特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪 
The Consortium of Universities in Osaka

2025年度シラバス

募集終了

Web出願登録締切

3/24

出願票提出締切

3/26

科目番号

I25020

科目名

応用放射化学

科目開設大学名

大阪医科薬科大学

英文科目名

Applied Radiochemistry

配当学年

3

単位数

1

募集定員

5名

年間日程

年間日程表PDF

連絡先

本部キャンパス:学務部 医学事務課 TEL:072-684-6875
阿武山キャンパス:薬学学務部 教務課
TEL:072-690-1013

担当教員

平田 雅彦、山沖 留美

履修条件等

時間割

金曜日 9:00〜10:30 

開講期間

後期 2025年9月22日(月)~12月22日(月)

教室

C棟2階 C201講義室

キャンパス

阿武山キャンパス

講 義 内 容

講 義 概 要

医療の高度化は着実に進んでいるが、中でもX-CT、MRI、PET、SPECT、内視鏡、超音波検査などの画像診断法の進歩には著しいものがある。放射線や放射性医薬品は、これらの画像診断法において不可欠であり、高精度で的確かつ早期に病気の診断を下すために決定的な役割をはたしている。
また、各種放射線が癌の治療に用いられており、外科的療法、化学療法と並んで重要な地位を占めている。
一方で放射線は、被曝による放射線障害をもたらす危険性を併せ持っている。したがって、ラジオアイソトープおよび放射線の利用にあたっては、放射線障害というリスクを最小限に抑え、利用によって得られるメリットを最大限に活かすことが肝要である。
本講義では、最先端の医療における放射線の有効利用について解説する。

到 達 目 標

「応用放射化学」では、これまでに「放射化学」で学んだラジオアイソトープおよび放射線に関する基礎知識をベースに、放射線の現代医療における重要性とリスク、画像診断法並びに放射線療法の基礎を正しく理解することを目標とする。

授 業 計 画

1 画像診断法1 核医学診断 PET、SPECT、放射性医薬品
   代表的な画像診断技術(PET、SPECT)について概説できる。
2 画像診断法2 X線CT、MRI、超音波、内視鏡
   おもな臨床画像診断法について説明できる。
   単純X線検査、X線CTについて説明できる。
   MRI、超音波検査、内視鏡検査について説明できる。
3 グループ討論1 画像診断法の使い分けについて、7分間のプレゼンテーションを行い、グループごとに質疑応答を行う。
   画像診断法の使い分けについて討論する。
   おもな臨床画像診断法について説明できる。
   単純X線検査、X線CTについて説明できる。
   MRI、超音波検査、内視鏡検査について説明できる。
4 放射線殺滅菌法 (山沖)
   電離放射線の種類を列挙し、それらの性質および物質との相互作用について説明できる。
   滅菌、消毒および殺菌、静菌の概念を説明できる。
   主な滅菌法および消毒法について説明できる。
5 グループ討論2(3~4人一組) 放射線の有効利用についてグループで討議する
   放射線の有効利用についてグループで討議する。
   電離放射線の種類を列挙し、それらの性質および物質との相互作用について説明できる。
   滅菌、消毒および殺菌、静菌の概念を説明できる。
   主な滅菌法および消毒法について説明できる。
6 がんの放射線療法1
   最新のがん治療法(緩和療法、放射線免疫療法、陽子線治療、重粒子線治療など)について解説する。
   がんの放射線療法について説明できる。
   放射性壊変の形式と特徴について説明できる。
   放射線の種類に応じた物質との相互作用を説明できる。
   代表的な画像診断技術(PET、SPECT)について概説できる。
7 がんの放射線療法2 [中性子補足療法(BNCT)]
   最新のがん治療法である中性子補足療法(BNCT)について解説する。
   がんの放射線療法について説明できる。
   放射性壊変の形式と特徴について説明できる。
   放射線の種類に応じた物質との相互作用を説明できる。
   代表的な画像診断技術(PET)について概説できる。
8 グループ討論3 (3人一組) 放射線、RIの医療での利用について、薬剤師に求められる知識、技能、注意点(研究者に求められる知識、技能、注意点)について
   放射線、RIの医療での利用について、薬剤師に求められる知識、技能、注意点(研究者に求められる知識、技能、注意点)について、7分間のプレゼンテーションを行い、グループごとに質疑応答を行う。
   がんの放射線療法について説明できる。
   放射性壊変の形式と特徴について説明できる。
   放射線の種類に応じた物質との相互作用を説明できる。

評 価 方 法

レポート結果(100%)により評価する。全ての回に出席(補講)することが成績評価を行う上での前提条件とする。

授業の方法

対面

教科書、プリント、スライドを用いて、講義形式で行う。状況によってはオンライン講義とすることがある。欠席した場合、授業動画を視聴し、レポートを提出することで補講とする。

教 科 書

『新 放射化学・放射性医薬品学 改訂第5版』 佐治英郎・向高弘・月本光俊(編) 南江堂

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