講 義 概 要 本講義では、古代（律令時代、平安時代）から近世（江戸時代末）までの前近代における法と訴訟制度を学習する。近代以降（明治以降）の法と訴訟制度との具体的な違いを意識しながら、その時々の社会・経済状況の中で、どのようにして近代的な法・訴訟制度が形成されていったのかを学ぶ。 到 達 目 標 本講義の目標は、日本の近現代法と訴訟制度の特徴を、前近代日本のとの比較を通じて、より深く理解できるようになることにある。 授 業 計 画 | 第1回 ガイダンス：法学と歴史学との接点 | | １，受講のポイント | | ２，法史学を学ぶ意義について | | 予習内容：特になし。 | | 復習内容：板書内容を整理する。(30分) | | | 第2回 律令法と訴訟制度 | | 第１講「律令法とは何であったか」 | | 第２講「律令の解釈と明法家」 | | 予習内容：特になし。 | | 復習内容：講義内容をノートに整理する。教科書の該当箇所を熟読する。(180分) | | | 第3回 鎌倉時代の法と訴訟制度（１） | | 第3講「御成敗式目と中世法」 | | 第4講「中世における法の世界」 | | 第9講「中世における訴陳三番」 | | 予習内容：特になし。 | | 復習内容：講義内容をノートに整理する。教科書の該当箇所を熟読する。(180分) | | | 第4回 鎌倉時代の法と訴訟制度（２） | | 第9講「中世における訴陳三番」 | | 第10講「中世における和与」 | | 予習内容：特になし。 | | 復習内容：講義内容をノートに整理する。教科書の該当箇所を熟読する。(180分) | | | 第5回 室町幕府の訴訟制度 | | 室町幕府の成立 | | 室町幕府の訴訟制度改革 | | 予習内容：特になし。 | | 復習内容：講義内容をノートに整理する。(120分) | | | 第6回 室町幕府と京都 | | 室町幕府と京都の寺社 | | 第11講「村落の相論と公権力」 | | 予習内容：特になし。 | | 復習内容：講義内容をノートに整理する。(120分) | | | 第7回 戦国時代の法と裁判 | | 大名領国の成立 | | 第16講「喧嘩両成敗と戦国大名法」 | | 予習内容：特になし。 | | 復習内容：講義内容をノートに整理する。(120分) | | | 第8回 戦国大名と分国法 | | 分国法と喧嘩両成敗法 | | 楽市楽座など経済政策 | | 予習内容：特になし。 | | 復習内容：講義内容をノートに整理する。教科書の該当箇所を熟読する。(180分) | | | 第9回 江戸時代の法と訴訟（１） | | 第5講「江戸幕府法と藩法」 | | 第12講「出入物と吟味物」 | | 予習内容：特になし。 | | 復習内容：講義内容をノートに整理する。教科書の該当箇所を熟読する。(180分) | | | 第10回 江戸時代の法と訴訟（２） | | 吟味筋（刑事的事件）の手続 | | 第17講「御定書にみる犯罪と刑罰」 | | 予習内容：特になし。 | | 復習内容：講義内容をノートに整理する。教科書の該当箇所を熟読する。(120分) | | | 第11回 江戸時代の法と訴訟（３） | | 出入筋（民事的事件）の手続 | | 第21講「江戸時代は借金天国だったのか」 | | 第13講「内済から勧解・調停へ」 | | 予習内容：特になし。 | | 復習内容：講義内容をノートに整理する。教科書の該当箇所を熟読する。(180分) | | | 第12回 江戸時代の法と訴訟（４） | | 第6講「公事師・公事宿から弁護士へ」 | | 第25講「近世町人の遺言相続」 | | | レポート課題の発表 | | 予習内容：特になし。 | | 復習内容：講義内容をノートに整理する。教科書の該当箇所を熟読する。(180分) | | | 第13回 開国と不平等条約の締結から法圏の統一へ | | 国際法秩序 | | 開国と条約締結 | | 法圏の統一 | | 予習内容：特になし。 | | 復習内容：講義内容をノートに整理する。(120分) | | | 第14回 近世法から近代法へ | | 第22講「田畑永代売買の禁止から解禁へ」 | | 第7講「西欧型法典の編纂」 | | 予習内容：特になし。 | | 復習内容：講義内容をノートに整理する。教科書の該当箇所を熟読する。(120分) | | | 第15回 質疑応答・レポートの提出 | | 授業内容の整理と質疑応答 | | 予習内容：質問を用意すること。(60分) | | 復習内容：特になし。 | |
評 価 方 法 ミニッツペーパー 40%
レポート 60%
授業の方法 オンライン（リアルタイム） 教 科 書 [ISBN]9784589037718 『新版 史料で読む日本法史 (HBB+)』 (村上 一博, 法律文化社 : 2016) 参 考 書 [ISBN]9784641126398 『日本近代法史講義 (単行本)』 (伊藤 孝夫, 有斐閣 : 2023)
[ISBN]9784335359545 『概説 日本法制史』第2版 (出口 雄一, 弘文堂 : 2023)
[ISBN]9784641125971 『日本法史から何がみえるか -- 法と秩序の歴史を学ぶ』 (有斐閣 : 2018)
[ISBN]9784797223460 『日本近現代法史(資料・年表)〔第2版〕』 (信山社 : 2015)
[ISBN]9784589032393 『日本現代法史論―近代から現代へ』 (法律文化社 : 2010)
[ISBN]9784589025852 『新・日本近代法論』 (山中 永之佑, 法律文化社 : 2002)
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