特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪 
The Consortium of Universities in Osaka

2025年度シラバス

募集終了

Web出願登録締切

3/24

出願票提出締切

3/26

科目番号

G25017

科目名

都市計画論1

科目開設大学名

近畿大学

英文科目名

Urban Planning and Design 1

配当学年

2

単位数

2

募集定員

10名

年間日程

年間日程表PDF

連絡先

大学院・共通教育学生センター
TEL:06-4307-3036

担当教員

久 隆浩

履修条件等

時間割

木曜日 9:00〜10:30 

開講期間

前期 

教室

G館(教室は1階の学生センターで確認してください)

キャンパス

講 義 内 容

講 義 概 要

都市を計画するにあたっては、まずは地域の特性を理解することが大切である。そのため、本講義では、地形・気候・植生などの自然環境や産業・生活・歴史・文化などの社会環境などさまざまな要素が合わさって都市や地域が形成されているという地誌学や環境デザインの視点を手がかりに、都市の自然特性や人々の生活・文化、生業・産業などがどのように地域の個性を生み出してきたのか、また地域性を地域活性化やまちづくりに活かす方法について学習する。

到 達 目 標

受講者は, この授業を履修することによって
(1)自然や生活・産業などがどのように各地域の地域性を生み出してきたのかを修得し
(2)日本の地誌を理解するとともに、地域性を読み取る能力が身に付きます
(3)また、地域性を活かした地域活性化・まちづくりが考えられるようになります

授 業 計 画

授業内容は以下のとおりです。なお、学生のみなさんの理解度合いを見ながら進めていくので、シラバスの回数と若干のずれが生じたり、内容を前後させることもあります。
第1回 地域性をみる視点
系統地理学と地誌学の視点を理解し、系統地理学を縦糸に地誌学を横糸にして地域性を読み解く方法論を学習する
予習内容:中学・高校で学習した地理の内容について、改めて概観しておく(30分)
復習内容:講義内容を振り返り、系統地理と地誌について理解を深める(60分)
第2回 地形と気候
地形や気候が地域の自然環境をどのようにつくり出しているのかを理解する
予習内容:中学・高校で学習した地形や気候の内容について、改めて概観しておく(30分)
復習内容:講義内容を振り返り、地形や気候と環境の関係について理解を深める(60分)
第3回 環境と生活・文化
環境特性が地域の生活や文化にどのような影響を与えているのか、それらが風土や景観をどのように形成しているのかについて学習する
予習内容:中学・高校で学習した生活や文化の地域性の内容について、改めて概観しておく(30分)
復習内容:講義内容を振り返り、環境と生活や文化の関係について理解を深める(60分)
第4回 自然環境と農林水産業
自然環境の違いがどのように農林水産業の特徴と関係しているのか、また日本の農林水産業の現状と将来について理解する
予習内容:中学・高校で学習した農林水産業の特徴について、改めて概観しておく(30分)
復習内容:講義内容を振り返り、農林水産業の現状と将来について理解を深める(60分)
第5回 地形・地質と鉱産資源
地形や地質の成立ちと鉱産資源の分布の関係について理解し、鉱業のあり方について考える
予習内容:中学・高校で学習した鉱産資源の特徴について、改めて概観しておく(30分)
復習内容:講義内容を振り返り、鉱産資源や鉱業の現状と将来について理解を深める(60分)
第6回 工業の展開と地域
産業革命からの工業化の歴史と立地特性について学習し、工業地域を核とした国土開発の特徴を理解する
予習内容:身近な地域でどのような産業がどこに立地しているかみてみる(30分)
復習内容:講義内容を振り返り、工業立地のあり方について理解を深める(60分)
第7回 産業構造の転換と地域
脱工業化によって情報や文化が産業の核となり産業立地が変化していることを理解する
予習内容:「ポスト近代社会論」で学習したポスト近代の特徴について復習する(30分)
復習内容:講義内容を振り返り、脱工業化時代の産業立地について理解を深める(60分)
第8回 都市の成立と展開
都市と村落の違いを理解し、都市の成りたちと機能について学習する
予習内容:中学・高校で学習した都市の内容について、改めて概観しておく(30分)
復習内容:講義内容を振り返り、都市の成立と展開について理解を深める(60分)
第9回 都市空間の構造
道路パタンや町割などを手がかりに都市空間の構成原理を読み解く方法について学習する
予習内容:身近な地域で道路パタンや町割がどのようになっているかみてみる(30分)
復習内容:講義内容を振り返り、道路パタンや町割、それらがつくり出す空間構造について理解を深める(60分)
第10回 近代都市計画の誕生
予習内容:産業革命による都市問題の発生とそれに対処すべく成立した近代都市計画の特徴についてみていく
復習内容:中学・高校で学習した産業革命の内容について、改めて理解し直す(30分)
講義内容を振り返り、産業革命が現代の都市計画にどのような影響を与えているのかを理解する(60分)
第11回 田園都市からニュータウンへ
田園都市論と近隣住区論の内容について学習し、それらがその後の郊外開発にどのように影響を及ぼしたかについて考える
予習内容:郊外住宅地にどのような共通した特徴があるのかどうか考えてみる(30分)
復習内容:講義内容を振り返り、田園都市論・近隣住区論・郊外ニュータウンの内容について理解を深める(60分)
第12回 近代都市計画からポスト近代のまちづくりへ
アテネ憲章から新アテネ憲章への変化を柱に、都市計画・まちづくりの分野でどのような変化が起こっているのかについて考える
予習内容:自分が持っている「都市計画」「まちづくり」のイメージについて、改めて考えてみる(30分)
復習内容:講義内容を振り返り、アテネ憲章や新アテネ憲章の内容とそれがどのように現代の都市計画に影響を与えているかについて理解を深める(60分)
第13回 ポスト近代のまちづくり
脱工業化時代を迎え、かつての工業都市が芸術文化を活用した創造都市や観光都市に変化していること、それを活用した地域活性化について学習する
予習内容:身近な地域で行われている芸術文化を活用したまちづくりについて、自らの経験から考えてみる(30分)
復習内容:講義内容を振り返り、創造都市の意味について理解を深めるとともに、新聞やホームページ等を活用して実際の事例をさがしてみる(60分)
第14回 交通・情報と地域
交通や情報等ネットワーク要素が都市や地域にどのような影響を与えているかについて理解する
予習内容:中学・高校で学習した交通・通信の内容について、改めて概観しておく(30分)
復習内容:講義内容を振り返り、ネットワークと都市の関係について理解を深める(60分)
第15回 地誌学としての地域の見方
これまでの講義内容を総合化し、近畿地方を事例として地域がさまざまな要素の連関で成立しているという地誌学的視点を確認する
予習内容:今までの授業内容について復習する(60分)
復習内容:講義内容を振り返り、地誌学としての地域の見方について理解を深める。また、定期試験にあたって、到達目標の達成状況を参照しつつ全体を復習する(120分)
定期試験
学習内容の理解度を問う

評 価 方 法

定期試験の成績で評価する 100%

授業の方法

対面

教 科 書

講義時にプリントを配布

参 考 書

[ISBN]9784254168556 『日本 (世界地誌シリーズ)』 (朝倉書店 : 2011)
[ISBN]9784772261029 『日本の地誌』 (古今書院 : 2007)
[ISBN]9784772252089 『日本の諸地域を調べる (東京学芸大学地理学会シリーズ)』 (古今書院 : 2007)

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