講 義 概 要 映像美学入門 ――映像を視る目を養う――
「視聴覚的な情報」を読む能力を養うことを目標に映像の基本的な用語や概念を学びます。映像を構成する要素にはどんなものがあるのか、どのような技法が使われ、どう組み立てられているのか、そしてそれらは観客にどういった効果を与えると考えられるのか。こうしたことが脳にインプットされて初めて、私たちは映像を「視聴覚的な情報」として読むことができるようになるのです。同時にそれは映像について語るための基礎知識を得ることにもなります。したがって映像の基本的な用語や概念を学ぶという単純な作業は、視聴覚情報を分析的に読む/書くための第一歩だといえるでしょう。 この授業では映画を中心とする様々な映像作品を見ながら編集と音について学んでいきます。例えば音はどのような役割を果たしているのか、ショットのつなぎ方の違いは映像の空間や時間をどう変えるのかなどです。こうした視点での分析は、映画に限らず、舞台やテレビ、MV、ネット動画、ゲームなどさまざまなメディアの分析に応用できます。 到 達 目 標 ①知識・技能の観点 映画の形式分析に必要な基本的な用語と概念を理解できる ②思考力・判断力・表現力等の能力の観点 主題と形式の両面から作品を分析し、自分の考えを述べることができる ③主体的な態度の観点 自主的に映画を観る 授業手法 / Teaching Methods ・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック ・学生による学習のふりかえり 授 業 計 画 第1回 導入 | 第2回 編集について | 第3回 ケーススタディ① | 第4回 ケーススタディ② | 第5回 ケーススタディ③ | 第6回 ケーススタディ④ | 第7回 ケーススタディ⑤ | 第8回 音について | 第9回 ケーススタディ① | 第10回 ケーススタディ② | 第11回 ケーススタディ③ | 第12回 ケーススタディ④ | 第13回 ケーススタディ⑤ | 第14回 平常テスト | 第15回 まとめ | 授業時間外学習 / Expected work outside of class | 授業で学んだ用語や概念をより深く理解するため、自分の好きな映画をそれらの用語や概念に注目しながら鑑賞する | どんな映画を選んでいいかわからない人は授業初回に紹介する参考文献を参照し、映画を選ぶことをお勧めする |
評 価 方 法 定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。 関大LMSに提出する中間レポート 30% 到達度確認期末テスト 70% 基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy ①知識・技能の観点 映画の形式分析に必要な基本的な用語と概念を理解できたか ②思考力・判断力・表現力等の能力の観点 主題と形式の両面から作品を分析し、自分の考えを述べることができたか ③主体的な態度の観点 自主的に映画を観たか 授業の方法 対面 オフィスアワー オフィスアワー 教 科 書 デイヴィッド・ボードウェルほか著『フィルム・アート : 映画芸術入門』名古屋大学出版会、2007年。 *より理解を深めたい人のみ購入をお薦めする 参 考 書 レジメ、参考資料、課題シートを関大LMSで配布する |