キーワード 職業性ストレス、ストレス対処、メンタルヘルス、産業精神保健 講 義 概 要 本講義では、産業・組織心理学分野で注目されているトピックのうち、ストレスの問題に焦点を当てる。対人関係に関する社会心理学 的内容と、職業性ストレス研究に関する内容、およびそれらの背景となる行動科学的心理学理論について紹介することを目的とする。
通常の講義によって基礎的な内容について概説するとともに、ストレスマネジメントに関する予防・対策についてのレポート課題なども行っていく予定である。 提出された課題については授業内で全体的な講評のフィードバックを行う。
受講に関して: 講義に関する連絡やレポート提出などはKVCを通して行います。
準備学習について: 講義で紹介する内容について、事前にKVCに掲示する資料に基づいて予習すること。 到 達 目 標 【到達目標について】 心理学的な職場ストレスモデルの考え方に沿って、ストレスの発生から個人が心理状態を損なうまでのプロセスを文章化して説明でき ることを目標とする。
授 業 計 画 1) オリエンテーション | ・内容:講義方法や内容についての説明 | ・自主学習:配布プリントの該当箇所を熟読すること(60分) | | 2) 職域におけるメンタルヘルス | ・内容:労働者のメンタルヘルスの現状 | ・自主学習:配布プリントの該当箇所を熟読すること(60分) | | 3)職業性ストレス理論の概要 | ・内容:先行研究における理論の概説 | ・自主学習:配布プリントの該当箇所を熟読すること(60分) | | 4) メンタルヘルスと職場ストレス | ・内容:職場ストレッサーとストレス反応 | ・自主学習:配布プリントの該当箇所を熟読すること(60分) | | 5)不調者とのコミュニケーション | ・内容:職場ストレッサーへの対処方略 | ・自主学習:配布プリントの該当箇所を熟読すること(60分) | | 6)職業性ストレスの測定と評価 | ・内容:ストレスチェック制度 | ・自主学習:配布プリントの該当箇所を熟読すること(60分) | | 7)労働安全衛生 | ・内容:労働安全衛生等に係る関連法規等 | ・自主学習:配布プリントの該当箇所を熟読すること(60分) | | 8)企業内メンタルヘルス活動の実際 | ・内容:企業の取り組みや事例の紹介 | ・自主学習:配布プリントの該当箇所を熟読すること(60分) | | 9)復職支援の実際 | ・内容:職場復帰支援(リワーク) | ・自主学習: 配布プリントの該当箇所を熟読すること(60分) | | 10) 職場ストレス低減要因1 | ・内容: コーピング | ・自主学習:配布プリントの該当箇所を熟読すること(60分) | | 11)職場ストレス低減要因2 | ・内容: ソーシャルサポート | ・自主学習:配布プリントの該当箇所を熟読すること(60分) | | 12)キャリアとストレス | ・内容:キャリア理論と適応 | ・自主学習:配布プリントの該当箇所を熟読すること(60分) | | 13)ハラスメントとメンタルヘルス1 | ・内容:パワーハラスメントおよびセクシャルハラスメント | ・自主学習:配布プリントの該当箇所を熟読すること(60分) | | 14) ハラスメントとメンタルヘルス2 | ・ハラスメントへの対応 | ・自主学習:配布プリントの該当箇所を熟読すること(60分) | | 15) まとめ | ・内容:全体の振り返り | ・自主学習:これまでの講義を通じて不明点・重要点を整理すること(90分) | | 講義日程については、シラバスで当初示した順序を変更することがある。 | |
評 価 方 法 期末テスト:80%(通常の筆記試験です。) レポート課題:20%(数回の講義内でレポートを課します。) 期末テスト+課題レポートに出席状況を加味した総合評価を最終評価とする。 提出された課題については授業内で全体的な講評のフィードバックを行う。 授業の方法 対面 対面授業 通常の講義によって基礎的な内容について概説するとともに、ストレスマネジメントに関する予防・対策についてのレポート課題など も行っていく予定である。 提出された課題については授業内で全体的な講評のフィードバックを行う。 オフィスアワー 春学期:木曜昼休み〜3限 秋学期:木曜昼休み~3限 ※研究室外(図書館等)に出ている可能性もありますので、必ず事前にe-mailで連絡をして下さい。 教 科 書 配布資料を使用する 田中健吾・高原龍二 編著 『産業・組織心理学TOMORROW』八千代出版 ※田中健吾・高原龍二 編著 『産業・組織心理学TOMORROW』八千代出版 の11・12章、9・10、15・16章の内容を拡張して詳説します。 参 考 書 田中健吾・高原龍二 編著 『産業・組織心理学TOMORROW』八千代出版 田中健吾『ソーシャルスキルと職業性ストレス』晃洋書房 小杉正太郎(編著)『ストレスと健康の心理学』朝倉書店
備 考 2部経営学科の講義は、様々な学習目的や動機を有する幅広い年齢層のキャリア形成を目指した講義です。基本的には社会人学生を対象 に開講しているものであることを理解したうえで受講して下さい。 |