講 義 概 要 現代システムの中の人間システムの重要性について講義する。人間(ヒト)という種が進化によって成立した過程、人間の心と進化との関係(進化心理学の観点)、利他行動、心の病や悩みや問題の人間にとっての意味と潜在している可能性、行為と社会的規範の関係、人間開発と人の可能性の関係について説明し、最後に、人間システムの観点から見たサステイナビリティ(持続可能性)について考察する。 到 達 目 標 本授業では、以下の能力を身につけることを目標とする。 1.現代システムの中の人間システムの重要性について説明できること。 2.人間(ヒト)という種の心のありかたと進化の関係について説明できること。 3.心の病や悩みや問題の人間(ヒト)にとっての意味と潜在している可能性について説明できること 4.行為が社会的規範とどのような関係にあるかについて説明できること 5.人間開発と人の可能性の関係について説明できること 6.人間システムの観点から見た持続可能性について説明できること 授 業 計 画 | 第1回 | オリエンテーション、現代システムの中の人間システム/第1回小レポート(牧岡) | | 第2回 | 進化の仕組みとヒトの進化の歴史(牧岡) | | 第3回 | ヒトはなぜ社会をつくることができるのか(牧岡) | | 第4回 | ヒトの心と意見の分断(牧岡)/第2回小レポート(牧岡) | | 第5回 | ヒトの心の病のメカニズム(髙橋) | | 第6回 | 臨床の知(髙橋) | | 第7回 | 悩み・症状・問題の発展可能性(髙橋) | | 第8回 | 心理療法におけるセラピストの仕事(髙橋) | | 第9回 | 創造の病と文化の病(髙橋)/第3回小レポート(髙橋) | | 第10回 | 「感情」はどのような意味で「社会的問題」になるのか(工藤) | | 第11回 | 「感情規則」と「感情労働」(工藤) | | 第12回 | 行為と社会的規範(工藤)/第4回小レポート(工藤) | | 第13回 | ジェンダーと社会(東) | | 第14回 | 人間開発としてのジェンダーの位置づけ(東)/第5回小レポート(工藤) | | 第15回 | 人間システムの観点から見た持続可能性/第6回小レポート(牧岡) | | 「情報システムとサステイナビリティ」「自然システムとサステイナビリティ」「社会システムとサステイナビリティ」「人間システムとサステイナビリティ」の担当者教員4名が登壇し、システム同士の関係性について対談形式で解説する。 | |
評 価 方 法 到達目標の達成度で成績評価を行う。単位を取得するためには、 1. 現代システムの中の人間システムの重要性について説明できること。 2. 人間(ヒト)という種の心のありかたと進化の関係について説明できること。 3. 心の病や悩みや問題の人間(ヒト)のとっての意味と潜在している可能性について説明できること 4. 行為が社会的規範とどのような関係にあるかについて説明できること 5. 人間開発と人の可能性の関係について説明できること 6. 人間システムの観点から見た持続可能性について説明できること の6点を達成することが求められる。 成績は、授業中に課す6回の小レポートで評価する。 授業の方法 対面 対面授業 教 科 書 授業中に資料を配布する。 参 考 書 授業中に適宜紹介する。 備 考 ○事前・事後学習 毎回の授業で、次回の授業までに調べておくべき課題を示す。これと併せて、各回の授業内容について復習しておくこと。
○関連科目 自然システムとサステイナビリティ、情報システムとサステイナビリティ、社会システムとサステイナビリティ |