特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪 
The Consortium of Universities in Osaka

2025年度シラバス

募集終了

Web出願登録締切

3/24

出願票提出締切

3/26

科目番号

H25007

科目名

共生社会論

科目開設大学名

藍野大学

英文科目名

Theory of Symbiotic Society

配当学年

1

単位数

1

募集定員

5名

年間日程

年間日程表PDF

連絡先

事務センター 学生支援グループ
TEL:072-627-1711

担当教員

今井 貴代子

履修条件等

時間割

月曜日 14:40〜16:10 

開講期間

後期 9/29~11/17

教室

F402

キャンパス

講 義 内 容

講 義 概 要

日本の多民族・多文化状況は近年、急激に変動している。在留外国人人口は、日本の総人口の2%を超え、身近な生活圏や学校・職場などでも出会う機会が増えている。一方で、日本の植民地主義の歴史を紐解けばオールドカマ―である在日コリアンをはじめとして、ニューカマーである移民・難民などこの社会には隣人として既に多くの人が暮らしている。こうした身近な多文化的状況やマイノリティをめぐる課題は日本において不可視化されており、したがってさまざまな問題を正しく認識したり、具体的な他者に出会ったり、共に生きるためにどうすればよいかを考える機会が少ないのが現状である。
 本講座では、共生課題の中でも特に「外国人」に焦点を当てた多文化共生を取り上げ、日本の多民族・多文化社会の現状を歴史や社会的背景から理解を深める。そしてさまざまな問題を理解するための概念を学ぶと同時に、共生社会の実現に向けて取り組まれている活動や事例を通じて、多文化共生の課題を身近なものとして捉えなおし、自分なりの考えを身につけることを目指す。

到 達 目 標

1.日本の多民族・多文化社会の現状を、その歴史的・社会的背景から理解する
2.共生社会にかかわる基本的な概念や基礎的な知識を通じて、外国人・難民などマイノリティをめぐる問題がどのような構造や力関係のもとで生じているのかについて、自分なりの見方を涵養する
3.共生社会を目指し、課題に対して自分なりにコミットする思考をもつ

授 業 計 画

1.ガイダンス:本授業の目的・目標など 
  グローバリゼーションや多文化的状況についての基礎的知識について
2.歴史的・社会的背景から:アイヌ・沖縄・在日コリアンなどのオールドカマ―
3.歴史的・社会的背景から:日本とつながりのあるニューカマーから、外国人労働者の受け入れへ
4.偏見・ステレオタイプ・マイクロアグレッション
5.排外主義・ヘイトスピーチ
6.教育の事例①-外国につながる子ども
7.教育の事例②-具体的な事例を通して考える
8.まとめ・総括

評 価 方 法

・平常点(クラス参加、コミュニケーションカードの提出、小レポート課題等):60%
・期末レポート:40%

授業の方法

対面

教 科 書

特定の教科書を定めず、随時参考資料を紹介する。

参 考 書

大橋理枝・根橋玲子『多文化共生のコミュニケーション』放送大学
「外国につながる子どもたちの物語」編集委員会編『まんが クラスメイトは外国人』明石書店

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