特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪 
The Consortium of Universities in Osaka

2025年度シラバス

募集終了

Web出願登録締切

3/24

出願票提出締切

3/26

科目番号

K25008

科目名

児童文学の世界

科目開設大学名

大阪樟蔭女子大学

英文科目名

Exploring the World of Children's Literature

配当学年

2年

単位数

2

募集定員

5名

年間日程

年間日程表PDF

連絡先

修学支援課
TEL:06-6723-8269

担当教員

来栖 史江

履修条件等

女子に限る

時間割

火曜日 10:40〜12:10 

開講期間

前期 

教室

G304

ファイル更新日:2025/03/06 14:03:37

キャンパス

講 義 内 容

講 義 概 要

二人の教員が児童文学の世界を紹介します。いくつかの作品を通じて、子どもの本に関する基本的な事柄を学びながら、広くて深い子どもの本の世界を探索してみましょう。
 前半は、日本の児童文学作家松谷みよ子の作品を通じて、赤ちゃんから幼年の子どもの世界にふれ、昔話とその再創造、物語を語り継ぐことの意義について考え、日本的ファンタジーの面白さを味わいましょう。
 後半は、イギリスの近代児童文学誕生の時期にさかのぼり、子どものための物語の基本、児童文学と子ども読者の誕生、現代的絵本の誕生、その背景などを理解しながら、知っているようで知らなかった作品に出会い直し、その影響や展開を見ていきたいと考えます。

到 達 目 標

児童文学の世界は、学んだ知識を発展させ実践・応用する力を修得するための受業の一つである。子どもの保育と教育についての専門的知識を発展させるために、以下を目標とする。
・子どもの本を実際に読み、味わい、楽しむことができる。
・児童文学について、その基本的な事柄を理解する。
・作品の趣旨、作品の筋や基本構造などをつかむことが出来る。
・得た知識を活用しながら、作品を読んで理解し、考えたことを言葉で表現することができる。

授 業 計 画

1:ガイダンス、教員の紹介、授業概要説明。
  これまでの子どもの本の読書体験について振り返り、その経験を共有する。
2:児童文学作家、松谷みよ子の生涯と主要作品を整理し、
  『いないいないばあ』(童心社 1967年)などの赤ちゃん絵本を取り上げて作品分析を行います。
3:『ちいさいモモちゃん』(講談社 1964年)などの松谷の幼年文学作品を取り上げ、
  時代背景を確認しながら作品分析を行います。
4:『信濃の民話』(未来社 1957年)、『秋田の民話』(未来社 1958年)など松谷が昔話を再話した作品を
  取り上げ、昔話を未来に繋ぐことについて考えます。
5:松谷の太郎三部作(『龍の子太郎』、『まえがみ太郎』、『ちびっこ太郎』)を取り上げ、
  日本の「太郎」物語について整理し分析します。
6:第2回~第5回を振り返り、松谷みよ子の作品を通して学んだことをまとめて発表し、
  レポートにまとめていきます。
7:子どものための物語から児童文学へ
8:子どものための物語の基本
9:子どもの本と子ども読者の誕生①絵と会話が命?
10:子どもの本と子ども読者の誕生②絵本の誕生
11:子どもの本と子ども読者の誕生③子どもの本が誕生する背景
12:日本の現代児童文学の誕生
13:子どものための物語の基本とその展開
14:児童文学の多様な展開
15:まとめ

評 価 方 法

児童文学に関心をもって体験したり考えたりしようとする姿勢、学んだ知識を活用し、自分自身の経験に照らして考え、知識や経験をふまえて言葉で表現する態度、力について、以下のとおり、評価します。二人の教員が共同で授業を実施します。個々の授業回、および二回のレポートについては、担当した教員がそれぞれ評価いたします。
・授業への参加、日頃の提出物、リアクションペーパーなどの状況等(60%)
・レポート(前半1回・後半1回の計2回)(40%)

授業の方法

ハイブリッド(対面とオンライン)

基本は対面での講義形式。適宜実物の提示、動画視聴、ICTツールの活用により授業を実施する。必要に応じて、オンライン・オンデマンド形式の授業に変更する場合がある。
manabaによる教材の提示や連絡、伝達を実施する。

教 科 書

使用しません。授業内で適宜指示、資料の配付などを行います。

学生へのメッセージ

更新日2025/2/21 14:11
●準備学習:
日頃から子どもの本、子どものための物語になるべくたくさんふれてください。
子ども時代に読んだ本を振り返り、思い出しておくこと、これまでに学んだ授業で紹介された本もなるべくたくさん見たり読んだり読んであげたりして理解を深めておきましょう。
●課題に対するフィードバック方法:
個別対応が必要な質問、相談については、E-mail、Teamsのチャットなどを通じて対応します。
授業に関して、履修生全員に周知する必要がある事柄については、授業内で解説、補足説明を加える、manabaで通知する等の方法で連絡します。
●学生への要望:
児童文学に関心がある方の履修を前提としています。他の学生に対する迷惑行為、授業を妨害する行為は厳禁です。
子どもの本に関しての質問や授業に関する質問は歓迎します。ぜひ、積極的に授業を受けてください。
●担当者への連絡方法:
個別の相談、連絡は、E-mail、Teamsのチャットなどを活用してください。授業全体に関わる質問にはmanabaも活用してください。
授業を分担していますので、各回の授業に関しては、担当している教員が対応いたします。

募集終了