キーワード 価値創造、売れる仕組みづくり 講 義 概 要 【授業概要】 現代のマーケティングの理論と実践を中心に講義する。マーケティングの学習は、単に教科書的な知識だけをマスターしても実践に有効な問題解決は期待できない。つまり、マーケティング論の学習には理論と実践の両方が要求される。したがって、この授業ではマーケティングの基礎と応用を学ぶ。応用では具体的事例を解説・分析しながら、実践に応用可能なマーケティング知識を習得することを狙いとする。
【準備学習について】 受講生は積極的に経済新聞や経済雑誌等をよく読むこと。必ず、毎回の課題をして授業に臨むこと。
【受講に際して】 演習があるので欠席はしないこと。 到 達 目 標 マーケティングの理論を現実の経営現象に適用し、戦略的思考ができる能力を養う。
授 業 計 画 1)授業計画と勉強方法について | ・内容:授業計画と勉強方法について説明する。また、マーケティングの学び方やアクションラーニングの意義についても説明する。 | (注)学生の関心や理解度に応じて講義の順番や内容を変更することがある。 | | 2) マーケティングの基礎概念 | ・内容:マーケティングの基礎概念について学ぶ。主要な内容は、 | ・つくった商品を売るのではなく、売れる商品をつくる。 | ・マーケティング近視眼とは何か | ・価値と性能の違い、セグメントとターゲットなどについて学習する。 | | 3)マーケティング論の成り立ち | ・内容:マーケティング論の成り立ちについて学ぶ。主要な内容は、 | ・マーケティングの誕生 | ・フォードになくてGMにあったもの | ・マーケティングが必要となった時代などについて学習する。 | | 4)マーケティングの基本概念 | ・内容:マーケティングの基本概念について学ぶ。 | 主要な内容は、 | ・STPなど | ・4P | ・マーケティング・ミックスなどについて学習する。 | | 5)製品のマネジメント | ・内容:製品政策の基本について学ぶ。主な内容は、 | ・製品開発の流れ | ・アイデアとコンセプトの相違などについて学習する。などである。 | | 6) 価格のマネジメント | ・内容:価格政策の基本について学ぶ。主な内容は、 | ・価格の役割 | ・価格の決め方 | ・課金デザイン (料金体系のデザイン) | ・バンドリングとアンバンドリング などについて学習する。 | | 7) 広告のマネジメント | ・内容:販売促進政策の基本について学ぶ。主な内容は、 | ・広告 | ・パブリシティ | ・人的販売 | ・(狭)販売促進の内容と役割などについて学習する。 | | 8)チャネルのマネジメント | ・内容:チャネル政策の基本について学ぶ。主な内容は、 | ・チャネルの役割 | ・チャネルのタイプ | ・チャネル維持のための政策などについて学習する。 | | 9)サプライチェーンのマネジメント | ・内容:サプライチェーンの基礎について学ぶ。主要な内容は、 | ・在庫マネジメント | ・在庫の役割 | ・在庫保有により発生する問題 | ・在庫削減の効果 | ・サプライチェーン・マネジメント | ・企業間調整としてのSCM | ・SCMの効果と課題などについて学習する。 | | 10) 営業のマネジメント | ・内容:販売促進政策の一つである人的販売の実際について学ぶ。主要な内容は、 | ・日本的営業の特徴 | ・その役割と機能 | ・人的販売の効果などについて学習する。 | | 11)顧客関係のマネジメント | ・内容:顧客関係の基本について学ぶ。主要な内容は、 | ・ライトユーザーとロイヤルカスタマー | ・顧客関係の構築と関係維持 | ・顧客との約束─信頼とコミットメント | ・カスタマーリレーションシップ・マーケティング | ・顧客との価値共創などについて学習する。 | | 12)ビジネスモデルのマネジメント | ・内容:ビジネスモデルの基本について学ぶ。主要な内容は、 | ・価値志向のモノ作り | ・売り切り型ビジネスモデルの限界 | ・プラットフォームを活用したビジネスモデルなどについて学習する。 | | 13) 顧客理解のマネジメント | ・内容:顧客理解のマネジメントの基本念について学ぶ。主要な内容は、 | ・無意識行動の分析 | ・顧客の要望とニーズ | ・顧客との対話 | ・2次データの活用 | ・マーケティング・リサーチ | ・定性的調査 | ・定量的調査などついて学習する。 | | 14)ブランド構築のマネジメント | ・内容:ブランドの基本について学ぶ。主な内容は、 | ・ブランドとは何か | ・ブランドの役割と機能 | ・ブランド開発などについて学習する。 | | 15)総合演習と講評 | ・内容:今回学んだマーケティングの基礎や応用知識を駆使しながら、各自に事例分析をしてもらう。具体的にはヒット商品を取り上げて、競合者とのマーケティング戦略の相違を分析した上で、それぞれの企業のマーケティング戦略についてプレゼンしてもらう。 | ・自主学習:提出する課題(宿題)について文献等で調べて自らの考えを論理的にまとめてくること(4時間程度)。 | | 自主学習:各回テキストを読んでくること(4時間程度)。 | |
評 価 方 法 期末試験(もしくは期末レポート):50% 課題レポートと報告:50%(課題レポートの点数と報告内容の点数) 課題に対するフィードバックは、ディスカッションやプレゼンの時にも適宜行うが、まとめとして授業後半で参照すべき文献とともに課題に対するフィードバックを実施する。
授業の方法 対面 対面授業 テキストや参考文献に加え、日々の新聞や専門誌などで取り上げられる企業事例を題材としたディスカッション中心の授業を行う。そのため、事前課題やテキストの内容については必ず事前に読んでくること。「覚えること」よりも「考えること」に重点をおいた講義を行う。ケースは、教材ホルダーにアップしておくので、各自ダウンロードして、課題に対する答えを用意して授業に臨むこと。 アクティブラーニングの方法も一部取り入れる。
オフィスアワー 授業終了後にお問い合わせください。終了後もしくは、両者で調整して別の日時で対応します。 教 科 書 石井・廣田『1からのマーケティング(第4版)』碩学舎 参 考 書 黒岩健一郎・水越康介『マーケティングをつかむ(新版)』有斐閣、石井・嶋口・栗木・余田『ゼミナールマーケティング入門』日本経済新聞社、石井淳蔵・大西潔編著『マーケティング・クリエティブ』碩学舎。その他の参考文献については授業中に追って指示をする。 備 考 最新の企業事例等についてディスカッションしながら、マーケティング理論の基礎と応用を学ぶ。グループで毎回ディスカッションをしてもらう予定である。建設的な議論をしたいので、事前課題をしてこない(提出しない)不真面目な学生は退室していただくこともある。 |