特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪 
The Consortium of Universities in Osaka

2025年度シラバス

募集終了

Web出願登録締切

3/24

出願票提出締切

3/26

科目番号

I25016

科目名

生薬学

科目開設大学名

大阪医科薬科大学

英文科目名

Pharmacognosy

配当学年

1

単位数

1

募集定員

5名

年間日程

年間日程表PDF

連絡先

本部キャンパス:学務部 医学事務課 TEL:072-684-6875
阿武山キャンパス:薬学学務部 教務課
TEL:072-690-1013

担当教員

芝野 真喜雄

履修条件等

時間割

月曜日 10:40〜12:10 

開講期間

後期 2025年9月22日(月)~12月22日(月)

教室

D棟3階 D301講義室

キャンパス

阿武山キャンパス

講 義 内 容

講 義 概 要

生薬は人類が自然の恵みを利用して作りあげてきた薬物であり、各国の伝統医療や民間療法に使用されている。一方、我が国の現代医療では、様々な疾病治療に漢方薬(伝統医療)が取り入れられており、それらの漢方薬を構成している生薬の知識がより一層必要になってきている。この授業では、各生薬の実物や、基原植物のスライド(写真等)を用いて、日本薬局方に収載されている代表的な生薬について解説する。さらに、薬用植物園での観察会を実施し、重要生薬の基原植物や薬用部位、有毒植物について実物を観察することで理解を深める。

到 達 目 標

本授業では、日本薬局方収載の生薬を中心に、その基原、性状、含有成分、品質評価、生産と流通、歴史的背景についての基本的知識を修得する。さらに、臨床で使用される漢方薬について理解するために、漢方生薬の経験的薬能や副作用についての知識を修得する。

授 業 計 画

1総論
  民間薬
  医薬品原料生薬
  (アヘン、ロートコンなど)
  漢方生薬の性質
  各論 カンゾウ
日本の民間薬や漢方薬に使用される生薬の性質、流通や資源確保、歴史などについてカンゾウを例にして解説する。
2各論 ニンジン、コウジン、オウギ、タイソウ、ダイオウ、(センナ)
補気薬および瀉下薬に分類される生薬について、その基原、薬用部位、薬効、薬能、成分、用途などを解説する。また、副作用や使用上の注意について解説する。さらに、修治について解説する。
3各論 マオウ、ケイヒ、ショウキョウ、カッコン
解表薬に分類される生薬について、その基原、薬用部位、薬効、薬能、成分、用途などを解説する。また、副作用や使用上の注意について解説する。
4各論 オウレン、オウバク、オウゴン、サンシシ
清熱薬に分類される生薬について、その基原、薬用部位、薬効、薬能、成分、用途などを解説する。また、副作用や使用上の注意について解説する。
5各論 ブシ、カンキョウ、ウイキョウ、ゴシュユ
温裏薬に分類される生薬について、その基原、薬用部位、薬効、薬能、成分、用途などを解説する。また、副作用や使用上の注意について解説する。
6各論 シャクヤク、トウキ、ジオウ、ボタンピ、トウニン(キョウニン)、センキュウ
補血薬および駆瘀血薬に分類される生薬について、その基原、薬用部位、薬効、薬能、成分、用途などを解説する。また、副作用や使用上の注意について解説する。
7各論 チンピ、キジツ、コウボク、サイコ、ブクリョウ、チョレイ、タクシャ
理気薬および利水薬に分類される生薬について、その基原、薬用部位、薬効、薬能、成分、用途などを解説する。また、副作用や使用上の注意について解説する。
8各論 ビャクジュツ、ソウジュツ、ハンゲ,キキョウ,センソ、ゴオウ、ボレイ、リュウコツ、セッコウ
利水薬、化痰薬、排膿薬に分類される生薬および動物生薬、鉱物生薬について、その基原、薬用部位、薬効、薬能、成分、用途などを解説する。また、副作用や使用上の注意について解説する。
9観察会
武田薬品・京都薬用植物園協力のもと、本学薬用植物園では観察できないダイオウなどの薬用部位や有毒植物について小グループ(10人ぐらいで1グループ)で解説者と共に見学する。さらに、代表的な薬用植物の外部形態の特徴についても理解を深める。

評 価 方 法

定期試験結果(70%)、課題レポート(20%)、観察会で提出したレポート(10%)により評価する。
なお、本科目の定期試験の出題内容には「薬学連携演習3」で学習する事項も含まれる。

授業の方法

対面

教科書を用いての講義形式で授業(対面形式)を行う。また、観察会(野外学習)を取り入れる。

教 科 書

『ミニマムファクター漢方生薬学(第3版)』・芝野真喜雄・京都廣川書店

参 考 書

『生薬単―改訂第3版』 伊藤 美千穂・北山 隆監修/原島 広至 著・丸善雄松堂
『実践漢方生薬学 第2版』 小池一男・川添和義 著・京都廣川書店

備   考

開講日は、9月22日(月)、29日(月)、10月27日(月)、11月10日(月)、11月17日(月)、12月1日(月)、15日(月)、17日(水)を予定。
・12月17日(水)は月曜日の授業を振り替えて実施。
・第9回の観察会の日程は未定。

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