講義で取り上げる視点や史料解釈の理解を高める。
講義を聞いて各自の興味関心が高まったテーマに対しては、ノートに覚えを記し課題テーマの候補をストックしてゆく。
毎回の講義内容を自己流にメモし、授業後に改めて整理し直す作業を行うことが望ましい。

評 価 方 法

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
平常成績として、毎回の授業に関する「振り返り=講義によって自分な中でどのような発見があったか、講義内容に対する感想や設問への解答の2要素を、制限字数内で整理してまとめる」70% 
注1)講義内容のまとめ整理を提出するのでは評価点はない。
注2)提出期限に遅れた「振り返り」は、LMSのメッセージ機能を通じて提出することは認めます。
*課題として、パワーポイント資料の作成(6画面をA4用紙1枚で提出)30点を満点として5段階で加点評価します。
基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
毎回の講義内容を正しく踏まえた、LMSでの記述内容を評価する。各回5点満点で内容・記述量により減点・加点あり。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
振り返りの文章およびプレゼン課題における筋道立った説明。プレゼン課題では、画面配列順・聴者の興味関心を意識した様々な工夫を評価する。A〜Eまでの5段階評価(Eは1点)とするが、Sには加点を行う。
③主体的な態度の観点
各自が受けた知的刺激の説明および興味関心や疑問のある事項に関する後追い調べの内容が、LMSに記されていることを評価する。

授業の方法

対面

オフィスアワー

授業時に申し出る、またはLMSのメッセージ機能を使い、事前または事後に直接メッセージ送信して下さい。

教 科 書

特になし

参 考 書

講義において適宜紹介します。

備   考

毎回の授業開始時に、前回の振り返りから適宜コメントや質問を取り上げフィードバックします。
プレゼン課題については、優秀作品を取り上げ「起承転結の展開・画面レイアウト・参考文献の留意点」等に関して具体的に授業1回分で講評します。

地歴教員志望学生には高校新科目「歴史総合」に対して、日本史と世界史の融合例を知るという点、資史料から授業を構成するという点の2点において、参考になるものと考えます。
春学期の「東洋史概説a」と継続履修することで、中国史の理解が通史的に深まるものと考えます。
休講の場合の補講は、one drive に授業録画をアップするので、期限内にそれを視聴して振り返りを提出してもらいます。詳細についてはその都度、LMSの事前資料でお知らせします。

募集終了