講　義　概　要

微生物は、人類の生存に計り知れないほどの大きな役割を果たす一方、ヒトをはじめとする宿主に対して種々の感染症を引き起こす。これらの有益な面と有害な面に関する微生物学の基礎研究は、生化学、分子生物学、免疫学および感染症学などの進展に大きく貢献している。しかし、生命科学の進展が著しい21世紀においても、感染症は終焉することなく、蔓延・衰退を繰り返している。したがって、微生物学の発展と臨床的応用は、社会的に強く期待されている分野である。微生物学では、微生物の分類、増殖機構、基本構造、遺伝子の伝達、薬剤耐性、毒素など、微生物全般についての基本的事項を修得することを目的とする。

到　達　目　標

微生物の分類、構造、生活環、病原性、感染症などに関する基本的事項を修得するため。

授　業　計　画

評　価　方　法

定期試験（80％）と各回の講義の後に実施する理解度確認テスト（20％）により評価する。薬学連携演習１１で学んだ内容は、微生物学の定期試験に含まれる。

授業の方法

対面

教科書を用いて、主に講義形式で授業を行う。

教　科　書

『ベーシック薬学教科書シリーズ１５　微生物学・感染症学』 塩田澄子、黒田照夫（編） 化学同人

参　考　書

『新しい微生物学』 笹津備規 、野口雅久 、大野尚仁(編) 廣川書店
『生物系薬学 Ⅲ（スタンダード薬学シリーズⅡ-4）生体防御と微生物』 日本薬学会(編) 東京化学同人
『イラストでわかる微生物学超入門』 齋藤光正 南山堂
『図解 微生物学・感染症・化学療法』 藤井暢弘、山本友子(編) 南山堂
『薬学領域の病原微生物学・感染症学・化学療法学』 増澤俊幸、河村好章(編) 廣川書店
『標準微生物学』 中込　治（監）、神谷　茂、錫谷　達夫（編） 医学書院