特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪 
The Consortium of Universities in Osaka

2025年度シラバス

募集終了

Web出願登録締切

3/24

出願票提出締切

3/26

科目番号

I25015

科目名

基礎漢方薬学

科目開設大学名

大阪医科薬科大学

英文科目名

Fundamental Kampo Pharmaceutical Sciences

配当学年

2

単位数

1

募集定員

5名

年間日程

年間日程表PDF

連絡先

本部キャンパス:学務部 医学事務課 TEL:072-684-6875
阿武山キャンパス:薬学学務部 教務課
TEL:072-690-1013

担当教員

芝野 真喜雄

履修条件等

時間割

火曜日 13:00〜14:30 

開講期間

前期 2025年4月7日(月)~7月11日(金)

教室

C棟1階 C105講義室

キャンパス

阿武山キャンパス

講 義 内 容

講 義 概 要

漢方医学は、古代中国医学を基盤に、多くの臨床経験を積み重ね、独自に発展してきた日本の伝統医学である。また、その信頼性の高さから医療用医薬品として148処方の漢方製剤が薬価収載されるに至っている。さらに、近年では漢方薬の重要性が増し、実に90%以上の医師が漢方薬の処方経験を持つ。すなわち、薬剤師はより専門的な漢方薬の知識が不可欠になっている。この授業では、薬学の立場から漢方薬を構成している個々の生薬の薬能について理解を深め、各漢方薬の特徴について漢方医学の観点から解説する。

到 達 目 標

医療用漢方エキス製剤だけでも148処方にのぼる。臨床現場で使用される漢方薬を適切に使用、服薬指導するために、漢方薬の適用症や副作用などを覚えただけの知識ではなく、漢方薬を構成している生薬の作用や役割を理解することにより、「考え、応用できる漢方」の基礎知識が必要である。この授業では、個々の漢方薬について漢方医学的観点からそれらの特徴を修得する。

授 業 計 画

1漢方医学の歴史と基礎 陰陽、五行論、気血水、五臓、八綱
   漢方と中医学の歴史や特徴,陰陽、虚実、寒熱、表裏、気血水、証など漢方の基本用語を解説する。
2六病位とかぜ治療に用いられる漢方薬:葛根湯、麻黄湯、麻黄附子細辛湯
   かぜ治療に用いられる漢方薬の構成生薬の特徴と六病位との関連を解説する。
3水(津液)に関する生薬、漢方薬:五苓散、麦門冬湯など
   利水剤および滋陰剤に分類される漢方薬の構成生薬の特徴と使用上の注意について解説する。
4血に関する生薬、漢方薬:桂枝茯苓丸、当帰芍薬散など
   補血剤および駆瘀血剤に分類される漢方薬の構成生薬の特徴と使用上の注意について解説する。
5気に関する生薬、漢方薬:六君子湯、補中益気湯、半夏厚朴湯、平胃散など
   補気剤および理気剤に分類される漢方薬の構成生薬の特徴と使用上の注意について解説する。
6寒熱に関する生薬、漢方薬1:八味地黄丸、大建中湯、呉茱萸湯など
   温裏補陽剤に分類される漢方薬の構成生薬の特徴と使用上の注意について解説する。
7寒熱に関する生薬、漢方薬2:黄連解毒湯,白虎加人参湯など
   清熱剤に分類される漢方薬の構成生薬の特徴と使用上の注意について解説する。
8その他の処方:芍薬甘草湯、大黄甘草湯、酸棗仁湯、加味帰脾湯、抑肝散、釣藤散など
   現代医療において頻繁に使用される漢方薬について、その特徴と使用上の注意について解説する。

評 価 方 法

定期試験結果(80%)、課題レポート(20%)により評価する。

授業の方法

対面

教科書を用いて講義形式の授業(対面形式)で授業を行う。また、各回の講義後に症例演習を出題し考察する時間を設ける。

教 科 書

『ミニマムファクター漢方生薬学(第3版)』・芝野真喜雄・京都廣川書店

参 考 書

『図解漢方処方のトリセツ』・川添和義 じほう
『エビデンス・ベース 漢方薬活用ガイド』・松原和夫、伊藤美千穂・京都廣川書店

備   考

第7回と第8回は3限(13時~14時30分)と4限(14時40分~16時10分)の2コマ連続開講です。

募集終了