講 義 概 要 広告クリエーティブは送り手(広告制作者)によって、「時代/社会/人間」を背景に紡ぎ出されるものである。逆流して考えれば、広告物を精査すれば、それが生みだされた背景にある「時代/社会/人間」が明らかになる。
本講座では広告の送り手の側、受け手の側双方の立場から、過去の広告クリエーティブの著名作を分析、想像し論じる。 概念論に留まらない広告クリエーティブ像を描き出す。 広告の真の価値、考える楽しみを知ってほしい。
同時に、過去作を見ることは、社会通念の変化、ターゲットによる価値観の幅を知ることとなり、社会や人間の多様性を否応なく知ることとなる。その驚きも体験してほしい。 到 達 目 標 ①知識・技能の観点 広告クリエーティブと、「時代/社会/人間」との関わりを、認識、理解する。 ②思考力・判断力・表現力等の能力の観点 上記の作業を通して、自らの、「時代/社会/人間」への眼差しを養う。 ③主体的な態度の観点 広告を「見ること=考えること」という態度を身につける。 授業手法 / Teaching Methods ・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック 授 業 計 画 第1回「ガイダンス」講座の全体像と、そのフロー。 | 第2回以降においては、実例をあげながら「広告クリエーティブ」を受け手、送り手双方の立場から分析・想像する講義を行なう。 | | テーマとして扱う広告(コピー)案 | | (1講義1テーマ、社名は当時のもの) | 「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい。」丸大ハム | 「サラリーマンという仕事はありません。」セゾングループ | 「おじいちゃんにも、セックスを。」宝島社 | 「美しい50歳がふえると、日本は変わると思う。」資生堂 | 「無くしてわかる有難さ。親と健康とセロテープ。」ニチバン | 「『人間は、全員疲れているのだ』と仮定する。」TOTO | 「こんにちは土曜日くん。」伊勢丹 | 「四十歳は二度目のハタチ。」伊勢丹 | 「あなたが気づけばマナーは変わる。」JT | 「おいしいものは、脂肪と糖でできている。」コカコーラ | 「カエルコール」NTT | (これまでの実績より) | | 上記の広告事例を分析・想像することにより、広告の受け手の側から、そのバックヤードにある「時代/社会/人間」を探る。また送り手の側から、どのような思考が広告表現をつくりだすのかを学ぶ。 | | 以上計15回 | 授業時間外学習 / Expected work outside of class | 広告に接する時のすべてが学習です。 |
評 価 方 法 定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。 平常試験100% 基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy ①知識・技能の観点
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
③主体的な態度の観点
すべて「到達目標」に沿う。 授業の方法 対面 教 科 書 山本高史 広告をなめたらアカンよ。 宣伝会議 |