講 義 概 要 作業療法の理念や役割の変遷、日本の保健・医療・福祉・教育・職業関連活動領域における作業療法の役割や今後の活動展開を理解し、作業療法実践の基礎となる対象者の評価、計画の立案・実施、効果の判定などの必要性を認識し、専門領域への導入を図る科目である。 作業療法の各領域で活躍する先輩から学び、グループ検討を行うことで、領域別・病期別の視点による作業療法の内容の特性についても理解する。 到 達 目 標 作業療法士に求められる資質を説明できる。 作業療法で用いる「作業」の定義と意義を説明できる。 作業療法の領域とその主な対象者を説明できる。 作業療法の過程を説明できる。 対象者の情報をICF活用して整理することができる。 授 業 計 画 第1回 | オリエンテーション 作業療法にとっての作業とは 作業療法の定義 | (事前・事後学習内容)教科書の該当ページを精読すること | | 第2回 | 作業療法を学び作業療法を利用した経験を聞き、作業療法士の役割、資質を考える | (事前・事後学習内容)授業で学んだことおよび感想をまとめる | | 第3回 | 作業療法の領域 国際生活機能分類(ICF) | (事前・事後学習内容)授業で学んだことおよび感想をまとめる | | 第4回 | 身体障害領域の作業療法 作業療法の過程 | (事前・事後学習内容)授業で学んだことおよび感想をまとめる | | 第5回 | 精神障害領域の作業療法 対象疾患、作業療法、ICF | (事前・事後学習内容)授業で学んだことおよび感想をまとめる | | 第6回 | 作業療法の歴史 | (事前・事後学習内容)教科書の該当ページをまとめること、最終回の発表にむけて、関心のあることを調べ始めること | | 第7回 | 発達障害領域の作業療法 | (事前・事後学習内容)発表(最終回)のパワーポイントを作成 | | 第8回 | グループ内での課題発表(授業の中で関心をもったことを調べ、パワーポイントを用いて) | 他者の発表への傾聴と質問、グループディスカッションへの積極的な参加 | (事前・事後学習内容)他の人の発表を聞いて、学んだことをまとめる | |
評 価 方 法 授業やグループ討論への参加態度(30%),及びレポート等の提出物(70%)をもって総合的に評定する. 作作業療法士に求められる資質を説明できる。 作業療法で用いる「作業」の定義と意義を説明できる。 作業療法の領域とその主な対象者を説明できる。 作業療法の過程を説明できる。 対象者の情報をICFを用いて整理することができる。 合格達成の最低基準: 1)授業で紹介した作業療法の領域について、学んだこと考えたことを小レポートで表現できること 2)作業療法に関連して興味のあることをパワーポイントにまとめて小グループで発表できること、また他者の発表を通じて考えたこと、感じたことを文章で表現できること 授業の方法 対面 教 科 書 東 登志夫監修・編集:シンプル作業療法学シリーズ「作業療法学概論テキスト」南江堂,2023. 参 考 書 1.鎌倉矩子 著:「作業療法の世界」三輪書店、2003 2.小林夏子、福田恵美子編:「標準作業療法学 基礎作業学」医学書院、2007 3.能藤真一(編集):標準作業療法学作業療法概論(第4版),医学書院,2021. 備 考 【授業内容】 ○オリエンテーション ○作業療法の概要を知る(VTR) ○作業療法とは ・「作業」と「作業療法」について ・定義、役割など ○作業療法士(専門職)に求められる資質と適性 ○作業療法の領域(各領域で活躍する先輩から学び、話し合う) ○作業療法の過程と実施 ○作業療法とICF(国際生活機能分類) ○作業療法部門の管理と運営 ○作業療法の歴史:国内外におけるあゆみ ○授業全体のまとめ
【事前・事後学習の内容】 次の点について予習と復習を行ってください。 1.次回の授業用として配付した資料にあるキーワードを調べておく 2.レポートとして与えた課題に応答する
【履修上の注意】 グループで話し合う時間も設けますので、積極的に参加し(他者の意見に傾聴し、自身が考えたことを伝え)ましょう。 |