特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪 
The Consortium of Universities in Osaka

2025年度シラバス

募集終了

Web出願登録締切

3/24

出願票提出締切

3/26

科目番号

H25064

科目名

哲学

科目開設大学名

千里金蘭大学

英文科目名

Philosophy 

配当学年

全学年

単位数

2.0

募集定員

5名

年間日程

年間日程表PDF

連絡先

教学センター
TEL:06-6872-0727

担当教員

米田 翼

履修条件等

女子のみ

時間割

火曜日 10:40〜12:10 

開講期間

前期 

教室

未定

キャンパス

千里金蘭大学

講 義 内 容

講 義 概 要

この授業では、「自由な生き方」をテーマに、古今東西の哲学者たちがどのように自由について考え、実現しようとしたかを紹介する。古代ギリシア以来、哲学者たちは「よく生きること」または「自由に生きること」を目指し、さまざまな思想を展開してきた。本授業では、以下の5つの視点から、現代に生きる私たちがどのように自由を実現し、よりよい生き方を追求できるのかを探求する。
(1)なぜ哲学や教養が必要なのか(第1-2回、第14回)・・・哲学や教養がどのように私たちの生き方に役立つかを考え、自由に生きるための基盤としての哲学や教養の意義を確認する。
(2)自由とは何か、なぜ自由を追求する必要があるのか(第3-5回)・・・自由をめぐる哲学に関する基礎知識を確認しながら、自由な生き方の意義とその必要性を検討する。
(3)どのように自由な生き方を身につけるのか(第6-7回):自由な生き方を実現するためには、単に自由な意志や思考をもつだけでなく、それを支える習慣を形成する必要がある。ここでは、日々の生活における習慣がいかに自由を確保し、自己実現につながるかについて、哲学的視点から考察する。
(4)自分の心の揺れ動きに振り回されないためにどうすればよいのか(第8-9回):自由な生き方を実現するためには、心の平穏が欠かせない。感情に左右されず、心の平穏を保ち、自分らしく生きるためにはどうすればよいのかについて、いくつかの哲学的な考え方を紹介する。
(5)個人の自由と他者の自由はどのように調和するのか(第10-13回):自由な生き方を実現する際には、他者や社会との関係についても考える必要がある。個人の自由と他者の自由との関係、または自由と社会におけるルールや倫理との関係についてどのようなことを考えるべきかを確認する。 

到 達 目 標

(1)自由をめぐる哲学に関する基礎知識を自分の言葉で説明できるようになる。
(2)授業の概要に記載の5つの問いに対して自らの考えを確立し、表現できるようになる。
(3)自身の考えとは異なる他者の考えに耳を傾ける姿勢を身につける。

授 業 計 画

第1回 導入⑴ ガイダンス、哲学とは何か
第2回 導入⑵ なぜ勉強するのか(千葉雅也)
第3回 自由をめぐる哲学の基礎知識
第4回 よく生きるとは何か(アリストテレス)
第5回 「正常」という概念を疑う(カンギレム)
第6回 自由な生き方は習慣からはじまる(ラヴェッソン)
第7回 習慣の作り方/壊し方(ベルクソン)
第8回 心のもやもやに振り回されないために(デカルト)
第9回 恋愛を通して他者関係を理解する(九鬼周造)
第10回 自分の生き方は自分で決める(カント)
第11回 個人の自由はどこまで認められるか(ミル)
第12回 社会のなかでの自己実現(ヘーゲル)
第13回 SNS時代の自由(アーレント)
第14回 自由のために旅に出よ(モンテーニュ、ルソー、ソロー)
第15回 まとめ、レポート課題の提示 

評 価 方 法

レポート(50 %):教員が提示する課題についてレポートを作成する。課題の詳細については第15回の授業で説明する。作成したレポートはコメントを付して返却する。
コメントシート(30%):毎授業中にコメントシートを提出する。2点満点×15回=30点満点とする。
平常点(20%):授業内でのグループディスカッションへの参加度により評価する。 

授業の方法

対面

【授業形態】講義形式
【授業方法】下記のタイムラインで授業する。
(1)前回の振り返り(15分):前回のコメントシートの内容を共有しながら、授業内容を振り返る。
(2)レクチャー(35分):授業計画に記載のトピックについてレクチャーする。
(3)グループディスカッション(15分):教員が提示する問いについて小グループでディスカッションする。
(4)まとめと質疑応答(15分):レクチャーとディスカッションの内容を振り返り、学生からの質問に答える。
(5)コメントシートの作成(10分):ディスカッションやまとめを踏まえて、教員が提示する問いについての自分の考えをまとめ、コメントシートに書き記す。 

教 科 書

使用しない。プリント教材を配布する。 

参 考 書

授業内容と関連する参考文献については、毎回授業中に配布するプリント教材に記載する。 

備   考

「哲学」は哲学史を学ぶことではありませんし、「役に立たない学問」でもありません。そもそも「役に立つ」ということが何を意味するのか、そんな疑問を普段から持っている学生にはぜひ受講していただきたいと思っています。
【授業時間外の学修】(予習・復習の合計時間60時間)
(予習15時間)シラバスに記載されているテーマについて事前に確認をする。授業でも次週の内容についてアナウンスをする。
(復習45時間)授業で取り上げられた参考文献・参考資料(映画/音楽/美術など)にアクセスし、最終レポートに備える。 

学生へのメッセージ

更新日2025/3/3 15:36
予備知識は不要です。哲学の学習に必要なのは、丸暗記ではありません。過去の哲学者の考えを手がかりに、自分の考え方・生き方に活用できるようになることが何よりも重要です。そのため、グループディスカッションへの積極的な参加を求めます。 

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