講 義 概 要 本講義では、メディアと音楽について学術的に考察するための理論、方法を学び、それらを用いた事例を学ぶ。特に、本講義では、批判的なメディア・スタディーズ(Critical Media Studies)とも称される学術的見地から、近代以降のメディアと音楽が構築してきた文化規範を知り、より良い文化や社会を構築するために、これらを超克しようとする学術的視座や事例研究について学ぶ。
特に、本講義では、グローバル化する音楽産業に対応するコンテンツとはどうあるべきかを考えるために、ポピュラー音楽を発展させてきた人種や民族の概念の変遷とその現在を把握する。 到 達 目 標 ①知識・技能の観点・②思考力・判断力・表現力等の能力の観点・③主体的な態度の観点
・メディアと音楽について批判的に考察する学術的視座が理解できるようになる。 ・メディアと音楽が近代以降構築してきた文化規範やイデオロギーについて理解できるようになる。 ・メディアと音楽を通して従来の文化規範やイデオロギーを超克し、より多様性に寛容な文化や社会を目指すための批判的視座を理解できるようになる。 授業手法 / Teaching Methods ・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック ・学生による学習のふりかえり ・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む) ・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む) 授 業 計 画 第1回 イントロダクションーなぜミセス・グリーン・アップルの「コロンブス」は炎上したのか | 第2回 名誉白人としての日本人ーミセス・グリーン・アップル「コロンブス」 | 第3回 名誉黒人としての日本人ー星野源「イエロー・ダンサー」 | 第4回 名誉黒人としての日本人ー星野源「イエロー・ダンサー」 | 第5回 越境する日本人女性と人種概念ーAwitch「口に出して」 | 第6回 越境する沖縄出身の女性と人種概念ーAwitch「口に出して」 | 第7回 バッド・バニー「Yonaguni」と女性アイドルの日本 | 第8回 20世紀初めのグローバル音楽市場 | 第9回 ポピュラー音楽を地域と人種で分ける | 第10回 ポピュラー音楽を地域と人種で分ける | 第11回 ソウルとカントリーのアメリカ南部 | 第12回 ソウルとカントリーのアメリカ南部 | 第13回 日本にとっての「アメリカ南部」 | 第14回 日本にとっての「アメリカ南部」 | 第15回 講義のまとめ | 授業時間外学習 / Expected work outside of class | 各講義で疑問に思ったことや強く印象に残ったことなどをまとめて、レスポンスとして教員に提出する。 | まとめのテストの準備をする。 |
評 価 方 法 定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。 講義のまとめレポート 50% 講義のコメントや質問(確認小テストを含む)50% 基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy ①知識・技能の観点 ②思考力・判断力・表現力等の能力の観点 ③主体的な態度の観点
まとめのテストと平常点(レスポンス)など総合的に評価する。 テストでは、講義で示されたメディアと音楽に関する事項の理解度を問う。レスポンスでは、学生自身の考えや質問が事例などを伴って具体的に表現されているものを高評価とする。 授業の方法 対面 オフィスアワー メール 参 考 書 参考書は適宜授業内で提示する。 備 考 担任者への問合せ方法 メール シラバスの予定や内容は、授業の理解度と進捗状況により変更されることがある。詳細については、授業内でその都度詳細に説明する。 |