様々な心理療法の中でも、「遊戯療法」は、子どもが遊びや描画を通して自分の体験や感情を表現しながら、自分の気持ちについて考えていくプロセスを支える、子どもを対象にした心理療法です。
授業では、「遊戯療法」の歴史や成り立ち、基本となる理論について学びます。また、実際に「遊戯療法」を行う部屋を見学したり、「遊戯療法」で用いるおもちゃに触れてみたりするなどの体験も交えながら、「遊び」が人間の心の成長・発達にとっていかに大切な営みであるのか、ともに考えます。さらに、「遊戯療法」は実際にどのように始まり、展開し、終結していくのか、具体的な事例を見ながら、学び、考察します。
【準備学習について】
発表にあたっている場合は、受講者がよく理解できるようにレジュメを作成し、疑問点やディスカッションをしたいポイントをまとめておくこと。
発表にあたっていない場合も、教科書の当該箇所をしっかりと読み、 疑問点やディスカッションをしたいポイントをまとめておくこと。
1)イントロダクション |
・内容:講義の内容および講義の進め方について説明します。 |
・自主学習:子どものころにしていた遊びなど、遊びに関して思い浮かぶことを考えておく。 |
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2)遊びとは… |
・内容:そもそも遊びとは何なのか。動画教材をもとに、全体でディスカッションをし、それぞれの考えをまとめます。 |
・自主学習:遊びは、子どもにとってどのような意味があるのか、具体的に考えておく。(4h/コマ) |
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3)遊戯療法の歴史 |
・内容:遊戯療法は、どのようにして始まり、現在まで発展してきたのか。講義内容をもとに、 |
全体でディスカッションをし、それぞれの考えをまとめます。 |
・自主学習:配布資料を読み、疑問点および意見をまとめておく。(4h/コマ) |
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4)子ども中心遊戯療法 |
・内容:現在、日本で最も広く実践されている、子ども中心遊戯療法について学びます。受講者の発表をもとに教員が解説をしま |
す。その後、全体でディスカッションをし、それぞれの考えをまとめます。 |
・自主学習:配布資料を読み、疑問点および意見をまとめておく。(4h/コマ) |
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5)子どもの精神分析的遊戯療法① |
・内容:特に重篤な問題を抱える子どもに適すると考えられている、子どもの精神分析的 |
遊戯療法について学びます。受講者の発表をもとに教員が解説をします。その後、 |
全体でディスカッションをし、それぞれの考えをまとめます。 |
・自主学習:教科書第1章を読み、疑問点および意見をまとめておく。(4h/コマ) |
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6)子どもの精神分析的遊戯療法② |
・内容:特に重篤な問題を抱える子どもに適すると考えられている、子どもの精神分析的 |
遊戯療法について学びます。受講者の発表をもとに教員が解説をします。 |
その後全体でディスカッションをし、それぞれの考えをまとめます。 |
・自主学習:教科書第1章を読み、疑問点および意見をまとめておく。(4h/コマ) |
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7)子どもの精神分析的遊戯療法③ |
・内容:特に重篤な問題を抱える子どもに適すると考えられている、子どもの精神分析的遊戯療法について学びます。 |
受講者の発表をもとに教員が解説をします。その後、全体でディスカッションをし、それぞれの考えをまとめます。 |
・自主学習:教科書第2章を読み、疑問点および意見をまとめておく。(4h/コマ) |
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8)子どもの遊びを観察するということ |
・内容:子どもの遊びを観察するとは、どういうことなのか。動画教材を鑑賞し、考えます。 |
・自主学習:教科書第7章の指定個所を読み、疑問点および意見をまとめておく。(4h/コマ) |
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9) 遊戯療法の実際―部屋の見学・おもちゃに触れる― |
・内容:遊戯療法を実際に行う部屋を見学し、また、遊戯療法で使用する玩具に触れてみることで、 |
遊戯療法について実体験します。 |
・自主学習:特に、第5回目の講義内容について振り返り、自分なりに遊戯療法についてのイメージを作っておく。(4h/コマ) |
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10) 遊戯療法の事例①(アセスメント) |
・内容:遊戯療法のためのアセスメントの事例について、受講者の発表をもとに教員が解説をします。 |
その後、全体でディスカッションをし、それぞれの考えをまとめます。 |
・自主学習:教科書第4章の指定個所を読み、疑問点および意見をまとめておく。(4h/コマ) |
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11) 遊戯療法の事例②(セラピー) |
・内容:遊戯療法の事例について、受講者の発表をもとに教員が解説をします。その後、 |
全体でディスカッションをし、それぞれの考えをまとめます。 |
・自主学習:教科書第6章の指定個所を読み、疑問点および意見をまとめておく。(4h/コマ) |
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12)遊戯療法の事例③(振り返り面接) |
・内容:遊戯療法の振り返り面接について、受講者の発表をもとに教員が解説をします。 |
その後、全体でディスカッションをし、それぞれの考えをまとめます。 |
・自主学習:教科書第5章の指定個所を読み、疑問点および意見をまとめておく。(4h/コマ) |
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13)遊戯療法を行うためのトレーニング |
・内容:遊戯療法を効果的に行うためのトレーニングについて、受講者の発表をもとに教員が解説をします。 |
その後、全体でディスカッションをし、それぞれの考えをまとめます。 |
・自主学習:教科書第7章と第8章の指定個所を読み、疑問点および意見をまとめておく。(4h/コマ) |
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14) ゲストスピーカーのお話 |
・内容:児童養護施設/私設相談室/教育相談センター/医療機関などで遊戯療法を実践している臨床心理士/公認心理師の先生 |
のお話を伺います。 |
・自主学習:ゲストの先生の臨床現場について、調べておく。(4h/コマ) |
・備考:ゲストの先生の都合により、日程が変更になる場合があります。 |
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15)まとめ |
・内容:半年間の講義を振り返り、遊戯療法とはどのようなものなのか、それぞれの考えや疑問点についてディスカッションし、 |
適宜、講師が解説をします。 |
・自主学習:これまでの講義内容を振り返り、各自が疑問点および意見をまと |
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