講 義 概 要 私たちにとって最も近しい隣国・韓国はK-POPなどですっかり身近な存在となりましたが、一方で日本との歴史清算に関する問題はいまだに解決をみていません。もう一つの隣国・朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)とは、拉致問題や核開発・ミサイル発射問題などで、緊張関係が続いています。南北朝鮮の住民は同じ民族であり、もとは一つの国家を構成していましたが、20世紀前半に日本の植民地支配を受け、第2次大戦後は国土が分断されるなど、大きな歴史的苦難を経てきました。このような過程に留意しながら、本講義ではとくに解放後の韓国の歴史を概説します。 到 達 目 標 韓国現代史の基礎知識を身につける。 授 業 計 画 | 第1回 | はじめに(オリエンテーション) 本授業のテーマ、論点と内容の概要を説明 | | 第2回 | 朝鮮解放と分割占領(1) 分断占領の決定 | | 第3回 | 朝鮮解放と分割占領(2) 自主建国の動き/米ソの朝鮮占領(その1) | | 第4回 | 朝鮮解放と分割占領(3) 米ソの朝鮮占領(その2)/朝鮮信託統治問題 | | 第5回 | 朝鮮解放と分割占領(4) 分断の危機 | | 第6回 | 分断国家の樹立と朝鮮戦争(1) 大韓民国政府の成立/李承晩政権下の反共政策 | | 第7回 | 分断国家の樹立と朝鮮戦争(2) 朝鮮戦争(その1) | | 第8回 | 分断国家の樹立と朝鮮戦争(3) 朝鮮戦争(その2)/朝鮮戦争後の南北事情 | | 第9回 | 軍事政権の時代(1) 4・19革命と第2共和国/朴正煕政権の光と影(その1) | | 第10回 | 軍事政権の時代(2) 朴正煕政権の光と影(その2) | | 第11回 | 軍事政権の時代(3) 朴正煕政権の光と影(その3) | | 第12回 | 光州民主化運動と6月民主抗争(1) ソウルの春/朝鮮民主主義人民共和国の1960・70年代 | | 第13回 | 光州民主化運動と6月民主抗争(2) 光州民主化運動/6月民主抗争(その1) | | 第14回 | 光州民主化運動と6月民主抗争(3) 6月民主抗争(その2) | | 第15回 | 補論 第6共和国下の韓国/朝鮮民主主義人民共和国:1980年代~ |
評 価 方 法 ●知識・理解 40%(内訳:定期試験40%) ●汎用的技能 0% ●態度・志向性 60%(内訳:振り返り課題60%)
授業の方法 対面 対面授業 教 科 書 著者名:藤永壯 テキスト名:現代アジア論(韓国・朝鮮文化論)―韓国現代社会の理解:歴史的観点から― 発行所:大阪産業大学国際学部 参 考 書 著者名:文京洙 書名:新・韓国現代史 発行所:岩波書店
著者名:和田春樹・石坂浩一(編) 書名:岩波小辞典 現代韓国・朝鮮 発行所:岩波書店
著者名:徐仲錫(文京洙訳) 書名:韓国現代史60年 発行所:明石書店
著者名:李景珉 書名:増補 朝鮮現代史の岐路―なぜ朝鮮半島は分断されたのか 発行所:平凡社
著者名:韓洪九(高崎宗司監訳) 書名:韓洪九の韓国現代史―韓国とはどういう国か 発行所:平凡社 備 考 ◇アクティブ・ラーニングの実施:授業各回の終了後に課題を提示し、授業の振り返りを実施する。 ◇準備学習等(事前・事後学習)の具体的な内容とそれに必要な時間:授業計画に基づき、参考書などを利用して事前に各回の授業範囲について予習しておくこと。授業終了後は復習として授業ノートや参考書などを読みなおし、理解を深めておくこと。なお予習・復習は授業時間と同程度の時間を要する。 ◇課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法:授業の振り返りに対するフィードバックとして、WebClassを通じて解答例を示す。 ◇併修、先行履修が 望ましい科目:アジア近現代史、日本近現代史、現代日本論、国際政治史、比較文化論 ◇成績評価「*」(成績評価に至らない)の基準:1度も授業に出席していない かつ 成績評価物を1度も提出していない かつ 一度も試験・テストを受験していない場合 ◇特記事項:対面授業時に私語など授業態度の悪い受講者は、退室を命じることがあります。十分に自重して下さい。 |