講 義 概 要 「概要」人間工学は私たちの生活に密接に関わる研究領域です。本講義では、健康で安全に暮らしていくために、人間工学的見地に基づいた知識を身につけ、環境・組織・人の各要因とそれらの相互作用を考えていきます。 「目的」人間工学が私たちの生活でどのように関わっているのかを理解し、自身や周囲の人たちの生活とどのように関わっているのかについて目を向けることができるようになることを目的とします。 到 達 目 標 「知識・技能」 (1)人間工学がどのような研究分野であり、何を目指しているか説明できる。 (2)人間中心のモノとの関わりを説明できる。
「思考力・判断力・表現力」 (1)日常生活での利便性に関心を向け問題を抽出できる。
「主体性・多様性・協働性」 (1)人間特性と機械の相互作用を踏まえて考えることができる。 (2)さまざまな考え方を比較して意見をもつことができる。 授 業 計 画 1 | 授業の進め方について | 2 | 日常生活と人間工学の背景 | 3 | 人間工学の考え方とアプローチ | 4 | 健康・福祉と人間工学のつながり | 5 | 人間の動作と感覚・知覚特性について | 6 | 視野計計測から人間特性を考える | 7 | 環境設計のための人間工学的知見について | 8 | 様々な作業の遂行の実現に関わる問題(1) | 9 | 様々な作業の遂行の実現に関わる問題(2) | 10 | 作業と健康・安全について考える | 11 | 人間の注意とヒューマンエラー(1) | 12 | 人間の注意とヒューマンエラー(2) | 13 | 加齢・障害と人間工学 | 14 | 暮らしの中の人間工学 | 15 | まとめ |
評 価 方 法 基準:人間工学がどのような学問領域か理解し、講義が求める課題や試験の要件を満たすことで合格 方法:毎授業の課題、授業後の復習課題の取り組み(20%)、小テストと試験(70%)、講義への貢献度(10%) 授業の方法 対面 講義/講義、実習もしくは実技、グループワーク、ディスカッション、ディベート 教 科 書 指定教科書なし。参考図書は適宜指示します。 参 考 書 篠原一光・中村隆宏(編)心理学から考えるヒューマンファクターズ —安全で快適な新時代へ 有斐閣 小松原明哲 安全人間工学の理論と技術 丸善出版 情報福祉の基礎研究会 情報福祉の基礎知識 -障害者・高齢者が使いやすいインタフェース- ジアース教育新社 D.A.Norman 誰のためのデザイン? 新曜社 岡田明(編) 初めて学ぶ人間工学 理工図書 備 考 留意点 人間工学は私たちの日常の生活と密接な関わりを持っています。 工学という名称にとらわれず、積極的な受講態度を期待します。
授業では適宜マナバおよびレスポンを活用して受講学生からコメントを収集したり、オンラインでの復習課題を実施する場合があります。 毎回の授業後に自主学習のためにマナバによる復習課題を実施します。 収集されたコメントは学生と教員の間で双方向的に共有される形式で授業を展開していきます。
準備学習 授業で扱われた内容について、文献をあたって日常生活との関わりを振り返って整理してまとめて下さい。(30分程度) 毎授業後にマナバで復習課題を出します。資料を参照して取り組んで下さい。(30分程度)
備考 フィードバックを行う際にはマナバ、課題の返却によるものとする。
実務経験あり:職場の安全と健康についての業務に従事する第一種衛生管理者資格を有しており、職場における安全と健康の維持・管理について授業内で触れる。
新型コロナウイルス感染症や自然災害等の社会的な影響を受けて、やむを得ない理由により当初の授業計画から変更が生じる場合があります。 |