特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪 
The Consortium of Universities in Osaka

2025年度シラバス

募集終了

Web出願登録締切

3/24

出願票提出締切

3/26

科目番号

H25029

科目名

遊戯療法

科目開設大学名

大阪経済大学

英文科目名

Play Therapy

配当学年

2年次以上

単位数

2

募集定員

若干名

年間日程

年間日程表PDF

連絡先

教務部
TEL:06-6328-2431

担当教員

鵜飼 奈津子

履修条件等

時間割

木曜日 13:00〜14:30 

開講期間

秋学期 

教室

受講手続時に案内

キャンパス

大隅キャンパス

講 義 内 容

講 義 概 要

様々な心理療法の中でも、「遊戯療法」は、子どもが遊びや描画を通して自分の体験や感情を表現しながら、自分の気持ちについて考えていくプロセスを支える、子どもを対象にした心理療法です。
 授業では、「遊戯療法」の歴史や成り立ち、基本となる理論について学びます。また、実際に「遊戯療法」を行う部屋を見学したり、「遊戯療法」で用いるおもちゃに触れてみたりするなどの体験も交えながら、「遊び」が人間の心の成長・発達にとっていかに大切な営みであるのか、ともに考えます。さらに、「遊戯療法」は実際にどのように始まり、展開し、終結していくのか、具体的な事例を見ながら、学び、考察します。

【準備学習について】
発表にあたっている場合は、受講者がよく理解できるようにレジュメを作成し、疑問点やディスカッションをしたいポイントをまとめておくこと。
発表にあたっていない場合も、教科書の当該箇所をしっかりと読み、 疑問点やディスカッションをしたいポイントをまとめておくこと。

到 達 目 標

【到達目標について】
「遊戯療法」とは、基本的にどのようなものなのかを説明することができるようになること。また、実際に、どのような子どもに、ど
のように役立てることができるのかを理解し、自分なりの考えを持つことができるようになること。

