キーワード ストレスの対処方法を理論的、体験的に学ぶ 講 義 概 要 【科目の概要】 人は社会生活を続ける限り、ストレス(心身への負荷のある刺激)を避けることはできません。現代社会では、このようなストレス(ストレッサー)といかに上手に付き合っていくのかが、健康で楽しい人生を過ごすための必須条件になります。本授業ではストレスの種類や心身への影響を理解し、その具体的な対処方法(ストレスマネジメント)について説明します。とりわけ、心と体の関係を理解しながら、ストレスをためることが、体に悪影響をおよぼすということを講義します。また、自然災害や、事故、犯罪等の突発的、一時的な強い出来事により引き起こされるストレス障害についても明らかにする。
【授業の進め方】 適宜配布する資料と、教科書を参照にしながら対面講義形式で進めます。また、マナバからも授業内容の概略は提示するので、事前学習を前提に授業を進めます。評価と関連する課題レポート(4回)については、マナバのレポート画面からの提出になります。適宜の授業内でのミニレポート(約100字)も作成しストレスに対する正しい理解の定着を図ります。 到 達 目 標 1.キャノンやセリエ理論、ストレスの種類や心身への影響、トランスアクショナルモデル、緊急時のストレス反応を理解する(知識理解の観点)。2.自分の持つストレス傾向について交流分析理論から判断する(思考力の観点)。3.災害時での「自律訓練法」など簡便なストレス対処法を修得する(問題解決の観点)。 授 業 計 画 【前 期】 | 1 ストレスの概念について | 2 ストレス研究の歴史的概説(戦争神経症から) | 3 セリエのストレス学説について(一般適応症候群の理解) | 4 ストレスによる生体反応(キャノンの闘争ー逃走反応等)について | 5 ラザルスの日常生活苛立ち事および、ホームズとレイの社会的再適応評価尺度について | 6 自然災害時等の急な負荷のある出来事からのストレス反応について | 7 ストレスの主たる今日的理論(トランスアクショナル・モデル) | 8 ストレスと心と体への影響について | 9 日常のストレスマネジメント(アンガーマネジメント、アサーション訓練)の修得 | 10 交流分析による自己分析からのストレスマネジメント方法 | 11 エゴグラムによるストレスマネジメント(自己分析による自分のストレス傾向の理解)の修得 | 12 エゴグラムによるストレスの対処方法の修得 | 13 緊急時のストレスの対処方法 | 14 自律訓練法を用いたストレス対処方法と睡眠の意義 | 15 自分にあったストレス・マネジメントを考える | |
評 価 方 法 【成績評価方法】 前期定期試験(60%)、授業中に課する課題、レポート(4回、40%、マナバから提出)で評価する。
【定期試験】 前期定期試験:あり
【成績評価基準】 1.セリエやキャノンの基礎的な理論、②ストレスにより引き起こされる心や体への影響、③ストレスの種類④トランスアクショナルモデル⑤緊急時のストレス反応の説明ができる。2.交流分析理論等を通じて自分自身の持つストレスの傾向を分析できる。3.災害時等の「自律訓練法」などのストレス対処方法を説明できる。 授業の方法 対面 対面授業(状況に応じてオンラインの可能性あり) 教 科 書 「日常生活・災害ストレスマネジメント教育」(竹中晃二) 株式会社サンライフ企画 2011 適宜資料をマナバでも添付配信します。
参 考 書 「ストレスマネジメント」(竹中晃二)ゆまに書房 2005 「臨床動作法への招待」(鶴光代)金剛出版 2013 「イップスの科学」(田辺規允)星和書店 2001 備 考 【準備学習(予習・復習)等】 事前にマナバから配信する資料を必ず一読し予習しておく。復習に関しては授業内で配布するワークシートにストレス関連の記事を収集し、まとめていくこと。
【受講における注意点】 私語は厳禁。情報機器の使用は授業に関連する内容確認の場合は積極的に活用してください。出欠管理システムに従って出欠をとります。
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