特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪 
The Consortium of Universities in Osaka

2025年度シラバス

募集終了

Web出願登録締切

3/24

出願票提出締切

3/26

科目番号

I25059

科目名

建築構法

科目開設大学名

近畿大学

英文科目名

Structural Method for Architecture

配当学年

全学年

単位数

2

募集定員

5名

年間日程

年間日程表PDF

連絡先

大学院・共通教育学生センター
TEL:06-4307-3036

担当教員

池尻 隆史

履修条件等

時間割

火曜日 13:15〜14:45 

開講期間

後期 

教室

19号館2教室

キャンパス

講 義 内 容

講 義 概 要

建築について専門教育を受けようとする人がまず最初に修得しなければならないのが構法についての知識である。この授業は、建築の構成やしくみを総合的視点から建築技術と建築の実体とを結びつけながら学び、建築に関する深い知識を修得するために浅く広い知識で技術全体(建物の構成方法や建築部材の構成方法、建築材料、施工方法)を理解することを目的とする。
対面授業とメディア授業等の併用

到 達 目 標

コンクリート造、鉄骨造、組積造、木質構造など様々な構法の名称、概要を修得すること及び構成部材の名称、使用材料の名称などを基礎知識として修得することを目標とする。

授 業 計 画

第1回      建築構法の全体像
建築物の性能、構成、構造方式、設備、生産について概説する。
建築物は、内部空間と外部空間を仕切ることにより、目的に応じた空間を構成させるものであり、そこには構造・仕上げ・設備・什器など様々な要素が介在する。これらをまとめあげ建築物として成り立たせるシステムが構法である。ここではこのような構法の概念や用語について紹介し、構法の発展の過程について学ぶ。
予習内容:講義資料を参照し、建築物の性能と構法の関係について予習しておくこと(30分)
復習内容:講義中で示した事例について、構法による性能の実現方法のパターンについてノートにまとめる(90分)
第2回      建築物の荷重・外力
荷重の種類・大きさ、力の流れ、許容応力度や変形、耐震壁と制振・免震構造などについて学ぶ。また、荷重・外力を最下部で支える基礎の構法について学習する。
予習内容:講義資料を参照し、建築物にかかる荷重や外力の種類について理解しておくこと(30分)
復習内容:荷重・外力に対する構法的手法の関係を確認し、ノートにまとめる(90分)
第3回      木造①
木材の材料としての特性と在来軸組構法の概要を学ぶ
木構造の基本的な構成について学ぶ。
予習内容:講義資料を参照し木材の性質や木造の基礎的な事例について確認しておくこと(30分)
復習内容:在来軸組工法の部位の名称と機能について確認し、ノートにまとめる(90分)
第4回      木造②
在来軸組構法における小屋組・床組と部材の接合手法について学ぶ
予習内容:講義資料を参照し木造の小屋組・床組の部位の名称や機能を確認しておくこと(30分)
復習内容:小屋組や床組の図解を作成し、ノートにまとめる(90分)
第5回      木造③
枠組壁工法(ツーバイフォー構法)、集成材構法、丸太組構法の構成について学ぶ
予習内容:講義資料を参照し枠組壁工法の概要と施工方法を確認しておくこと(30分)
復習内容:集成材構法など講義中で採り上げた木構造について、ノートにまとめる(90分)
第6回      鉄骨造①
鉄骨鋼材・型鋼の材料的な特性と鋼材を使った主体構法を学ぶ。
鉄骨造の構造形式、施工方法、接合部の構成(継手・仕口)、耐火被覆などについて学ぶ。
予習内容:講義資料を参照し、鋼材の性質について予習すること(30分)
復習内容:鋼材の特性とこれを用いた主体構法の関係についてノートにまとめる(90分)
第7回      鉄骨造②
鋼材を用いたトラス構造や軽量形鋼、また鋼管による構造の特徴を学ぶ
