キーワード アジア、新興経済、制度、成長、多様性、グローバリゼーション、イノベーション、NIEs、中国経済、ASEAN 講 義 概 要 [授業の目的] 中国をはじめとするアジア新興経済は1990年代以降急速に成長を遂げ、これにより世界経済の中心はアジアへとシフトしつつあります。歴史的には、1960年代に日本、そして1970年代にはアジアの4匹の虎と呼ばれた台湾、韓国、シンガポール、香港が相次いで高い成長を遂げてきました。本授業では、第1に、そうしたアジア経済の現状および現在までに至るアジア経済の歴史的展開を学ぶこと、第2に、中国を中心とした個々の国の経済を学び、現代のアジア新興経済の成長の源泉と多様性を学ぶことを目的とします。 [授業の概要] 本授業では最初にマクロ経済的観点からアジア諸経済の歴史的発展を振り返ります。おもに1960年代から始まる日本の高度成長、アジア新興工業経済(NIEs)の発展、そして中国経済の台頭を概観します。第2に、現代のアジア経済の経済的結びつきを生産統合(リージョナルサプライチェーン)から見ていきます。第3に、グローバル経済における中国経済の再登場を解説します。「世界の工場」「世界の消費市場」、イノベーション、政府と民間企業の関係等、こうした点に焦点を置きつつ中国経済の多様な相貌を解説します。最後に、グローバル経済下において新興アジア経済が抱える問題点、とりわけ貧困と格差、および社会保障を中心に取り上げ、解説します。
到 達 目 標 1.新興アジア経済の成長の歴史的展開を説明できる。 2.アジアNIEs(韓国、台湾、香港、シンガポール)の成長の源泉を説明できる。 3.東南アジア新興経済の発展とアジア金融危機を説明できる。 4.アジア地域のサプライチェーンの構図と経済統合を説明できる。 5.中国経済の歴史的展開(とくに開放改革政策以後)を説明できる。 6.中国経済の制度的特徴(政府と民間の関係、金融制度、社会保障制度等)を説明できる。 7.中国経済における民間企業(ユニコーン等)の活動(イノベーション等)を説明できる。 8.アジア新興経済の抱える問題点を説明できる。 9.アジア経済の発展の独自性を説明できる。 授 業 計 画 | 第1回目 | オリエンテーションおよびマクロ経済からみるアジア経済の発展 | | 第2回目 | 第2次世界大戦後のアジア経済の歴史的展開 (1) | | 第3回目 | 第2次世界大戦後のアジア経済の歴史的展開(2) | | 第4回目 | アジア経済の現在(1) | | 第5回目 | アジア経済の現在(2) | | 第6回目 | アジア経済の現在(3) | | 第7回目 | 中国経済の台頭(1) | | 第8回目 | 中国経済の台頭(2) | | 第9回目 | 中国経済の台頭(3) | | 第10回目 中国経済の台頭(4) | | 第11回目 中国経済の直面する問題 | | 第12回目 工業化と技術 | | 第13回目 アジア経済の成長と多様性 |
評 価 方 法 詳細情報:到達目標の達成を確認するために小テストをLMSを利用し実施します。 評価基準:模範解答をLMSにて開示します。
詳細情報:LMSの双方向機能を利用し,随時質疑応答(口頭試問)を行います。 評価基準:正答によって評価します。 授業の方法 対面 講義法 教 科 書 教科書は使用しません。必要な教材は授業で紹介もしくは配布します。 参 考 書 (1)データ集を手もとに備えておくことをお勧めします。 総務省統計局「世界の統計」(pdf版) (2)一般書(どれも手軽に読むことができます) 後藤健太著『アジア経済とは何か』中公新書 梶谷懐著『中国経済講義』中公新書 末廣昭著『タイ中進国の模索』岩波新書 近藤正規著『インド-グローバルサウスの超大国』中公新書 恒川恵市著『新興国は世界を変えるか』中公新書 井出穣治著『フィリピン-急成長する若き「大国」』中公新書 備 考 ・追手門学院大学授業受講上のルールを厳守すること。 ・質問等は、LMS等を通じて受け付ける。
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