授 業 計 画

1)イントロダクション
・内容:講義の内容および講義の進め方について説明します。
・自主学習:子どものころにしていた遊びなど、遊びに関して思い浮かぶことを考えておく。
2)遊びとは…
・内容:そもそも遊びとは何なのか。動画教材をもとに、全体でディスカッションをし、それぞれの考えをまとめます。
・自主学習:遊びは、子どもにとってどのような意味があるのか、具体的に考えておく。(4h/コマ)
3)遊戯療法の歴史
・内容:遊戯療法は、どのようにして始まり、現在まで発展してきたのか。講義内容をもとに、
    全体でディスカッションをし、それぞれの考えをまとめます。
・自主学習:配布資料を読み、疑問点および意見をまとめておく。(4h/コマ)
4)子ども中心遊戯療法
・内容:現在、日本で最も広く実践されている、子ども中心遊戯療法について学びます。受講者の発表をもとに教員が解説をしま
    す。その後、全体でディスカッションをし、それぞれの考えをまとめます。
・自主学習:配布資料を読み、疑問点および意見をまとめておく。(4h/コマ)
5)子どもの精神分析的遊戯療法①
・内容:特に重篤な問題を抱える子どもに適すると考えられている、子どもの精神分析的
    遊戯療法について学びます。受講者の発表をもとに教員が解説をします。その後、
    全体でディスカッションをし、それぞれの考えをまとめます。
・自主学習:教科書第1章を読み、疑問点および意見をまとめておく。(4h/コマ)
6)子どもの精神分析的遊戯療法②
・内容:特に重篤な問題を抱える子どもに適すると考えられている、子どもの精神分析的
    遊戯療法について学びます。受講者の発表をもとに教員が解説をします。
    その後全体でディスカッションをし、それぞれの考えをまとめます。
・自主学習:教科書第1章を読み、疑問点および意見をまとめておく。(4h/コマ)
7)子どもの精神分析的遊戯療法③
・内容:特に重篤な問題を抱える子どもに適すると考えられている、子どもの精神分析的遊戯療法について学びます。
    受講者の発表をもとに教員が解説をします。その後、全体でディスカッションをし、それぞれの考えをまとめます。
・自主学習:教科書第2章を読み、疑問点および意見をまとめておく。(4h/コマ)
8)子どもの遊びを観察するということ
・内容:子どもの遊びを観察するとは、どういうことなのか。動画教材を鑑賞し、考えます。
・自主学習:教科書第7章の指定個所を読み、疑問点および意見をまとめておく。(4h/コマ)
9) 遊戯療法の実際―部屋の見学・おもちゃに触れる―
・内容:遊戯療法を実際に行う部屋を見学し、また、遊戯療法で使用する玩具に触れてみることで、
    遊戯療法について実体験します。
・自主学習:特に、第5回目の講義内容について振り返り、自分なりに遊戯療法についてのイメージを作っておく。(4h/コマ)
10) 遊戯療法の事例①(アセスメント)
・内容:遊戯療法のためのアセスメントの事例について、受講者の発表をもとに教員が解説をします。
    その後、全体でディスカッションをし、それぞれの考えをまとめます。
・自主学習:教科書第4章の指定個所を読み、疑問点および意見をまとめておく。(4h/コマ)
11) 遊戯療法の事例②(セラピー)
・内容:遊戯療法の事例について、受講者の発表をもとに教員が解説をします。その後、
    全体でディスカッションをし、それぞれの考えをまとめます。
・自主学習:教科書第6章の指定個所を読み、疑問点および意見をまとめておく。(4h/コマ)
12)遊戯療法の事例③(振り返り面接)
・内容:遊戯療法の振り返り面接について、受講者の発表をもとに教員が解説をします。
    その後、全体でディスカッションをし、それぞれの考えをまとめます。
・自主学習:教科書第5章の指定個所を読み、疑問点および意見をまとめておく。(4h/コマ)
13)遊戯療法を行うためのトレーニング
・内容:遊戯療法を効果的に行うためのトレーニングについて、受講者の発表をもとに教員が解説をします。
    その後、全体でディスカッションをし、それぞれの考えをまとめます。
・自主学習:教科書第7章と第8章の指定個所を読み、疑問点および意見をまとめておく。(4h/コマ)
14) ゲストスピーカーのお話
・内容:児童養護施設/私設相談室/教育相談センター/医療機関などで遊戯療法を実践している臨床心理士/公認心理師の先生
    のお話を伺います。
・自主学習:ゲストの先生の臨床現場について、調べておく。(4h/コマ)
・備考:ゲストの先生の都合により、日程が変更になる場合があります。
15)まとめ
・内容:半年間の講義を振り返り、遊戯療法とはどのようなものなのか、それぞれの考えや疑問点についてディスカッションし、
    適宜、講師が解説をします。
・自主学習:これまでの講義内容を振り返り、各自が疑問点および意見をまと

評 価 方 法

講義中の発表内容や議論への参加:30%
ミニレポート(3回):30%
期末レポート:40%
翌週にディスカッションやレポートであった質問やコメントに対して、適宜、講評や回答を行う。

授業の方法

対面

【授業形態】:対面授業
 教科書を中心に授業を進めます。
 個人あるいはグループで、各回の該当箇所のレジュメを作成し、発表してもらいます。その後、教員による解説、および全体でのディスカッションを行います。
 また、様々な現場で「遊戯療法」を実践している臨床心理士・公認心理師の先生から、ゲストスピーカーとしてお話をうかがう機会を設けます。

オフィスアワー

授業の前後に声をかけてください。

教 科 書

子どもの精神分析的心理療法の基本<改訂版>

参 考 書

子どもの精神分析的心理療法の応用

備   考

子どもの遊びや発達に関心がある人、将来、教育や福祉領域等で、子どもに関わる仕事に就きたいと考えている人には、子どものため
の遊戯療法について知ることは大変役に立つものと思います。遊び心を大切に、かつ、遊びが持つ治癒や発達促進の力について、一人
一人の考えを大切にしながら、ディスカッションができる授業にしたいと思います。皆さんの積極的な参加を期待します。

募集終了