講　義　概　要

地球が誕生したのは今から46億年前だが、40億年前の地層からは早くも生命の痕跡が検出されている。その頃の単純な生命体はやがて原核細胞や真核細胞に進化し、さらに進化や分岐を繰り返して地球上の様々な環境に進出し、多様な体制や増殖の仕組みをもつ様々な生物群が出現した。本講義では、生物の系統進化や分類群を縦糸に、それらの生物群が示す体制や生 活史等を横糸にして、地球上に棲息する生物たちの多様な世界を具体的に学ぶ。これらの生物の多様性は、産業、文化、農学、応用生命科学、などの基礎ともなっており、この講義ではそれらの関係についても学ぶ。

到　達　目　標

① 細胞内共生進化について概説できる。
② 藻類の主な系統と陸上植物について、それらの生活史と進化を概説できる。
③ 古細菌、原核微生物、真核微生物の違いについて理解し、概説できる。
④ 微生物と人類の関わり、産業利用について概略を理解して説明できる。
⑤ 陸上動物の分類が概説できる。
⑥ 産業動物の品種改良について概説できる。
⑦ 主要な水産生物の分類体系について概説できる。

授　業　計　画

評　価　方　法

各授業の事前学習課題（10％）、授業中の前回講義の学習確認小テスト（20％、15回目は講義の最後に実施）、事後課題（10％）、期末試験（60％）で評価し、60％以上で合格とする。

授業の方法

対面

この講義で扱う生物群は、大きく分けて、植物系、微生物系、動物系、海洋生物系、の4つのグループにまたがっており、この4分野を専門とする4名の教員によるリレー方式で講義を進める。また、各回の講義内容に応じて、事前学習や事後学習の課題を提示し、それらを通じて受講生の理解を深める。

教　科　書

「エッセンシャル キャンベル生物学」（Simon, Dickey, Hogan,Reece (池内、伊藤、箸本　監訳)）（丸善出版）

参　考　書

「キャンベル生物学」（Urry, Cain, Wasserman,Minorsky, Reece（池内、伊藤、箸本、道上　監訳））（丸善出版）

備　　　考

事前・事後学習の総時間数はおよそ60時間程度とする。