キーワード 日本語(Japanese) 講 義 概 要 本授業では、情報・メディア環境を意図的に「デザイン」するという観点から、情報・メディア環境の理念・ツール・制度を総合的に考察する。情報技術の急速な発展やSNSといったデジタルプラットフォームサービスの普及により、一対多を念頭においたマスメディア論の射程を超えたメディア環境が構築されつつある。この情報・メディア環境は、私たちに多大な恩恵を与えてくれる一方で、無視しえない負の側面も多い。 こうした現代の情報・メディア環境をどのようにして望ましい方向へ(リ)デザインするべきかについて、本授業では、まず、リバタリアニズム、計画主義、資本主義、民主主義、立憲主義・人権の尊重などの異なる価値体系をもつ理念を検討し、情報・メディア環境がどのような理念を踏まえてデザインされるべきかを学ぶ。次に、理念を実現するツールとして、社会規範、倫理、市場、アーキテクチャ・ナッジ、法などの手法の意義と特徴を理解する。さらに、現行の法制度(メディア法・情報法、プラットフォーム規制など)や政治制度(規制主体や規制の制定過程)についても学習し、望ましい情報・メディア環境デザインと実社会との距離や実現可能性を探る。 また、本授業は講義に加え、プラットフォーム事業者やメディア関係者、法制度設計の担当者、他大学の研究者などを招いた授業内講演、または、受講者が考える「理想の情報・メディア環境デザイン」について意見交換を行うワークショップの実施を予定している。 到 達 目 標 ①知識・技能の観点 ・情報・メディア環境をとりまく理念・規律ツール・法制度に関する基礎知識を身につけ、説明できるようになる
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点 ・情報・メディア環境をとりまく理念・規律ツール・法制度の観点を踏まえ、実社会の情報・メディア環境で生じている社会問題について議論できるようになる
③主体的な態度の観点 ・受講者が自らの立場から「望ましい情報・メディア環境」のあり方を構想できるようになる 授業手法 / Teaching Methods ・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック ・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む) ・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む) 授 業 計 画 | 【第1回】イントロダクション――現代のメディア環境の特徴とそのデザイン | | 【第2回】デザインの理念①――リバタリアニズム/計画主義 | | 【第3回】デザインの理念②――資本主義・マネタイズ | | 【第4回】デザインの理念③――民主主義/プロフェッショナリズム | | 【第5回】デザインの理念④――立憲主義・人権 | | 【第6回】デザインのツール①――社会規範・(職業)倫理 | | 【第7回】デザインのツール②――市場/アーキテクチャ・ナッジ(1) | | 【第8回】デザインのツール③――アーキテクチャ・ナッジ(2) | | 【第9回】デザインのツール④――国家法・国際法 | | 【第10回】デザインのツール⑤――自主規制・利用規約/規格 | | 【第11回】授業内講演 or ワークショップ | | 【第12回】情報・メディア環境をとりまく法制度の現状①――メディア法・情報法 | | 【第13回】情報・メディア環境をとりまく法制度の現状②――プラットフォーム法 | | 【第14回】情報・メディア環境をとりまく政治制度の現状――規制主体、制定過程 | | 【オンデマンド配信授業】望ましい情報・メディア環境デザインに向けて(授業動画15分×2、学習課題30分×2) | | 授業時間外学習 / Expected work outside of class | | ・参考書や授業資料を活用した予習、および復習。 | | ・個人またはグループによる課題提出の準備。 |
評 価 方 法 定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。 ・個人またはグループによる課題の提出:50% ・レポート:50% *課題・レポートの内容については授業中に具体的に指示する 基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy ①知識・技能の観点 ・情報・メディア環境をとりまく理念・規律ツール・法制度に関する基礎知識を理解しているかを評価する
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点 ・情報・メディア環境をとりまく理念・規律ツール・法制度の観点を踏まえ、実社会の情報・メディア環境で生じている社会問題について議論できているかを評価する
③主体的な態度の観点 ・受講者が自らの立場から「望ましい情報・メディア環境」のあり方を構想できているかを評価する 授業の方法 対面 参 考 書 山本龍彦編 アテンション・エコノミーのジレンマ:〈関心〉を奪い合う世界に未来はあるか KADOKAWA 9784041118450 水谷瑛嗣郎編 リーディング メディア法・情報法 法律文化社 978-4-589-04220-0 ヴィリ・レードンヴィルタ(濱浦奈緒子訳) デジタルの皇帝たち:プラットフォームが国家を超えるとき みすず書房 978-4-622-09723-5 備 考 【オンデマンド配信授業回に関する情報】 ①配信元:関大LSM ②配信時期:第10回授業終了後から1月末日まで ➂質問対応:質問は対面授業時または関大LSMのメッセージで受け付けます |