講 義 概 要 スポーツが地域社会に与える影響を多角的に学ぶ授業です。地域スポーツクラブやスポーツイベントが、地域のコミュニティ形成、経済活性化、健康促進にどのように貢献しているかを具体的な事例を通して考察します。講義やディスカッションを通じて、スポーツが持つ社会的役割を理解し、最終的には地域スポーツ振興策を提案する力を養うことを目的としています。 到 達 目 標 1.スポーツが地域社会に与える社会的影響を理解し、説明できる。 2.スポーツを通じたコミュニティ形成や地域貢献の意義を理解し、実践できる。 3.スポーツ振興策や地域活性化のための具体的な提案ができるようになる。 授 業 計 画 【第1回】 | テーマ:オリエンテーションと授業の概要説明 | 内 容:授業の目的や進め方を説明。スポーツと地域社会の関連性についてイントロダクション。 | 【第2回】 | テーマ:スポーツの意義と価値 | 内 容:スポーツが本来もつ、身体的・文化的・社会的な意義や価値について学ぶ。 | 【第3回】 | テーマ:スポーツとジェンダー | 内 容:スポーツにおけるジェンダーの問題(女性アスリートの地位、LGBTQ+の課題など)について議論する。 | 【第4回】 | テーマ:スポーツと社会階層・人種 | 内 容:階級・人種とスポーツの関係を分析し、マイノリティのスポーツ参加の課題や成功事例を学ぶ。 | 【第5回】 | テーマ:スポーツと教育 | 内 容:学校教育におけるスポーツの役割(体育、部活動、大学スポーツ)を検討し、教育的意義と問題点を考える。 | 【第6回】 | テーマ:スポーツと指導者 | 内 容:スポーツにおける指導者の役割、また指導者としてのキャリアを考え、自身の指導者像を形成する。 | 【第7回】 | テーマ:スポーツとメディアの関係 | 内 容:テレビ・SNS・スポンサーシップなど、メディアがスポーツに与える影響を分析する。 | 【第8回】 | テーマ:スポーツの商業化と経済的影響 | 内 容:プロスポーツのビジネスモデル、スポンサーシップ、スポーツツーリズムなどの経済的側面を検討する。 | 【第9回】 | テーマ:スポーツと政治 | 内 容:国家政策、国際関係(オリンピック、ワールドカップ)、スポーツ外交などの事例を取り上げ、スポーツの政治的側面を分析する。 | 【第10回】 | テーマ:スポーツと都市・地域社会 | 内 容:スポーツイベントの地域活性化、スポーツ施設の社会的役割、持続可能なまちづくりとの関係を考察する。 | 【第11回】 | テーマ:スポーツと倫理・フェアプレー | 内 容:ドーピング問題、スポーツマンシップ、暴力・八百長など、スポーツにおける倫理的課題(スポーツインテグリティを含む)を取り上げる。 | 【第12回】 | テーマ:障がい者スポーツとインクルージョン | 内 容:パラリンピック、障がい者スポーツの現状と課題、共生社会の実現に向けたスポーツの役割を考える。 | 【第13回】 | テーマ:テクノロジーとスポーツの未来 | 内 容:VAR、ウェアラブルデバイス、AIによる戦略分析など、スポーツにおけるテクノロジーの進化と課題を学ぶ。 | 【第14回】 | テーマ:スポーツをめぐる諸問題(国際問題・環境問題) | 内 容:グローバル化に伴うスポーツの影響、スポーツ移民、国籍変更問題、国際的なスポーツ政策について考察する。また、気候変動がスポーツに与える影響、持続可能なスポーツイベント運営、環境に優しいスポーツ施設の設計について考える。 | 【第15回】 | テーマ:スポーツ社会学のまとめ | 内 容:これまで学んだ内容を整理して確認する。 |
評 価 方 法 ●全ての授業に出席し、所定の学修をすることが単位修得の前提条件となる。 ●必要最低限の授業学修が確保できていないとみなした場合は、「K」評価とする。 ---------- 下記に示す評価方法により、総合的に判定のうえ、60点以上を合格とし、所定の単位を認定する。 1)正当な理由がなく、5回以上の欠席は評価の対象とせず「K」評価とする。 2)授業の遅刻および早退は1/3欠席として扱う。 3)レポート未提出者は、評価の対象とせず「K」評価とする。 *やむをえない事情がある場合には、事前の連絡・報告・相談すること。
授業内での評価:70%(授業内で課される課題・レポート) 定期試験に代わるレポート等:30%(期末に課される課題・レポート)
授業の方法 対面 教 科 書 未来を拓くスポーツ社会学,山田 明 編,株式会社みらい,2,310円(本体2,100円+税),ISBN:9784860155124 参 考 書 現代社会とスポーツの社会学,岡本純也・高峰修・千葉直樹・束原文郎・横田匡俊 編著,杏林書院 現代スポーツ社会学序説, 海老原修 編著,杏林書院 備 考 Google Classroomを用いて課題の提出、返却を行います。 提出された課題に対する講評、質問に対する回答は次回の講義内で行います。 <持ち物> ・筆記用具、ノートもしくはルーズリーフ ・PC等(タブレットは可、スマートフォンは不可)、Googleフォームの使用可能な機器 |