予習内容:講義資料を参照し、鋼材を用いたトラスやブレース構造について予習すること(30分)
復習内容:トラスの特性や軽量形鋼を用いた構法の特性についてノートにまとめる(90分)
第8回      鉄筋コンクリート造①
材料(鉄筋とコンクリート)の基本的特性について学ぶ。
鉄筋コンクリート造の全体像を紹介し、ラーメン造を中心に鉄筋コンクリート造の基本的な構成を学ぶ。
予習内容:講義資料を参照し、鉄筋コンクリートによるラーメン造に関する概要を確認しておくこと(30分)
復習内容:鉄筋コンクリートの特性と施工法について確認し、ノートにまとめる(90分)
第9回      鉄筋コンクリート造②
鉄筋コンクリートの壁式構造およびプレキャストコンクリート造とそれらの施工法について学ぶ。
予習内容:講義資料を参照し、集合住宅などの事例を参照して壁式構造の特徴について理解しておくこと(30分)
復習内容:プレキャストコンクリートの施工方法について確認し、ノートにまとめる(90分)
第10回     PC造、複合構造と合成構造
PC造・複合構造・合成構造の特徴について学ぶ
予習内容:講義資料を参照し、プレストレストコンクリート造の基本的な概念について理解しておくこと(30分)
復習内容:PC造・複合構造・合成構造の原理と施工方法を確認し、ノートにまとめる(90分)
第11回     各部構法①各部構法の概念
各部構法の概念(目地・見切り、部材の勝ち負けなど)/ 基礎の構法について学ぶ
予習内容:講義資料を参照し、同種材料ならびに異種材料の接合部の納まりを整理しておく(30分)
復習内容:目地の種類と見切りのパターンと役割を確認し、ノートにまとめる(90分)
第12回     各部構法②屋根
屋根の構法(傾斜屋根と陸屋根)について学ぶ
予習内容:講義資料を参照し、屋根の各部位の名称と機能を整理しておくこと(30分)
復習内容:形状・素材別に屋根の層構成を確認し、ノートにまとめる(90分)
第13回     各部構法③木造構法の壁
木造構法における壁の構法を学ぶ
予習内容:講義資料を参照し、壁の種類と層構成について理解しておくこと(30分)
復習内容:壁面の防水、振動への対応などに関する具体的な手法の対応を確認し、ノートにまとめる(90分)
第14回     各部構法④鉄骨造・RC造の壁/ 開口部
鉄骨造ならびにRC造における内外壁の構法を学ぶ
予習内容:講義資料を参照し、カーテンウォールなどの現代的な外壁構法の事例を確認しておくこと(30分)
復習内容:壁面の防水、振動への対応などに関する具体的な手法の対応を確認し、ノートにまとめる(90分)
第15回     各部構法⑤床と天井の構法/ 建築設備の構法
床と天井の納まりを学ぶ/ 設備と躯体・仕上げの納まりを学ぶ
予習内容:講義資料を参照し、オフィスビル・集合住宅・戸建住宅に分けて床と天井の納まりを確認しておくこと/ 建築設備の種類と構成について確認しておくこと。(30分)
復習内容:天井・壁の納まりノートにまとめる/ 建築設備と躯体・仕上げの関係をノートにまとめる(90分)
定期試験

評 価 方 法

授業中に実施する課題にて評価 30%
小テスト(不定期開催) 20%
定期試験 50%

授業の方法

ハイブリッド(対面とオンライン)

教 科 書

[ISBN]9784761527389 『改訂版 図説建築構法』 (南 一誠, 学芸出版社 : 2020)

参 考 書

[ISBN]9784761524777 『図説 やさしい建築一般構造』 (今村 仁美,田中 美都, 学芸出版社 : 2009)
[ISBN]9784818922334 『構造用教材』 (日本建築学会 : 2014)
[ISBN]9784870710078 『3D図解による建築構法[第2版]』 (松村 秀一, 市ヶ谷出版社 : 2017)
[ISBN]9784870710016 『建築構法』 (内田 祥哉, 市ヶ谷出版社 : 2007)

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